2012/02/23

ものすごくうるさくて ありえないほど近い、を見てきた

初めての映画館はたどり着くまで落ち着かなくてちょっと焦る。 
今日は近くだけど、HAT灘にある109CINEMASへ行ってきました。 
あの辺りは下町というかなんというか 
行くまでの道のりが西北のガーデンズとは全然違います。 
地下道とか、ちょっときちゃないwのよね。 

映画館は11スクリーンもあって、 
とっても広くて豪華です。 
だけど、その下町感(映画を見る文化に疎い?)からか、 
映画館はかなりすいている。 
ちょっと気に入ったのでしばらくこの映画館に行ってみようかな。 
今回、この映画館にしたのは2本立てにするのに時間がちょうどいい感じだったからなの! 

では1本目 
ものすごくうるさくて ありえないほど近い 


9.11のワールドトレードセンターにいた 
トム•ハンクス演じる大好きな父親を無くした9歳の少年、オスカー。 
あの9.11から1年が経っても 
父親がもういない事をうまく受け入れる事ができない。 
そんな、ある日、あの日から初めて父親の部屋に入り 
彼のクローゼットを探検し、そこで青い花瓶に入ってた小さな袋を見つける。 
その袋には小さく「Black」とかいてあり小さな鍵が入っていた。 
この鍵で開けれるところを探すのが 
父親が「何の理由も無く」殺されたことへの答えを探せるのだと思うオスカー。 
Blackは人の名前だろうと考えて 
NY中のブラックさんを尋ねて鍵に、父親に見覚えはないかと探し始める。 

オスカーは神経過敏でちょっとアスペぽくて、運動は苦手で、 
でも、今までは父親の愛あるサポート、教育、優しさで 
長所を延ばして彼を彼らしくいさせてくれていた。 
例えば、彼は興味がある事にものすごくのめり込む。 
父親は彼に、「NYは今は5区までしかないけど 
実は昔6区があったんだよ。その事実は遺物としてセントラルパークや 
色んな所に隠されている。。。」 
と一緒にその昔の遺物を探す遊びをしてくれる。 
セントラルパークの大きな地図を用意して細かく賽の目に区切って 
そのどこを探すのか、探検した所をチェックしてデータ化して 
それをノートに写真や絵や物体や文字と共に残していっていた。 

父親がいない今、彼は不安定だ。 
その上、あの事件以来、公共の乗り物やビルに入れないし 
橋が渡れないし、 
地下鉄ではガスマスクなしに乗る事すらできない。 
それは、もう、傍目には滑稽なぐらいなのだ。 
しかし、鍵穴探しが彼を変えて行く。 
その鍵を探す方法は第6地区探しで得た知識をうまく使って、 
ブルックリンを区切って、電話帳からBlackさんを抜き出してどこにいるのか、 
色んな方程式!!も使って、 
フィールドワークしながら色んなブラックさんに会って 
鍵の話をして。。。 

この主役の男の子、トーマス・ホーンくんは、 
私の好きなタイプの少年では無いけど、本当にこの役にぴったりの子。 
繊細で理系的に頭が良さそうで少し不安げで。 
リトルダンサーも撮ってる監督、 
スティーブン・ダルドリーが演技が初めてのこの子を選んだらしい。 
見事! 

ほんと、世界には色んなタイプの天才子役がいっぱいいるなあ。 
リアル•スティールのダコタくんもかわいいし、 
ウイルスミスの子供だってベストキッドおもしろかったし、 
サラの鍵の女の子の演技も迫真だったし 
きっと、ヒューゴの男の子もすごいんだろう。 
どこかの国と違って 
適材適所に適した子役を配してるのがすばらしいわ! 

この映画に出てくる父親と一緒に探した第六地区探しの報告書、 
スプラップブック、これがもう、超~すてき~!! 
途中が動くようになってたり色んな物が貼ってあったり 
すごく楽しい、そしてほろりになっているの。 

この長過ぎるタイトルはベストセラーになった原作の題名そのままを和訳したもの。 
Extremely Loud and Incredibly Close 
この本が、ういきによると 
>「ヴィジュアル・ライティング」と言われる紙面上の工夫が施されており、物語の内容に沿って多数の写真や図版が組み込まれているほか、。。。、誤植をチェックしたことを示す印を作品の本文でそのまま再現するなどの視覚的な実験が試みられている。』 
とのことですごく気になる! 
サラの鍵とあわして買おうかなあ、最近、本読めないけど買おう。 

うー。感想が長くなったな。 
そうそう、サラの鍵といいこのありえないといい、 
鍵は物語のキーにはなってるけど 
その鍵そのものよりもその後の世界が大切なお話。(きっとヒューゴもそうだよね)この、青い鳥、の手法は子供が出てくる話によく使われるけど 
何事も、発見の次にその後の毎日をどうやり過ごしていくか、の、力、 
それが成長することなんだろうなあと考えたりするのです。 

どうしても、この国でみていると、3.11後の子供達を透けて見えさせてくれ 
東北の子供達、毎日を自分らしさで暮らしてくれ、と思ってしまいます。 

この作品は、あの9.11から10年後に書かれたそうで 
現実を作品に昇華させるには、このぐらいの時がかかるのだろうと。 
3.11の10年後に日本にもきっと子供達が希望を実感できるどのような物語が描かれるだろうと、いや、現れてくれ!と思ったのでした 


アメリカ版予告 

評価 
 映画館で見てください! 
  サンドラ•ブロックもマックス・フォン・シドーも、脇役もすごくいい 
   
  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 

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