2012/04/27

そして、DRIVE を見たのでした

2本見た次の日に西宮のガーデンズで、 
DRIVEをみました。 


なんか、映画見過ぎで、きもヲタみたいだよね、私。 
うちのおじさんが 
晩ご飯いらないっていうから行ったんだけどさ~。





雰囲気はトランスポーターとジェイソン•ボーンシリーズを足して割って 
タクシードライバーの車窓部分を足してから 
極力説明を削ぎ落としたような、お話なんだけど、 
男の夢っていうのかな? 
いや、男の童話かしらん?そういう映画でした。 

主人公はどこから来たのかもわからない風来坊謎多きタイプ。 
もちろん、寡黙で必要な事すら言わず、 
でも笑顔がかわいい、みたいな。 
演じてるのは、ライアン•ゴズリング。 
彼って、オトコマエじゃないけど、印象に残るよねえ。 
で、彼の仕事は昼間は 
映画のカースタントと、自動車修理工をしていて 
夜は、強盗を逃がす運転手! 
どんなヤヴァイ事件でもその現場の前で5分は待っている。 
5分過ぎたら絶対待たない。 
5分までに帰って来た客は必ずそのドライブテクニックと 
野生の勘でどんなカーチェイスからでも逃がしてくれるのよ。 

そんな中、自分のアパートの隣の隣に 
2人暮らしのかわいらしい少年とかわいらしい女の人とに出会って 
恋をするけども、その気持ちを伝える訳ではない。 
そして、その女の人から、旦那が1週間後に出所すると告げられる。 
彼は、この家族を見守ろうとしていたのに、 
旦那は服役中の借金で事件に巻き込まれて殺されてしまい、 
その復讐に駆り立てられて行く。。。。。 

主人公のドライバー(名前なし)は拳銃をぶっぱなすタイプじゃなくて、 
その場にあるものを使って決定的に死ぬまで残虐に敵を痛めつけ 
躊躇せず殺す。 
超~強い。 

映画評論家の町山さんはじめ、たくさんの男子にカルト的に絶賛されるのも 
さもありなん。 
シェーンの時代から、ふらりと町に現れた超強い男子が 
密かに愛した女性と子供を敵から守って 
そして、去ってゆく、、、 
というストーリーは男達の憧れなんだもんな。 

こういう映画に出てくる女は 
か弱くてかわいくて 
この映画みたいに 
1週間後に服役中の旦那が帰ってくるなんて大切な事を急に言ったりして 
裏で自分を愛した男が大立ち回りをしてくれてる事もしらないし、 
最後にお金ももらったりして 
何不自由なく安全に暮らせるようにしてもらったたりするんよね。 
もうちょっと、女も気を効かせて立ち回れよ、 
と思うけど、全くそんな知恵はないっていう、 
女友達からしたら、いや、女友達いないだろうな~ってタイプじゃない? 

でも、映画の方程式ではいいんです。 
女が先先よんで動いたらお話にならないもんね~ 

評価 
  
面白い映画と思いますが、もう、そんなにやってないので 
DVDになったらみてね~。 


  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 


2012/04/26

少年と自転車も見たよ

その後、続けて~、 
友達と合流して 
去年のカンヌのパルムドール。 
少年と自転車も見てきました。


この予告編を何度もシネリーブルで見て、 
私の好きそうな映画だと思ったのです。 
最近、気付いたのですが、私、 
子供はあんまり好きではないけど、 
達者な子供が出て来る映画は好きみたい。 
健気なのも、頑張るタイプもちょっとぐれたりしてても 
少年少女の演技とは思わせないリアルな演技が光る映画を見たいみたい。 
でも、本として読むときは少年少女が主役の小説では 
もう、共感できない自分がいるんだけどね。 

さて、この映画は 
児童擁護施設の中で大暴れしている男の子 
もうすぐ12歳になる少年シリルの登場から始まります。 
母親の事は全く触れられないのでわからないのですが 
父親に施設に連れて行かれたシリル。 
だけど、父親に会いたい、父親に買ってもらった自転車を持って帰りたい。 
この2点にものすごく執着して、何度も脱走を企てて 
施設の人達に押さえつけられるシリル。 
それでも脱走して 
もう誰もいない、前に住んでいたアパートまで辿りついて 
施設の人達に戻るようにと言われているところ、 
1人の30代の女性にしがみつく。 
そしてその女の人に 
無理矢理、週末だけの里親になってくれと頼みます。 
執着していた自転車も探してくれて里親にもなってくれた 
その女性、サマンサとシリルはその後どういう関係になっていくのか。。。 
父親には会えるのか。。。 

そのサマンサは美容室を経営しており、彼氏もおり、 
シリルがいなくても何不自由ない、 
平凡だろうけど普通の生活をしていたのに 
この当たり屋みたいなシリルに出会ったおかげで 
穏やかな生活ではなくなってしまいます。 
シリルは怒るとても手がつけられなくて 
噛んだりするタイプだし 
聞き分けはないし、 
町の不良とでかけようとするし、 
ほんと、イライラします。 
途中出てくる父親はどうしようもないし、 
彼氏はそんなサマンサを理解できないし。 

でも母性なのかな 
小さな子供を自分の腕の中に抱いてしまったら 
もう、離れられなくなるものかな。 

突拍子もなくいい子になったり 
ものすごく悪い事をしたり 
ご機嫌になったり。 
子供って建設的に考えられないからその気持ちの持って行き方に 
一貫性がないので、ほんとにイラっとするんだけど、 
だけど、それが子供というものなんでしょう。 
私はあそこまで悪い子じゃなかったけど、 
きっと私もそうだったんだろうと思ったのでした。 

カンヌらしい映画でした。 

評価 
  
DVDでみてみて! 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 

フランス版 予告 

裏切りのサーカスを見たのだ。

最近、歯医者に行き出して、ほんま、いやなんだけど、 
それならばと映画館のレディースデイのある週に早めの予約にして、 
その後、映画に行こうかなあと。 

と、いうことでシネリーブル神戸に 

ゲーリー•オールドマン主演の 
裏切りのサーカス 
を見に行ってきました。 





冷戦時代のイギリスの話です。 
諜報機関のMI6の中の精鋭部隊、通称サーカス。 
ある作戦が失敗して組織をクビになる 
2人の老スパイ。 
その1人がゲイリー•オールドマンです。 
スパイをやめてしばらくして組織に呼び出され、 
このサーカスの中にソ連とイギリスの二重スパイがいる。。。 
ということがわかったので、秘密裏にゲイリー•オールドマンに 
それが誰なのかを探るよう命じられます。 
果たして二重スパイ:モグラは誰なのか?? 

ものすごく豪華な役者達 
ゲイリー•オールドマン 
コリン・ファース 
シャーロックホームズの1話目のなんとか卿だった人とか、 
名前はわかんないけど、みたことあるイギリスのおっさん、もとい英国紳士がいっぱい! 
冷戦時代のあの頃の雰囲気たっぷりに 
スーツはポール•スミスでかっこえええ! 
と、重厚で骨太で 
よくわからん! 
とか、言ったら、映画センスな~い。と即決されてしまいそうです。 
が、 
が、 
おっさんがいっぱいで人物相関図がよくわかんないよお。 
この映画、見る前にHPの必読というところをよく読むように 
http://uragiri.gaga.ne.jp/hitudoku.html 
勧められてるというのを聞いて、 
いつもよりマジにぼんやり見ないようにしてたんだけど 
それでも3/2ほどしかわかってないんかもしれない。 

この映画、 
半券を持って行くと、次は必ず千円になるという 
リピーターキャンペーンをやってるほどなの! 
私は、映画の原作を映画館で買ってしまったよ! 

スパイ映画なんでアクションとかは全くないんだな。 
頭脳戦で隠語で 
「ティンカー(鋳掛け屋)」、「テイラー(仕立屋)」、 
「ソルジャー(兵隊)」、「プアマン(貧乏人)」 
犯人かもしれない人を呼ぶとことか、 
かっこええところがいっぱい。 
渋くて知的なおっさん映画ばんざい! 

評価 
 おっさん映画が好きな人は、ぜひ、映画館で! 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 



イギリス版 予告編

2012/04/21

一枚のハガキ もついでに見てきました。

その新開地の映画館は二本立て。 
モギリのお姉さんが、 
「2本見ていってくださいね~」なんて言ってくれるものだから 
2本目もみてきました。 

新藤兼人監督の 
最後の?映画 
一枚のハガキ  

2本立ての映画館ってテーマを持って2本にする事が多いみたいなんだけど、 
この2本の共通点何かな~?と考えてたら 
わかった! 
幕末太陽傳は日活100年記念デジタルリマスターで 
一枚のハガキは新藤兼人監督が4/22で100歳!!! 
おめでとうございます!





この映画は、去年のキネマ旬報ベストテン1位!の作品なんだけど、 
色んな映画評を見てるとこの高齢での作品ということでの受賞じゃないか、 
と、言われていたけど、なんのなんの。 
この2本立てでなければ見る事もなかったかもしれなかったけど、 
見て良かった。 
とてもよい映画でした。 

戦争で自分の旦那、六平直政を亡くした嫁、大竹しのぶ。 
田舎の茅葺きの家で義理の父母と暮らしている。 
そこに旦那が死んだとの知らせが。 
その夜、父親から頼まれて、旦那の弟と結婚するも 
又しても、出征、戦死。 
父親はショックでしばらくして亡くなり、母親は申し訳ないと自殺をして 
1人になる大竹しのぶ。 
そこに戦友だったトヨエツが訪ねてくる。 
フィリピンへと出撃する前日、六平直政から1枚のハガキを託されたのだ。 
そのハガキは大竹しのぶからのハガキで 
もし、戦争が終わって生きて帰ったら 
「この手紙を見た」ということを大竹しのぶに伝えて欲しいと。 
その事を伝えに来たトヨエツと大竹しのぶは。。。。 

私は、大竹しのぶの 
エキセントリックな演技が余り得意ではないんだけど、 
それ以外は、出てくる人達の演技もすばらしくて、 
(下手な人が全く出て来ず) 
コミカルな所と真摯な所とがうまく混じり合ったすばらしい映画でした。 
この作品は監督の実体験を元に作られたそうですが、 
戦争映画であるのに、 
戦争自体を描いている所はなくて 
それでも戦争に残された人々の哀れみと哀しさ悔しさがにじみでてきていました。 

戦争中、 
1枚のハガキを出した大竹しのぶと 
1枚のハガキを出さなかったトヨエツ。 
それが2人の人生を変える事になります。 

もう、劇場で見る事は難しいとは思うので 
DVD、借りる物がないなんて時に見つけたら 
借りてみてください。 


映画館で特集されてた昔の映画のポスター。 
かっこいいね。 

この映画館、安いし!気に入ったので 
暇な時にまた行こうと思います。 
Cinema KOBE1 

Cinema KOBE2は成人映画だけど、 
入り口が全然違うから大丈夫だよ!

幕末太陽傳をみてきた!!

先日、BSでやっていた 
幕末太陽傳、これを見出したらかなりおもしろくて 
途中、チャンネルを変えてちゃんと見れなかったのをちょっと後悔してたら 
なんと!新開地のCinema KOBE でやるとのこと。 
日活100周年記念でデジタルリマスターで美しくなったのを見に行ってきました。 

この映画館は初めて。 
2番館なので、2本立てでレディースなので\1000円!!! 
(女の人はいつでも千円らしい) 
昔の映画館のように朝から晩までいてもいいという 
あの懐かしいスタイルです! 
別の入り口があって、そこでは成人映画wをしてるので 
場末な感じの映画館かと思ったんだけど 
そんな事なくてきれいな近代的な場所でした。 

中に入ってみるとおばさんやおばあさんがたくさんいて 
お弁当を食べているというw 
それも全く禁じられてないというw 
忘れてた映画館がそこにはあったぜえ! 

さて、 
幕末太陽傳 



幕末の品川宿、大遊郭の相模屋で 
お大尽に芸者をあげて遊んでいるのは 
フランキー堺演じる佐平次。 
実はお金を全く持っておらず、の、確信犯。 
そのおかげで 
遊郭で居残りしながら色んな事件に巻き込まれ、 
ひょいひょいと機転をきかせて解決していく。 
幕末ということで 
石原裕次郎の高杉晋作ら攘夷派が 
英国公館を焼き討ちしようとしてたり 
女郎たちが大げんかしてたり 
いろんな落語のエピソードが散りばめられていて 
すっごい面白い! 

昭和32年(1957年)に封切られた映画なので 
和服の身のこなしとか 
時代劇の所作がとても板についていて美しい。 
リアリティーがある。 
まるで、本当にあったかのよう。 

フランキー堺の影を残した身軽な演技 
裕次郎のすらっとしたかっこよさ、 
南田洋子の美しさ、 
オールスター並みのあの頃の銀幕の人々! 
よく練られた脚本、 
どでかい遊郭のセット 
などなど。 
日本映画の傑作と呼ぶのにふさわしい、 
軽妙で楽しい映画でした~。 
見て良かった~! 

ぜひ、みなさん、 
DVD借りてみてくださいね=!! 

もっと詳しくはこの人のブログがすごいです 


5月2日(水) ~ 16日(水) 同じ新開地のパルシネマでも上映しますよ 




2012/04/19

アーティストを見て来たよ

今年のアカデミー賞を取った映画、 
アーティストを見てきました。 
http://artist.gaga.ne.jp/ 
西宮のOSシネマです。 
アカデミー賞だというのに観客は少なめ。 
これはなぜか観客が少ないときいてたとおりの結果でした。 
特殊な映画だからでしょうか? 





モノクロでサイレント、 
話している事全てを知れないのは、もどかしい気持ちにもなります。 
だけど、わからないからこその 
ロマンティック。 

サイレント時代の大スタージョージと 
トーキーの時代になって輝くスターになっていくペピー。 
2人の切ない物語です。 

いやー、 
ほーんと 
優しい気持ちになれる映画でした。 

今回のアカデミー賞を競った 
ヒューゴの不思議な発明」 
これも、サイレント映画の話でしたが、 
今回のアーティストを見て、 
この時代の映画の表と裏というか 
この2つを見ると立体的にあの時代が見えてくるというか。 

今まで、ヒューゴはあんまり好きな映画ではなかったんだけど、 
アーティストを見終わると 
合わせて1本! 
と、言いたくなりました。 

洒落てるな=。 
いい映画だな~。 
この「モノクロサイレント映画」 
ぜひ、映画館体験で味わってください。 

評価 
 映画館でぜひ! 
   
  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 



アメリカ版予告

2012/04/13

ルート•アイリッシュを見た

シネリーブルのただ券があったので予告編をみて気になっていた 
ルート•アイリッシュを見てきました。

ルート・アイリッシュとは、 
バグダッドの空港から、アメリカ軍の管理する区域グリーンゾーンを結ぶ道路のことで、 
当然、攻撃目標となる危険な道路の事。 
世界一危険な道路と呼ばれてます。 

この映画はイラク戦争の話。 
イラク戦争の映画といえば、 
アカデミー賞を取ったハートロッカーや 
マット•デイモンのグリーン・ゾーンなどが有名だけど 
それらと違うのは 
この映画は民間のイギリスの警備会社というか戦争請負人の会社に属する 
傭兵たちの話だと言う事。 

だから普通の戦争映画が 
究極的には我が国のためにという大義名分があるけど 
これは、 
会社も 
主人公の傭兵も 
その傭兵がイラクに誘った親友の傭兵も 
結局は金のため、私利私欲のために「戦争」しているってことで 
誰も救われないというか、 
元々何のためにそこにいるのかすら 
考え出すとわからなくなるのです。 

物語はそのイラクに誘った友人が 
ルート•アイリッシュで事故にあい、 
車が炎上して亡くなった理由を主人公がイギリスで解明する話。 

テロなのか、戦争なのか? 
理由がわかっても、何が起こっても 
後味が良い話では全くなくて 
共感もできないし 
何が正義なのかもわからない。 

戦争てリアルにはそういうものなのだと 
きっと監督は伝えたいのだと思います。 
その戦争の場にいる人達全てが犠牲者であると。 

評価 
 うーん。ただ券があってもなあ。 
 DVDで見るので充分かと。 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 



イギリス版予告 
結構ぐろい。この予告R18?

2012/04/09

カメラマンとモデル

久しぶりに?にしこりネタ。 

にしこりくんがタグホイヤーとパートナーシップを締結したということで 
世界的カメラマンの繰上和美さんによって撮影が行われたんだって 
そのメイキング(1分の動画だよ 



最初はぬぼーとしてるのに顔がどんどん引き締まって行くのがわかるよね! 

で、できあがった写真がこれ!! 

めちゃくちゃ イケメソじゃありませんか。 
カメラマンすげ〜〜〜〜! 

最近、イギリス版を放送してるのであまり面白くなくてみてないけど、 
アメリカズ ネクストトップモデル! 
あの番組のおかげで 
カメラマンとモデルって 
相乗効果で何倍にも美しくなると言う事を知って以来 
そういう素晴らしい化学反応の写真を見るのってホント楽しい。 
だから、こういうメイキングでお互いが照れなく撮影してる所を見ると、 
彼も、『プロ』テニスプレーヤーになったなあと 
誇らしく思えますね。ファンとしては! 

私が前にとったホイヤーをしてるぽい写真はこれ! 




んで、その後、日清食品と所属契約した写真はこれだよ。 
これはこれでかわええけどw 
ぴよこちゃんと。。。 


そのカメラマンの 
繰上和美さん、勉強不足で知らない方だったのですが、HPを見ると 
素晴らしい方だということがわかってカンドー。 
公式HPがかっこよすぎます〜 
写真好きの方は一度訪問を! 

2012/04/06

ポエトリー アグネスの詩 も見せて頂きました。

同じく、シネリーブル神戸で2本目、
ポエトリー アグネスの詩 
も見てきました。 


韓国映画の巨匠、シークレットサンシャインのイ•チャンドン監督の作品です。 



生活保護をもらいながらお金持ちの介護の用な事をしつつ 
娘の都合でおいていった中学三年生の男孫を育てるおばあさん、ミジャ。 
でも、おばあさんといっても若くてきれいで 
やけに色気があってお洒落で、、、 
でもそのお洒落もなんかちょっと変。 
色彩感覚が少女ぽくて淡い色を好んで 
いつも白い帽子に白いスカーフをして、どこか浮いた感じ。 

最初に病院の待合室のところから映画は始まるんだけど 
そこでも明らかに1人10cmほど浮いてるみたいなの。 
他ののおばさんやおばあさんよりも露出がかなり高い感じなんだな。 
周りの人からも 
「おばあさん、お洒落ですね」 
て何度も言われるけど、その時も 
「そう、うれしいわ」 
と、そのまま受け取るような人。 

さて、何故、病院にいるかというと 
右腕がぴりぴりするような気がして、、、という、ミジャの話し方を聞いた先生が 
少し脳を見てもらった方がいいと言われ、そして 
ミジャは初期のアルツハイマーだと診断されます。 

名詞が出て来ないときがあると話すミジャ、 
急にバス停に貼ってあった「詩教室」のポスターから 
その文化教室の中の詩の教室へ行く事に決めます。 

詩の教室に行きながら 
詩が書けないと悩むミジャ。 
先生は詩は心の中にあるのだから 
それを見つけなさい。 
詩とは日常の中で美しさを見つける事だと言われ 
いつも小さなノートとペンを持って気になった事を書き留めます。 
ミジャは悩んでいるけど書き留めている文章は短いけどとても詩的で 
それでいいじゃない!と見てる私は思うんだけど 
ミジャは全く満足しません。 
ポエトリーリーディングの会に参加して他の人の詩を勉強しようとしたり 
でも、わかってるのかわかってないのか、病気のせいなのか 
ミジャはいつもふわふわしてるのです。 

そんな中、一緒に暮らしている孫とその友達のグループが 
同じ学校の中学生女子を輪姦していて、 
その女の子が川に身を投げて自殺してしまいます。 
6人グループの5人の父親達とミジャが集まって 
示談で事をどうにか片付ける方向で話が進みます。 
ポエトリーリーディングの会では詩を吟じた後に 
下ネタばかりを話す刑事がいてミジャは悲しくなります。 
世話をしている半身不随の金持ちのおじいさんから 
身体を求められます。 
美しい物を見つけたいと思っているミジャの生活は 
同時に男達の汚い世の中と隣り合わせなのです。 

映画は淡々と進み、 
大きくドラマチックなことは起こりません。 
寝不足だったら少しうとうとしてしまうかもしれない映画です。 
わかりやすい答えが見つかるものではありません。 

私は見ながら難しい映画だなあと思ったのです。 
私には詩の素質がないからだとも思います。 
詩をもっと素早く血肉化できる素養が必要だと思います。 
でも、なんか、変な映画だからこそ残る引きの強さがあるんです。 

母なる証明」の親密すぎる親子関係と対比して見ても面白いと思いました。 


評価 
 好みが分かれると思う。 
 文化系の方は機会があったら見てください 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 



韓国版予告編 「시」

ヘルプ をみてきたよ

シネリーブル神戸で 
今回のアカデミー助演女優賞をとった 
ヘルプ~心がつなぐストーリー を見てきました。 
レディスデイというのもあったんだけど、 
おばさん率がたかく70%ぐらいの入り!大人気です。



ヘルプとは黒人のメイドさんのこと。 
60年代の南部、ミシシッピーでのお話です。 
キング牧師が暗殺されたのが1968年なので 
それよりも前の設定になってるはずです。 

南部のええとこの子で東部の大学を卒業した女の子、作家志望のスキーターが 
地方新聞での就職口を得て故郷の友達のところに帰ってきます。 
(と、言ってもバイトみたいなもので、担当はおばあさんの知恵袋みたいな 
家庭の主婦の家事のQ&Aを答えるコーナー) 
地元の友達はみんなええとこの子と結婚して子供を作って 
黒人のメイドを使って「平和」に何の疑いもなく暮らしています。 
スキータは外の景色を見て来たおかげで「この生活はおかしい」と思い始めます。 
そんな中、友達のリーダー、JCの若妻版みたいなので会長をしてる女子が 
黒人と白人のトイレを家の中でも 
衛生上の理由で別にする法案を作るように運動を起こそうと言い始めます。 
その考えに怒りを覚えたスキータは 
メイドの実態を暴き、世間に訴えかける本を出版しようと思い立つのですが、、、、 

このお話は全くのフィクションだそうで 
メイドさん達のために行動を起こす若い白人女子の考え方も 
なんだか甘くて、結局は自分の作家としての名を挙げる事も加味されてるし、 
メイドさんの過酷な現実といってもそんなに深刻すぎず描かれているところなど 
物足りないなあと感じる所も多かったです。 

でも、その軽さがあったからこそ、 
アメリカで口コミで広がって大ヒットとなったのだろうし 
他の国の人でも深い知識がなくとも感動して見れるとも言えるでしょう。 

南部でメイドと言ったらやはり 
風と共に去りぬ、ですよね。 
あの傲慢で美しいスカーレットに 
甲斐甲斐しく世話するメイドのマミーを思い出さずにいられません。 
彼女は黒人で初めてオスカーを射止めた人だったそうですが 
今回も家人のトイレを使ったという理由でクビにされるメイドを演じた 
オクタヴィア・スペンサーが同じ助演女優賞でオスカーを獲得しました。 

映画としては飽きさせない展開で最後まで興味を持って見れます。 
実は私も何度も泣きました。 
ライトだけど、見終わったらメイドたちの事や 
人間の傲慢さについて考えてしまう良い映画だと思います。 

ただ、もっと深刻に南部の事について考えたいなら 
同じ時代のミシシッピーについて描かれた 
夜の大捜査戦を見る事もお勧めします。 


評価 
 DVD化されたら、ぜひ見てください!   

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~  



アメリカ版予告