今回の旅の目的の一つに入江泰吉写真美術館へ行く事がありました。
中心地から少し離れているのでちょっと行きにいのです。
入江泰吉さんと言えば大和路。
奈良の写真を撮りたいならまず、入江泰吉の写真を見て勉強しなさいといわれる
写真会の大御所。
奈良で暮らし奈良で仏像を写し風景写真を写し万葉の花を写された方です。
入江泰吉記念 奈良市写真美術館
彼の死後、全作品は奈良市に寄贈されてこの美術館ができたのだそう。
昔、(と言っても奈良では最近の)志賀直哉を中心として集まった文化人の
高畑サロンのあった高畑の新薬師寺の近くに建てられていて
景観を壊さないように地下に写真美術館があります。
この記念館には初日にかなりひどい雨の中に行ったので
ここと新薬師寺しかいけなかったのですが
この辺りの鄙びた雰囲気は入江さんが生きておられた頃とあまり変わらないのではないかと思わせてくれました。
あんなにひどい雨でなければ志賀直哉の旧居にも行きたかったんだけどなあ。
その上、母が新薬師寺で少し寒くなってきたとか言ったのであんまりうろうろできなかったし。
新薬師寺は今は小さなお堂があるだけのお寺ですが
日本で最古で最大の十二神将がぐるりと薬師様を取り囲んでいます。
この薬師如来が目がぱっちりしていてすんごい不思議なの!
写真がもちろん撮れないから
HPを見てね
私がもし、高名なカメラマンになって、仏像とか撮れるようになったら
ぜひ撮ってみたいと初めて思った仏像でしたw
だってすんごい面白い顔なんだもん~!
飛鳥とかの天平のぺたーとした長い顔でも
京都なんかのふくよかで目の細い顔でもないんだよ。
ぱっちり二重なの。(誰かのブログ)
でもこの写真よりも下から見上げるともっとぱっちりなんだよなあ~
さて、その新薬師寺の前に行った入江さんの美術館は
本当にすばらしい写真ばかりで
だけど見る人をびっくりさせる写真ではなくて
入江さんの誠実で優しい人柄を感じさせる写真です。
展示室を出た後に全国の写真系の美術館のチラシが置いてあって
今度国際美術館でやる森山大道のもあったけど
そのチラシだけでも今、見るのは辞めておきたいなと思わせる
暖かい気持ちになった写真展でした。
その後、上に書いた新薬師寺に行ったのですが
入江さんのを見た後なので真似して
スンバらしい写真が撮れるかと思ったけど、やっぱりそうでもないw
ホテルに帰ってから持って来ていた
「
入江泰吉 私の大和路」 の
春夏紀行 と
秋冬紀行
どちらも(小学館文庫)
を眺めながら読む。
この本は文庫本だけど綺麗な紙を使っていて印刷もよく、
入江さんのたくさんの写真集の中から抜粋した写真集で
白洲正子さんからの寄稿とかご自身の写真に対する言葉とか
もちろん大和路の地図や観光案内までとてもええとこどり。
これでこの価格880円はとてもお安いわああ。
なので
奈良の写真を撮りたいと思う人はぜひお買い求めくださいw。
その次の日のカメラ教室の撮影会に入江さんのイメージを持ったまま行こう。
と、思ったけどそれは無理でしたw
だけど、その撮影会後、入江さんのお宅の前を通ったので
上手く写真が撮れるように拝んできました~
次はうまくとれるかもしれない~