2011/01/31

おっさんの本を読んだ


去年、突如巻き起こったマイブーム
ラスプーチン!
前にブログに書いた事があるけど
禍々しい形相を持ち、殺してもなかなか死ななかった怪僧の事が
ずっと気になってるので
前に日本一でかいというジュンクの本屋が開店した日に
つい、出来心で
「ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集Ⅱ」
筑摩文庫 山田風太郎
を買ってしまいました。

もっとラスプーチンに言及した話かと思えばそれほどでもなく
(タイトルにやられたw 少しは出てくるけど)
だいたいが、明治時代に実際にいたうさんくさいおっさん、
飯野吉三郎
という「穏田の神様」「穏田の行者」と呼ばれた
いんちき?占い師で神主??で
後に日本のラスプーチンと呼ばれたおっさんと下田歌子の話。

ラスプーチンと同じように色んな事を予言して
皇族や軍属、政治家にとりいってたという
まあ 香具師の典型的なおっさんです。

やっぱり変な新興宗教の人ってこういうタイプが多いのは万国共通なのかしら?
そしてみんな性的にもすごい絶倫タイプというのも共通で、
こういう風に有名になる人たちって強欲で人たらしで女たらしなんでしょうねえ。

実は、山田風太郎を読んだ事がなく、
というかあんまり歴史通俗小説が好きではないのです。
こういうタイプの本っておっさんの読者が多い印象がある。
だからなのか
過剰に絶倫度が高い構成で濡れ場が多いw
1冊しか読んでないけどやっぱりもういいかな風太郎。
ってかんじ。
もし、女史が読んでもおもしろい本があればお知らせください。

さて、その日本のラスプーチン、飯野吉三郎のことはちょっとおもしろいので
興味のある人はウィキを→ Here
そのおっさんの写真はここにあります
→ Photo
見た目はラスプーチンと比べると普通のおじいさんだな

2011/01/30

ソーシャルネットワークを見てきた



六甲アイランドの元MOVICSで
アカデミー賞最有力候補の一つ、

ソーシャルネットワークを見てきた。
この映画館は、MOVIXが閉館してからしばらくやってなかったんだけど
シネウエーブ六甲という名前で同じ場所で再び営業を開始したものの、
周知徹底されてないらしく、金曜のお昼過ぎの回、
おそらく私ともう1人のお客しかいなかった。
残念。
夢の1人映画館まで後、1人。

この映画の内容はきっと興味のある人はだいたいわかってると思う。
だって、主人公が生きる伝説
世界に5億人ものネットワークを作った
facebookの創業者の1人で
世界で一番若いビリオネアのマーク・ザッカーバーグ。
facebookの黎明期、
その彼がものすごいシステムと人々を熱狂させるネットワークを作り、
周りの人を少しづつ裏切り、猛烈に嫉妬させて成功者になり、
その人達から訴訟される話。

例えば、テレビやマスコミに名前が売れたり、
ビジネスで成功者となる人は
普通の常識人ではなれないと私は思っているので、
市井の人には理解できるはずがない。
人々はその前にひれふするか、大きな心で許すかしか
そういう人たちとは付き合う事はできないと思う。
できないひとは諦めて決別するだけ。
いわんや超人的な大成功者のザッカーバーグなら!

途中、キーパーソンでもある
ジャスティン・ティンバーレーク演じる
ナップスターを作ったもう1人の天才が出てくる。
1999年1月に発表された、インターネットを通じて個人間で音楽データの交換を行うアプリケーションソフトを作った彼は、
著作権を無視したファイル交換が横行したため著作権侵害訴訟が起こり、2001年7月にサービスを停止。2002年11月、買収され、破産した。
だけど、彼はこう言う。

僕は勝った。なぜならその後の音楽業界を見てごらん?
世の中は確実に音楽をダウンロードする世界になった。
僕は世界を変えたんだ。

と。

IT業界の若き天才を突き動かすのはきっと、そんな、
誰もがボーダレスな社交(ソーシャル)を作って世界を変える事。なんだろう。

変革。

エジブトに起こってる事を見たってそれは一目瞭然。
私たちが見たいと思う一番新しいとれたてのニュースはもう、テレビにはない。
今まで、どこかの誰かが取捨選択して伝えてもらってたニュースを
もう私たちは喜ばないしありがたがらない。

facebookやtwitterやyoutubeやUstreamや、そんなネットの海から
自分でもしくは自分のつながりの中でニュースを選び出すのだ。

日本ではまだ、多くの人がネットよりも
マスコミのニュースの方が正しいと思っているかもしれないけど
それはきっと私を含め、英語力を失った人が多いからだと思う。
ネットの一番の凄まじさ、即時性で劣ってしまう。
だからやっぱりfacebookは英語でやったほうがいいような気がするなあ。
あー、英語勉強したい。
そして、firefoxの翻訳機能の細かい所もべんきょうしよ。
もう、日本語はmixiがあるからいいやんな〜。

閑話休題

この映画の原作は
彼を訴えた側のfacebook創業者の1人のインタビューを元にした本であるので
ザッカーバーグを斜めにみるスタンス。
今、本屋にはもう1冊、ザッカーバーグ本人のインタビューを受けて書かれた本がある。

映画を見る前の日、
twitterで
『ソーシャルネットワークの原作じゃない方のザッカーバーグの本って何て名前かなあ?』
ってスタバでお茶しながらつぶやいたら
「フェイスブック 若き天才の野望 という本ですよ」
とフォロワーでもない方が教えてくれた。
なんと、その教えてくれた人はこの本の出版社
日経BP社のこの本の編集者、その人でした。

いや〜すごいね、これがソーシャルネットワークだね。
リアルタイム性とアーカイブ性。
どちらも兼ね備えてるので使い方によってはとても力強いものとなるのよね。

もちろんこういうことがあったら購入しちゃう。
この本の感想は読んでから!

2011/01/26

がーっつぽーず






昨日、テニスを家でうちのおじさんと見てた時に
ふと
『スポーツしてて、やった!ってガッツポーズとかしたことあるの?』
と聞かれて人生を振り返ってみたら
スポーツしてガッツポーズってしたことないw

根っからの運動音痴なので
いつも身体を動かしながらいやだな〜、
球技のときなんか、できるだけ迷惑かけないようにしたいな〜、
とか、思いつつ、やってた。

うちのおじさんは
自称「全身バネちゃうかと思ってた」という
スポーツマンだったらしいので
いつもガッツポーズな人だったんだろう。
何て言うの?
運動会のリレー選手に選抜されるタイプ?

しかし私は
スポーツからはイジメられっ子だったのに
なぜかスポーツ観戦はとても好きなので
こうやってアスリートにガッツポーズを送っている。
そこだけは従順なのよねw

できないからあこがれちゃうのかも。
理数系デキル人と電気関係詳しい人にも憧れちゃうもんなあ。

ということで、今、全豪オープンを見ているなう。
もちろん昨日のサッカーも見てたよ!
興奮したね☆

2011/01/25

美容形成!


とあることがあって、
手を怪我してしまいました。擦り傷のひどいやつ。
なので、やっぱり病院へ行こうと。
私はもう、かなりの大人なのに
外科の種類がわかりません。
整形外科へ行くのか形成外科へ行くのか?
twitterで友達にきいたところ、その場合は形成でしょう
ということでネットで検索して行ってきました。

その名も
さえこ形成外科クリニック(仮名)
最初、オンナ名前の病院て変だなあと思ったんだけど、
これは女医押しなのではないかと勝手に想像して行ってみました。

割と最近できた4F建てクリニックビルの3F。
3Fに上がってみると
病院というよりもエステ??

入ってみると
ホテルのロビー又は
高級岩盤浴のロビーみたいな雰囲気。
オルゴールのJ-POPみたいな曲が静かに流れる中、
受付で
「初めて来たんですけど、普通の怪我でも大丈夫ですか?」
と聞いてみたら
「はい、もちろん」と言われたのでしばらく待つ事に。

入ってくる人、出てくる人が
こじゃれたマダムみたいなのばっかり。
それも友達2人でやって来る人も多く、
どんどん場違いな気がしてきました。

受付の上の液晶画面には
イオン導入とは?
シミやアザをとる方法は。。。
なんてQ&Aが流れていて
問診票を書いてくださいという中の項目には
気になる所をチェックするの中に、
「女性のあの部分の整形」
という文字も!!!
ヤヴァイ。
項目の中にあった
□保険内でおさえてほしい
□高額になってもいいので治したい
のところをもちろん、保険内にちぇっく!!!

しばらくして受付の人が
「こちらは予約優先で呼ばせて頂いておりますので少々お待ちください」
との!ことで、
外科で予約制て?と、思ってよくみると、
形成外科 美容皮膚科
と二つの科が看板に書かれていたのでした。

これが、今はやりの
おされ皮膚科なのねええ!

最初、不安になってたけど、ここまで来たのなら
と、腹をくくっていると
名前を呼ばれて診察室へ。
美人女医!
おされいんてりあ〜!
筆記用具もレイジースーザンのラインストーンできらりのボールペンw

手の処置をしてもらう前に
患部をみせたりしながら話していると
ちょっと、頼りないような気もする。
手が腫れてたら普通レントゲンとるとかとらなくても
触診しながらここは痛いですか?などと
整形の先生なら聞いてくるのに、そういうのは
こっちが腫れてるんですけど、というと
そうですね〜化膿止めだしときますね〜。
なんて感じで心もとない気も。
そこでせっかくここまで来たのだからと
いつも気になっている水いぼについて聞いてみたら
それはレーザーで切ってですね!と饒舌に語られ出したので
やはり美容面がお得意な様子。
間違って来てしまったんだけど、これは運命なのかもとも思い直し、
そちらも後日切ってもらうことにしました。

さて、処置しましょうという段になって、
一度この診療室をでて処置室へ行ってください。
とのこと。
行ってみるとオサレマッサージ店みたいに
小さな個室が並んでていて
その扉をあけるとベッドが。

患部を洗います。
と、水で洗い流してくれたんだけど、なんか、頼りないのね。
軟膏みたいなのを塗ってその上に貼ったガーゼもすぐとれるしw
引っ込んだ先生を呼んでもう一度貼ってもらったけどそれもすぐ取れたw
私が去年に足を痛めた時に行っていた整形外科の先生なんか、
すっごい、何度もここはどうですか?と押したり触ったりしてくれたのになあ。

また木曜日に来てくださいということで、
「予約」を取って終わったんだけど、大丈夫かな?
心配だけど、木曜日に行ってみる事にします

病院のHP 
私は、病院のイエローページで調べて行ったからこのHPは今見たんだけど、
これを先に見てたら行かなかったかもな〜

*写真は病院の入り口

2011/01/23

テニスの見方


twitterではにしこりくんの試合が始まるとうるさくつぶやいているので
御存知の方も多いとは思うけど、(うるさくてごめん)
最近、テニスを見るのがとてもおもしろい。
テニスの話題ってあんまり人気ないけど
やっぱり楽しいから書いちゃう。

錦織圭くんとクルム伊達公子さんを中心に
テニス観戦を楽しんでます。
今ではテニスは地上波ではウインブルドンぐらいしか放送しないんだけど、
wowowやケーブルテレビや
今なら画質は悪いけどwebのストリーミングで見る事ができまるんだよ。

昔、弟がテニスを真剣にしていた時代があったので、
テニスを見る機会が普通の人よりもある方だったと思う。
そう、第一次伊達公子時代。
あの頃、実はかっこつけて見てたけど、今から思うと
何にも楽しめてなかったと思う。
テニスは1時間〜4時間ほどの試合があるものなので
その長時間をあの頃は楽しめずに
試合を決定づける最後のセットあたりになって
漸く集中して見ていたのだ。

だけど、私がにしこりくんのお陰でテニスを見出して
伊達が戻ってきたあたり
第二次クルム伊達公子時代には
試合前のウオーミングアップから
第1セットフルセットにもつれ込んでの5セット目まで
それが4時間を超える試合になってもその過程を興奮して見れるようになった。

テニスはシングルだと、マンツーマンで試合中誰の教えも受けず、
何時間もボールをただ打ち合うものだけど、
その途中の2人の気持ちがあっちへ行ったりこっちへ来たり
ゲームの流れもどんどん移り変わって行く様をみて心奪われる。
ミラクルショットを見るのもすかっと楽しいけど
その孤独での過酷な長時間に渡る人間のぎりぎりを絞りとる2人に感動するのだ。

私たちの世代の人たちは
なんちゃってテニスサークルで大学時代に
ラケットを持った事がある人が多いと思うので、
テニスのルールはわかってるんだから
一度見てみるとすんなり入り込めるはず。

クルム伊達公子が11年半のブランクをものともせず活躍しているんだから
私たちもその11年半の観戦ブランクなんて簡単に克服する事はできるのだ。
彼女の試合を一度見て欲しい。
今のスピード&パワーテニスの中で、昔と同じスタイルで戦っている。
その彼女には
勝っても負けても試合の最後にはいつも感涙するのだ。
あなたにも機会があれば、ぜひ、体験して欲しい。

2011/01/20

私の可愛い人ーシェリ を見てきた


今日は知り合いの写真展を見に新開地のアートビレッジセンターまで
行ったので、それならばとその中にあるミニシアターで
私の可愛い人ーシェリ


を見てきました。
このミニシアターは初めてです。
床はベニア板で階段状になっており、その上に
ちょっとましなパイプ椅子に少しふかふかした座布団という
町の集会所を改装したようなイメージ。
そこで見たのが
ベルエポックのパリ、1906年。引退したココット(高級娼婦)達の
優雅で美しい世界というまるで正反対の映画で入り込めるかと思ったけれど、
ここに出てくる美しすぎる美青年の姿をお屋敷の薔薇の咲き乱れる
温室のテラスで目にしたとき、
すんなりとこの世界に入っていけたのでした。

ミシェル•ハイファーはココット(高級娼婦)を少し引退しかかった
その世界では絶世の美女と言われる女性で
その彼女がこれまた友人のココット仲間の息子の美青年と
恋に落ちて享楽的に一緒に暮らし始める。
だけど、彼はこれまた別のココット仲間の娘と結婚する事となり
別れる2人、そして。。。

というお話。
この前のエレジーの反対で
彼がかなり年下の美青年、
彼女が金も名誉も美貌も兼ね備えてるけどかなり年上の女性、という設定。
その当時のココットは
文化的にもかなり上位にいてこちらが客を選ぶ
そう、花魁もそうだったと言われてるけど
スターというかセレブというか
みんなが一目置く女性だったらしいのです。
洋の東西を問わず、このように高級娼婦がもてはやされたのは
どういうことなのかしら?
この前も神戸でやってた浮世絵展でも花魁の浮世絵がそりゃーたくさん
描かれていたけれど、それをグループで見てる人たちがみな
普通の奥さんで、世が世ならこれって彼女達の敵じゃないのかしら?
今日もココットの話を普通の奥さん達がグループで見に来てましたw
普通の奥さん達はその辺りどうおもっているのかしらん?
昔の日本では家庭と恋は別の物、
奥さんには貞淑に家庭を守らせて
恋愛は花街でしていたと真しやかに語られてるけど
それが本当なら昔の女性はどちらかしか与えられず悲しいものだなあと思います。

話がそれてしまいましたが、
このココットの息子で美青年のシェリ。
彼がまるでラファエロが描く青年の天使みたいに美しくて
見てるだけで照れるぐらいの美貌の持ち主!
陶器のような肌とブルーアイズと逞しいからだと
美しいクラッシックなファッションと
2人でいる時の生成りのパジャマとシルクのガウンと。
彼は母親の友達と恋に落ちているので6歳の頃から彼女を知っていて
その時の呼び名で彼女を呼ぶの。
ヌヌン(鼻にかかった感じで!
天使のような美青年に「ぬぬーん」とか呼ばれたら、みんなどうする??
姿は天使だけど中身はほんまにわがままで享楽的でどうしようもない美青年なんよ!そんな曲者が現れたら、誰でもどうにかなるんじゃないかしら?

この映画はミニシアター系なので
映画館で見るのはちょっと難しいかもしれません。
なので、女子はビデオになったらぜひ、見て欲しいわ。
脇役もキャシーベイツがほんま、いやーな感じのおばちゃん味だしてていいんだなあ!

見終わって公民館な映画館を見て我に帰ったのがちょっぴり残念。
夢見るままで帰りたかったけど、
出てからもそこは場末の新開地なんだなw

最後に気になった人は映画の特別動画を

近代日本絵画 2

昨日の日記の続き。

月曜に大丸ミュージアムの近代日本絵画のあゆみで
予習をした私は火曜日に伊丹まででかけました。

伊丹市立美術館の
「日本近代洋画への道」を見るためです。

その前にこの美術館は
山は富士 酒は白雪 の小西酒造の隣だと確認していた私。
かなり昔に白雪の地ビールを造っているブリュワリーレストランへ行ったことを
思い出し、ランチにまずそこへ行ってみました。

ベルギービールのような白ビールをいただきました。
とってもおいしい。
だけど、お食事がファミレス級でちょっと残念。

さて、
気を取り直して
「日本近代洋画への道 〜山岡コレクションを中心に」

鮭です。
あの日本洋画の父、高橋由一の「鮭図」です。
後でmさんから聞いた所によると
この鮭は板に直接描かれたもので、
その頃はキャンバスを手に入れる事が大変だったかららしいのですが、
その効果がものすごくリアリティのある作品になってました。

他の作品も
日本人の描いた洋画の黎明期の物が多く展示されていて、
また、その当時、洋画を教えていた外国人の先生、
その作品もたくさん飾られていました。
しかし、どの作品も拙い物が多く、先生の作品でさえ、
今でしたらまさか先生にはなれますまいという物だったのですが、
初めて、油絵を見た日本の絵師たちが
その色の厚みと全く別の表現方法の絵画を目にした時に
驚きと尊敬をもって対峙したことは間違いなく、
その様子が拙いけれども真面目な絵を通して伝わってくるような気がしました。

その鮭の高橋由一の作品は群を抜いてすばらしく、
また、だんだんと勉強して日本人画家達が上達して行く様が
作品を通して感じる事ができたのでした。

しかし、その先日、大丸のウッドワン美術館の作品群の
主題をしっかり捉えた絵画をみてしまっていたので
どうしてもこちらの展示がぼけて見えてしまったのは
しょうがないのかもしれません。

けれどもこの2つの展覧会を通して
近代日本絵画の、いえ、その頃の日本人達の
新しい事を学ぼうとする真摯で真面目で実直な仕事ぶりを
感じる事ができたのでした。

伊丹市立美術館
日本近代洋画への道は
2/27まで

2011/01/19

近代日本絵画 1


私の母方の叔母夫婦はどちらも郵便局に勤めていたので
私が小さい頃、多分小学1年生の頃ぐらいから
新しい記念切手がでるといつも2枚私に買って持ってきてくれたのでした。
それを切手帳に入れてしばらく眺めたり整理したり、
ピンセットを使ってそれなりに何度も楽しく見つめていたのです。
これは全く受け身の趣味で
こんな切手が欲しいなんて言う事もなく
与えられるがままに与えられていた物なのですが
これが大きくなってから
美術館で近代日本絵画を見たときに、
あ!これ!切手で見た!!
という事がたくさんあって、
小さい時にあんな小さなサイズの中に見た絵が
どこかの脳の奥にずっと刷り込まれて覚えている事に驚愕します。
私は田舎の子だったので小さい頃に美術館へ行くような環境になかったから
切手に会っていなかったら自分の絵画への興味も別の物になったのかもとすら思えます。
切手には趣味週間とか国際文通週間とか、また他にもシリーズで近代絵画を追いかけたものなどもあって、本当に美しい物ですよね。
と、ネットを探ってたらあるねえ。
http://kunio.raindrop.jp/stamp-art-japan.htm
そう、↑こんなやつ。
このページ見てたら持ってたのがたくさんあるなあ。

そんなある日、今、日付を見ると2006年9月、
見慣れた荒巻鮭の絵のハガキをmさんが送ってくれました。
mさんとはpostcrossinngを始める前から
美術館へ行ったらハガキを送り合う仲なのですが
その鮭は切手で持っていた高橋由一の「鮭図」のハガキだったのです。
これにきっとかなり反応して返事を書いたのだと思いますが
(返事はもうないので多分)
先週、伊丹の市立美術館に鮭図が来るから行きなさいw
と、またしてもmさんからパンフレットを送ってもらいました。
「日本近代洋画への道〜山岡コレクションを中心に」

これは行かねばなりませぬ。
最近、週の初めに計画を立てて、しっかり生きようと思っている私、
カレンダーの火曜日に伊丹と記入。
月曜日は友人の誕生日のプレゼントを買いに、神戸大丸へ。
うろうろしてから
大丸を出ようとした時に、正面玄関にあるポスターに気づきました。
「近代日本絵画のあゆみ 〜ウッドワン美術館所蔵」
ん?
これは伊丹へ行く前に予習としても見るべきでは?
くるりと振り返り9階の大丸ミュージアムへ。

いやー。
びっくりしました。
百貨店の美術展って買い物帰りに寄るのにちょうどいい量なので
見終わった時に少々物足りないのが常ですが、
これは違います。
圧倒的なボリュームと質ともの多彩なジャンル。
もう、終わりだろうと思って壁を越えても尚、絵画が続きます。
それも切手にあったようなメジャーどころばかり。
このウッドワン美術館は広島にあるらしいのですが
今は冬期休業中とのことでかなりの数が来てたのでしょうか?
驚きました。

岸田劉生の麗子像からフジタの大きな壁画
橋本関雪のすてきな屏風絵 黒田清輝のこかげや
佐伯祐三 小磯良平
上村松園 伊東深水
平山郁夫や東山魁夷までなどなどなど!
書ききれない!
詳細はHP→ http://www.daimaru.co.jp/museum/kobe/woodone.html
まあ、これ見ておいたら近代日本画の有名どころはおさえとける。
と行っても過言ではないでしょう。

神戸に行ける場所にいる人は行くべきと思う。
800円だし7時半までやってるし。
今月の24日(月)までやってるから(最終日は4時半)
私ももう1回行きたい。
図録買おうかなあ

長くなってきたので、続きは明日

2011/01/13

新しい人生のはじめ方 を見た



ダスティン•ホフマンとエマ・トンプソンの
新しい人生のはじめ方をwowowで見た。


これはわりと新しい作品で去年の夏に封切りされたみたい。
だから、ある程度年をとった男女の新しい恋の話。

ダスティン・ホフマンの設定は
離婚歴があって今はさみしく1人でくらしているけど
元嫁は裕福でステータスのある男と再婚し娘も含めて自分がいた頃よりも
家族らしくやっているという設定。
この前見た96時間もそうだったけど、

そういう寂しい離婚歴のある1人暮らしのおじさん
って、アメリカじゃよくある事なのかしら?
この場合、おじさんの勝手さが離婚を招いたことになっていて、
決して女が出来たから別れたのではないことに注目。
そうでないと話がややこしいもんね。

さみしいおじさん、
今のダスティン・ホフマンがやるとすっごいしっくりくる。
たれ目としわだらけの顔で切なそうにするとかわいそうになるし、
にっこり広角をあげて笑う時のその差がまたいいし。

エマも寂しい女でロンドンに住んでいる。
枯れてるほうが、新しく生活を変えるよりも安穏だと思ってるタイプ。
実は新しい恋をしたいと思ってるんだけど、
大胆にできないのね。

さみしいおじさんは実の娘の結婚式に
ロンドンへ行くんだけど
結婚式のヴァージンロードを歩く役目も新しいパパがすることになるんだよね。
この娘が何も考えずにしてるんじゃなくて
かしこい子なのでいろんな事を考えて
新しいパパに頼んでるの。そこがまた、せつないw

私は父親をなくしてるし色々あったので
こういうパパごめんね的なシチュエーションに弱い。
本物の父には全く素直でなかったのに、
こういう映画ではぽろぽろ泣くのだ。

一度、披露宴に行くのを辞めたダスティン・ホフマンを
偶然知り合ったエマが行くように勧めて2人で参加するの。
それで2人は仲良くなっていくんだけど。。。

アメリカの人ってロンドンだと言葉が誰でも通じるし
自分の住んでる国と違って重厚な文化に触れれて
その差が新鮮ですぐに恋に落ちたりできて
慣れると居心地がいいんじゃないかなって勝手に想像する。
映画のホリディみたいな感じ?

日本語もどこか全然タイプの違う国で話されていて
ラテン系みたいな能天気な国で、
んで、旅に行って、
簡単に違う人生観の人と新しい恋が始められたらいいのに、、、
なんて日本語しかできない私は
こういう映画をみるといつも夢想するのだ

男親と娘


昨日、2ヶ月分の帳簿を税理士の先生に提出して
友人のお父様の会社の鏡開きに今年も参加させていただいて
もう、
今日は冬休み気分。
朝から無駄にtwitterやRSSをさまよっていたら
デヴィ夫人のブログでこんな記事に巡り会いました。

史上 最低な菅首相と おかしな野田聖子議員の出産

デヴィブログは嫌いじゃないです。
ああいう人は自分の正義と思える事をはっきり言えてしまうポジションなので
読んでいて楽しい。
政治やお洒落や芸能やパーティや!
(ただ、いつも写真がかなりぶれてて下手すぎる。誰が撮ってるのかしら?)
そしてこのブログのスゴい所はコメントOKにしてるところ。
言い切り型の有名人ブログはコメント不可なのが多いのにね。
政治的ポリシーをかなり語ってるのに批判も受け付けるとは、彼女、強い人なんでしょうね。
前に右翼とやりあった事についてもLIVEでちゃんと書いてておもしろかったのです。

さて、上に上げた記事。
特に出産の件、かなり胡散臭いと思っていたので、やはりと言った感じ。
それで彼女についてちょっと気になる事もあったのでネットで調べてみると
野田家に養子に入る前、島という名前だったそうで、
彼女の実の祖父、島徳蔵という人は大阪の大相場師だったそうです。

(野田聖子の実父島稔は元建設相の野田卯一の長男として生まれ、幼少期に卯一の岳父である島徳蔵の養子となった。)

女性政治家で実力者になった人って
父や祖父が大相場師や山師や政商やちょっときな臭い職業の人が多いけど、
あれって一種のファザコンじゃないかしら?
自分の一族の破天荒な男達に憧れるのって
男の人より女の人の方が多い気がする。
息子だと親に反抗して別の道を歩むタイプが多いよね。
男親って娘をかわいがる人が多いし、豪傑な父親に男すら感じてしまう娘が
自分の周りの男達がダメすぎて、それなら私が父のようになってやる、
もっとわかりやすい、合法的な形で。
だいたい、そういう父親についてる母親って父に気をつかって小さくなってる場合が多いから同性憎悪も多そうだし。
そう内心思ってなったタイプの女性政治家が成功者になるのではないかしら?
だって、父の手練手管やいやらしさを見て育ったわけだし強力よね。

正義に熱く燃えて、世の中をよりよくしようと政治家になった女性なんか、
そんな人たちの前では全く歯もたたないんじゃないかと
勝手に思ったりする私なのでした。

2011/01/12

炊飯器の直し方


去年、高級炊飯器を買ったと
じまーんしてましたが、
その炊飯器がある日、蓋をあけて閉めようとしたら
はふっ
はふっ
と蓋の空気穴みたいなのから空気が抜ける音だけがして
蓋がしまらなくなったの。しょぼん。
蓋と釜の噛み合わせの所がアホになってるみたいで。



いや、しょぼんとしてるバヤイではありません。
だって、その日から食べるごはんはどうすんの?

というわけで、
最近はすぐサポートセンターに電話する人になってしまった私

私『去年、この炊飯器が出たときに買ったんですけど。。。』
さぽ女子『はい、ありがとうございます。』
私『今日、蓋を閉めようとしたら閉まらなくなったんです。それで説明書を見て
書いてあるように処置したんですが、ぱふぱふ言うだけでしまらないんです』
さて、どう出てくるかな?と思う暇もなく、間髪いれず、
さぽ女子『それでは、明日ですね、
私『はい?
さぽ女子『ヤマトの宅急便で代替の炊飯器を送ります。
私『はい。。。
さぽ女子『それでですね、その入っている代替の炊飯器を出して、その箱の中に
故障した炊飯器を入れてヤマトさんに持って帰ってもらって下さい。また修理して炊飯器を送りますので同じように、代替の炊飯器を入れてください』
私『保証書はどうするんですか?
さぽ女子『必要ありません
私『。。。(驚)
ものすごく早い展開にびっくり。嫌味を言う暇も与えないサポセン女子。
私『あのー、この蓋がしまらないという故障はよくあるんですか?』
さぽ女子『いいえ、お客様が1件目です!(きりっ』
このサポセン女子の素早い切り返しに、
これは、何度も苦情が出てるんじゃないかと想像。
だって、よく見たら炊飯器の割にその蓋との噛み合わせがちょっと弱い感じなんだもん。

ま、
でも、
やっぱりお米の国ですね。
主食を炊く機械が潰れたら直るまで
代炊飯器を送ってくるなんてさー。
それも次の日に。
その素早い対応にびっくり。

そして、代炊飯器を使っていますなう。
1月7日に送ったんだけど
いつ、帰ってくるんかなー??

******

とある日記に書いてたら友達がこんな記事を教えてくれました




タイガー 故障した魔法瓶を修理依頼したら、同型の魔法瓶を翌日に届けてくれた。着払い伝票も梱包されていて、あとは届いた箱に入れて送り返すだけで良く、その迅速な対応が素晴らしかった。
その通り!
これはなんと、伝統のサポート方法だったのね。

感動した!

でも一つポイントが抜けています。
「故障した炊飯器をその場で宅急便が持って帰ってくれて」
という点。
私がガムテープ持ってきます。って言ったら
ヤマトの人はこっちでやっておくので大丈夫ですって言ってくれましたよ!

*写真は代炊飯器

2011/01/09

肖像画の事。






この前自画像について書いたので肖像画のことを。
去年、サントリーミュージアムの
レンブラントのだまし絵みたいなのが来てた展覧会で
肖像画がたくさん展示されていて
それをみていたら
??
みんな豪華な洋服に包まれて美しく描かれて微笑んでいるけど、
これってどこまで本人に似てるの?
って疑問がふつふつと湧いてきました。

昔、友人の画家が
とある大阪の大地主の肖像画を描く仕事をもらって
それを頼まれた画廊に持っていくのに付き合ったことがあるのですが
その時に、私には悪くないと見えた絵がばっさり否定されたのです。
曰く、年寄りに描き過ぎていて、彼のいい所が描けてないと。
友人はそのとき、その金持ちに目をかけてもらえそうな位置にいたので
画廊主はもっと気に入られるために、
もっと若々しく男前に描きなさい、それがあなたのためですよ、
と暗に伝えたかったのだと思うけど、
そういわれた彼女は憤慨してかなり落ち込んでました。
それからしばらくして、その金持ちに直接会う機会があったのですが
その彼は私から見るとその肖像画にかなり似ていて、雰囲気もつかんでるし、
全く悪く描いてるとは思えなかったのです!!
でも、そういうクライアントがいて、それもその本人を描いく場合は
そりゃー、男前すぎるほどに描いてこそ喜ばれるものなんだな、
それが人間なのよね。む、むずかしい!なんて、思ったのでした。

それでその西洋の王様やお姫様、貴婦人や紳士、教皇や大商人やその娘息子達。
そんな権力者に肖像画を描くように言われたその時代の画家なら
美しく描かないと命にかかわることもあるよねえ。
と、いうことでかなり割り引いてみる方がいいんじゃないかとw

そんな時に、ふと思い出したのが、
あの北の首領さま。
今世であれほど、生きていて肖像画を描かれている人はいないよね!
なるほど彼の肖像画は美しすぎるほどに描かれているけど、
あれが彼だという事はよくわかる。
つまり、その顔のタイプのグループの一番男前、か、美人に描くというわけよね。
ものすごいサンプルとしてはわかりやすい。
あれぐらいの差は許されるという事で。

その友人の絵はその後、手直しされて
その大金持ちに渡されたそうです。
彼がその肖像画を飾ったのかどうかわからないけど。

*写真はその大金持ちが持ってる
クラッシックビルの一つ

2011/01/07

ウフッツイの自画像展

美術館へ行ったり
本を読んだり
映画をみたり。
そういうライフログをとって、年末に今年は何本見た。
なんて
言いたいと思うんだけど、それがなかなか できません。
先にtwitterでつぶやいちゃってそれでokみたいな気になっちゃうのが
悪い。わかってる。今年こそ直すぞ。
evernoteにメモすればいいのかなあ?
そして年末に高々と発表したいけど。。。

さて、今年1本目、水曜日に中之島の国際美術館へいってきました。




今、HPを見ると
ウフィツイ美術館 自画像コレクション展 が正式名称でした。
私の発音!では今まで ウフッツイ だったんだけど間違いだったのかしら?
今までの人生で何度か訪れた事のある美術館なのに
そんなコレクションがあったとは知りませんでした。
ボッティチェリのビーナスの誕生やプリマベーラみたいな
有名作品に目を奪われ過ぎですね。

自分の顔を描く、それを発表するというのは
少し恥ずかしいことのような気もします。
自分に向き合うのはとても照れますよね。
美容院で濡れタオルをまかれて顔だけになった私と対峙する時に感じる
自分ではないような、だけど紛れもなく自分。
それを描くなんてすごいな、作家の人たちは。
見つめ過ぎて見失ったりしないのかしら?

ウフィツイ美術館には、画家が自画像を寄付する、または画家に寄付してもらうようにお願いする事によって出来た自画像コレクションがあって、
それの一部が中之島の国際美術館に来ていたのでした。

途中、大きな絵で昔、コレクションが始まった頃の展示の模様を描かれてるのがあって、多分実物大よりもちょっと小さいぐらい?、
よくある昔のルーブルなんかの壁一面が絵と額で埋め尽くされている感じ、
その絵がおもしろかったの。
あの展示方法って西洋と東洋の違いなんだろうな。
今でもよく欧米の映画なんかをみると
写真で壁一面が埋まってたり机の上に写真立てをわさわさ並べたりしてるじゃない?ああいうのって向こうの美意識なんだろうな。
それと比べて日本だと床の間に一服の掛け軸。
いえ、私は掃除下手なので机の上に何もないことにはなってませんが、
清浄で研ぎすまされた美へのあこがれはちゃんと持ってますよw

知らない人も知ってる人も画家の顔が並んでいます。
その横にキャプションがあって、それに普段の絵も一緒に並べてたので
それを見たら知ってる人もかなりいました。
キャプションにはその画家についてとこの絵がどうやって美術館へたどり着いたかが書いてあり。。。
それで最初のちょっと自画像恥ずかしい論に通ずるのかどうなのか
頼まれてすぐ届ける人、
かなりこばんで寄付する人、
その時代のある国の第一人者が寄贈したらその後、その国の自画像が増えるきっかけになったとか。
遺族が寄付する人。
などなど、彼らの心の中の小さな葛藤が透けて見えるようで
ちょっとおもしろかったんだけど、
それを本物の絵の横で読むのは余りどうでもよい気がしたのです。
変に勘ぐってしまいそうで。

この前、うちのギャラリーを使いたいっていう若いイラストレーターの子が
ファイルを見せてくれたんだけど、
その絵の半分ほどが自画像と自分の顔をちゃんと描いた自分と何かの絵。
プロフィールの写真代わりにデフォルメした小さな絵を見る事はあっても
自分の画歴を示すファイルに自分を描く人は珍しいので、ちょっとびっくり。
話してみるととても明るくてコミュニケーション力のある子で
なるほど、と思わせてくれたのでした。

私がその事をすごいねっていうと
ある画廊の人に
「自分の絵ばかり描いてても売れないよ」
って言われたとか。
確かに!!!
自画像に値段がつくってすごい事だと思いませんか?
例えば 誰かの顔を飾るのって
それもそこで絵を売っている人の顔を飾るってねえ!
そんな、色々を考えさせられる自画像展だったのでした。