2012/01/31

BIG4 ~テニス観戦入門1

今、世界ランキングを持っている選手は男子で2000人ほどいるそうです。 
にしこりくんは最新のランキングで自身最高ランクの20位になりました。 
今年中ににしこりくんはベスト10に入る事を目標と定めたようです。 

さて、その上の方の4人はBIG4と呼ばれて 
人間離れ、いや、宇宙人?いえ、ネ申!などと言われる 
超人たちがいてこの4人が世界中で毎週行われている 
テニストーナメントの優勝の大部分をしめています。 

はい、この4人を知るとテニスが面白くなるので覚えましょう 

(ランキングは2012年1月30日現在) 
世界1位 
NOVAK DJOKOVIC ノバク ジョコビッチ (セルビア)24才 
オールラウンドプレイヤー、只今最強! 
にしこりくんは一度勝った事がある 

世界2位 
RAFAEL NADAL ラファエル ナダル (スペイン) 25才 
ねばってねばって、拾って拾って、土の王者。 
去年の6月までは1位だった。 
にしこりくんは1セット、プロになった頃にとったことがある。 

世界3位 
ROGER FEDERER ロジャー フェデラー (スイス)30才 
MR.テニス 
永久に君臨するのではないかと思われる。いや、思いたい。 
華麗で完璧で美しいテニスをする男。 
よく、ロレックスの広告に出ている。 
にしこりくんは去年、年末に初めて決勝であたって 
全く、何もできなかった。 

世界4位 
ANDY MURRAY アンディー マレー (イギリス)24才 
手足が長く守備力の高いテニス。 
4人のうちで唯一、グランドスラムで優勝したことがない。 
悲願のイギリス人ウインブルドン優勝をエリザベス女王に託されている。 
にしこりくんは何度かあたって(この前の全豪も) 
まだセットを取った事がない。 
にしこりくんのテニスに一番似ているタイプ。 

この4人を知るとぐっとテニスがおもしろくなります。 
そして他の1996人のプロテニスプレーヤーはこの4人に勝ったら 
超!喜びます。 
とくにフェデラーはみんなが憧れてるので勝てただけで歴史に残る感じですね。 

ちなみにこの4人では 
私はナダルが好きよ! 
彼のプレースタイルは見てる物を興奮させます! 
全豪の決勝 
ジョコビッチ(黒)とナダル(黄緑) 

つづく 

全豪オープンからデビスカップへ

ニュースで見られた方もおられたかも、
または、NHKでやっていた決勝を見られた方もしれませんね。
全豪オープンの最終日、
男子決勝は約6時間のタイマン!
1対1の世界1位と2位の試合となりました。

夜の5時半から12時ぐらいまでずっとテレビの中継を見ていた。。。のではなく
仕事から帰って疲れながらも5時半からwowowをつけて見ていて
途中うとうとしてしまい、寝込んでしまって起きても!
まだ2セット終わったとこ~。
本当に強い人同士の試合はとことん長くなることが多いのですが
ここまでとは!
結局1位のジョコビッチが2位のナダルを倒して勝ったのですが
どちらも勝たしてあげたいと思うようなゲームでした。

にしこりくんはベスト8になって準々決勝で
世界4位のマレーに負けました。
スコア的には完敗ですが、試合内容は今までのマレー戦よりも
歯ごたえあるようになってきたような!

そして、
テニスのワールドカップである
デビスカップ!!!
これがクロアチアチームをむかえて
なんと、兵庫県の三木市で2/10~12に行われます。

もちろん、私も3日間のうち、2日は行きますよ!
わーい。

流石グランドスラムのベスト8になったという事で
急にメディアにとりあげられるようになったにしこりくん。
変なニワカファンに少々食傷気味なのですが
テレビを見てるとやっぱり、この紹介の仕方じゃだめよね。

スポーツニュースではメジャーリーグのイチローの試合で試合内容はともかく、
イチローの打席の安打だけを紹介したり、
本田のアシストしたええとこだけを切り取って見せたりするじゃない?
結局知りたいのは世界で戦う日本人の活躍具合だけ?
やっぱり他の一流選手がどうなのか、どういう仕組みでそのリーグが戦われているのか、わかんないと楽しめないやん。

だから、
テニス観戦入門!日記をちょっと連載してみようと思います。
需要はあるかどうかわからんけどw
これを読んでもサーブがうまくなったり
スマッシュをかっこよく打てたりする事はないですが
より楽しくテニス観戦できるはず。
そして、世の中のにわかファンにぴしゃりとかっこ良く解説できるように
なるはずです~~~
乞うご期待w
写真は去年のデビスカップのぼーるぼーい

2012/01/26

マイウェイ 12,000キロの真実 を見た。

母親がまた大阪に来ていたので
彼女の定宿の心斎橋の日航ホテルに一緒に泊まる事に。
夕食は弟をいれて久しぶりに昔の家族で食べました。
その弟との集合時間までに時間があったので
なんばパークスの映画館へ初めて行ってきました。
4割ほど入ってた。

来週になると見たい映画があるんだけど、
今は、その映画館では
マイウェイ 12,000キロの真実 か
フライトナイト 恐怖の夜 3D かがまだましか。
母がホラーはちょっと、と言うので
コメディホラーのフライトナイト(ヴァンパイヤもの)はやめて
オダギリジョーとチャンドンゴンのマイウェイ 12,000キロの真実にしたのでした。
http://myway-movie.com/



マイウェイなんてタイトルだと
生きる道〜みたいな映画だと勘違いしそうですが、
これはすっごい戦争ものです。
もうだいたい7割が戦争シーンじゃないかと思うぐらいの。
監督は『シュリ』『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ。
日本占領下の京城で
軍人の祖父のもとに医者の父と引っ越してくる所から始まります。
東京一かけっこが得意な日本人の子供(後のオダギリ)と
これまた京城一かけっこの得意なその家に使用人として勤める一家の子供(後のチャンドンゴン)、オリンピックのマラソンランナーを目指していた同士が戦争に翻弄される物語です。

日本占領下の韓国を韓国人監督が描くので
日本人はステレオタイプにひどい差別主義者ばかりだし
韓国人はひどい扱いを受けてばかり。。
もちろん、戦争に行ってからもその扱いはますますひどくなって
目も当てられません。

チャンドンゴンが日本軍に無理矢理連れて行かれて
そこにオダギリ青年将校が派遣されます。
チャンドンゴンはいい人で正義感が強く
オダギリは進軍ばかりを叫ぶ非道な上官。
こういうわかりやすい善と悪の2人の場合、どうしても印象に残るのは悪の方で。
しかし、オダギリってあんまり芝居うまくないね〜。
私、あんまりちゃんと今まで見てなかったから気がつかなかったよ〜。
そして、そこに登場するオダギリよりは位が低いけどこれまた
ステレオタイプ過ぎる悪上官を山本太郎が、怪演!
こういうギラギラした嫌な役をさせると光るよね彼は。

さて、ストーリーは
京城→戦争→ノモンハンの戦い(日本軍)→シベリア抑留→ロシア軍→ノルマンディの戦い(ドイツ軍)
と3つの軍服を着た2人の男の話なのです。
んで、
どかーんどかーん!
もう死ぬかも!
あぶな〜〜〜イ!
爆破でぶっとぷ→真っ白→しばらくして気が付くと捕虜(2人とも)。
これの繰り返し。脚本がご都合主義なんだなあ。

圧倒的な戦争描写はハリウッド映画も真っ青なのですが
無駄に長いんよね。残酷な場面が。

疲れる。

ブログを見たら評価されてるぽいんだけど、
私は今年見た中では最下位w



韓国版予告

評価
微妙〜〜〜〜〜

>すばらしい→映画館で見てください!
>普通よりもいい→DVD化されたらみてね
>普通→機会があったらみてください
>それ以下→微妙〜〜〜

2012/01/23

にしこりくんと伊達さんのミックスダブルス

テニスファン以外の友達の中では唯一のにしこり番として
やはりこのネタは書いておかないとイケナイと思い、記しておきますw

今日、ミックスダブルスでにしこりくんとクルム伊達公子さんがペアを組んで
1勝しました。

ま~~~、仲睦まじいいいい。
はっきり言って妬けますw

にしこりくんは去年の年末に
有明であったチャリティードリームマッチで
松岡修造 クルム伊達 VS にしこりくん 杉山愛
という、日本テニス史上に燦然と輝く人気と実力のある
ミックスダブルスをやったのです。
その時の模様を動画で私は全部みたのですが、
みんながお互いマイクを付けて半分遊び、半分本気でテニスをする中、
にしこりくんと伊達さんが2人で打ち合った時に
何か、ただ者ではない2人だけのわくわく感を感じ取ったのでした、私は!

今年はスポーツ界にとって大きなイベントがありますよね。
そうです。
オリンピック!!
そのために2人はペアを組んだのでーーーす。

今回のオリンピックはミックスダブルスが正式種目として採用されています。
そこには16組しか出れないらしいのですが、
出るためには今年の6月の時点でいい成績を残さなくてはいけません。
そのために今やってる四大大会の一つ、
全豪オープンに出る事は必須!!
だって、この2人はペアを組んだ事が今までないんだもの。
しかし!この2人は有名人なので?
大会から招待選手としてワイルドカードをもらえたので
昨日のミックスダブルスに出場することができたのです。

ミックスダブルスというと
大学生のテニスサークルから
オジサマオバサマのテニス教室まで。
あらゆるマジではない人達の遊びとしてのテニスで大人気ですよね。
だけど、プロ達がしたらどうなるのか?
もちろん
男子のすごいサーブを女子もとらないといけないし、
女子のサーブでゲームをキープしないといけないし。。。と
どうなることやら?と思ってたのです。

実は私、プロのミックスダブルスを見た事ない~
今まで日本人同士のすげーミックスダブルスなんて組まれた事がないので
放送に載る事すらなかったってことじゃない?日本では。

そして、昨日、練習もなしに組まれたという2人のペア!

なぜか息はぴったり!
相手は、ついこの前の四大大会、全米オープンで準優勝のペアだったのに
あっさり勝ちました!
んで、次の相手はシード1位のペアのはず、、、だったんだけど
なんとそのペアは負けてシードのないイタリアのペアが上がってきました。
何か勝てそうな予感~w
先の話もなんだけど、その次も順当なら7番シードでこれが準々決勝なんだよ。

これはテニスをよく知ってる人にお知らせだけど、
ミックスダブルスってそれ用のルールがあって
デュースになってもadvなしで、次のポイントでゲームが決まるし、
3セット目はスーパータイブレークで10ポイント先取やねんね。
だからだいたい1時間ぐらいで試合は終わるの。

なので、2chなんかでよく書き込まれている
ばばあ(伊達さんのこと)自重しろ!
ばばあの思い出作りに錦織を利用するな!
みたいな不安は杞憂ではないかと。
何よりも2人がすっごい楽しそうにやってて、
それもテニスを初めて見る人にもわかりやすい感じで試合もみれるので
この2人が勝ちすすんだら、
テニスを見る楽しさを(日本の)一般の人に教えられるんじゃないかなと思ったのでした。

ああ、でも、仲良過ぎて
身悶えするわw
私も、先輩とか言われたいw

この試合について伊達さんはブログにこんなに楽しそうに書いてます。
http://ameblo.jp/kimiko-date/entry-11143113051.html
伊達さんは日本の女子とダブルスを組んだ時に
思うようにペアが動かずいらいらしてるのをよく見たので
あんなに笑ってテニスするんだ~とおもいました。

反対ににしこりくんはブログを書いてません。

だって!!!
明日はベスト16として
世界6位のツォンガ(フランス)と勝負だもん!!!
ツォンガとは去年あたって勝ってるし、この前もエキシビジョンだけど勝ったので
グランドスラムはまた本気度が違うと思うけど
勝機は五分五分ぐらいじゃないかと!
明日は日本時間の9時頃からの試合なので
私もそろそろ寝ます~
みんなもどこかでみかけたら応援してね=

そして夜はNHKでにしこり特番があります。 ちぇけら!

2012/01/20

映画の評価

映画評のようなものを書いてたりするので、
その評価の仕方や方法を自分なりには決めてるけど
わかりにくいと思うので
書き残しておきたいと思います。

映画のネタバレ
これは新作は最後までは書いてないつもり。
映画館で見たものについては、
読んで行こうと思ってもらえたらうれしいので!

旧作のテレビで見たものも、新しいぽい物はネタばれしてないつもりです。

クラッシック映画。
映画の文法の中で名作でクラッシックと思われる物は
見てるのが普通、という観点から書いてます。
例えばローマの休日とかアラビアのロレンスとか。
だからネタバレ込みですね

評価
映画館の新作。
すばらしい→映画館で見てください!
普通よりもいい→DVD化されたらみてね
普通→機会があったらみてください
それ以下→微妙〜〜〜
写真は舞鶴の火力発電所。別に意味はないw

哀しき獣 も 見て来た

ビール臭いまま
韓国映画、哀しき獣 も続いてみてきました。





この監督の
ナ•ホンジン は
実際に韓国であった殺人事件をモデルにした映画「チェイサー」、で、
デビューした超実力派でこの映画が長編での2作目だというのに
ハリウッドのFOXが出資したというすげー人。
もちろんFOXは韓国映画に出資したのって初めてなんだって!

チェイサーを見た事がある人ならわかると思うけど、
韓国映画のノワール感の中にも洗練されたすごみ。



うちのおじさんが見終わって
「見んかったらよかった」って言ったぐらいのグロさ。
いや、天才でしょう、ナ•ホンジン。

しかーし、今回はハリウッド製だから
その感じ、かなり薄められてるんじゃないかと思ってたけど
いや、そうでもないよ。
見やすくなってるのかどうかも微妙。
もう、右手に鉈、左手に家庭にある包丁を持って
頭をかちわるし、親指はごりごり落とすし。
ああ、でもね。
でも、私は、本当に痛い場面は見れないので
チェイサーと哀しき獣のぐろいシーンの違いは映像的には
全く語れないんだけどねw(音は聴いてるw
だから御免。この映画を語る資格はないけど、語らせて頂ます。

北朝鮮に国境を接する延辺朝鮮族自治州の中国側の朝鮮族の男、グナム。
タクシー運転手で、それもクビになって
麻雀が好きで下手で借金だらけで、その上、
韓国に出稼ぎに行った嫁からの送金どころか便りもない。
その借金の大部分は嫁を韓国へ行かせるためのブローカーへの費用で
グナムは嫁がむこうで浮気とかして楽しくやってるんじゃないかと
イライラした日々を送ってる中、
膨らんだ借金を返すためにある代理殺人の仕事が舞い込む。

それも韓国まで行ってある金持ちを消すこと。
間違いがないように親指を持って帰る事。
嫁を探してもいいけど10日以内に密航船に乗って帰ってくる事。
もちろん、これは罠で、
都会のイヤな金持ちのせいでどんどん男は事件に巻き込まれて
逃げてにげてにげて。
どんどんいろんなやつを殺して殺されそうになって。
いや、何やってるんやろ自分?この依頼殺人の元凶は誰なん?
グナムは途中から思い出してその謎を解き始めて、
そんな中、元々の代理殺人を依頼した金持ちと
グナムを韓国へ送ったブローカーの親玉がもめて
その親玉が韓国へのりこんできてもめるもめる!
グナムと親玉は怪物でもう、何回殺されそうになっても何度も危機を乗り越えて
どんどん突き進んで
グナムと親玉も敵対して、もう!!!

中国の延辺朝鮮族自治州の錆びたような色調と
ソウルに入ってからのキラキラした都会、
その裏町のゴミゴミした汚さ、
韓国の田舎町のうらびれた刺身専門店。
そういう、場所をどんどん変えていろんな境遇の男達が
殺し合う映画。
そういうの、嫌いでなかったら面白いので是非見て欲しいわ。

ピストルでどすーん!と殺すのは簡単に見れるけど
身の回りにある包丁や鉈なんかの刃物で殺すのって見るのはしんどいよね。
ああいうのを観客にごりごり見せつけてくる韓国映画のすごさってあるわ〜。
もちろん、殺し合いばかりでなくて脚本もちゃんと練られてるし。
この前、井筒監督のヒーローショーを見たけど、
やっぱり世界が小さいんよね。
これって島国と大陸に繋がってる半島の違いかなあ。
常に外からの脅威を感じながら生きる人達とは根本が違うのかもと
思わせてくれた映画でした。

この映画は、ノワールが大丈夫な人は映画館で見るのがオススメです。



韓国の予告編

ビール臭い感じが結構似合っていた映画でしたw

映画館での屈辱と「デビルズ•ダブル」見て来た

昨日は自分の作った古い物ばかりで調理したチゲ鍋にあたり、
夜に死ぬ思いでしたので書けなかったのですが、
水曜日、暴力映画の2本立てに行ってきました。
西宮ガーデンズのtohoシネマ。

『デビルズ•ダブル」

顔がサダム•フセインの息子、ウダイに似ているだけで
影武者にさせられた男の話。




いつもの通り、両隣に人がいないと受付で聞いて
前から3列目に座り、ビールを左のカップフォルダーに入れて
映画を見ていました。

もう、本編が始まって10分ほどたったころ、
もう、タイトルも出てからのこと、
前からバカップルみたいな2人組が入ってきました。
それも大きなポップコーンを持って。
日本語ラップが好きそうな坊主とちゃらけた女。
映画始まってるのに、迷惑だなあと思ってたら
私の左隣からもぞもぞやってきてちょうどなんと左隣に座ろうとして
私のビールを半分ぐらいぶちまけたんよ!!!
左側がビールだらけ。
もう、信じられへん。
隣に座ったのはバカップルの女で
あ、すみません。
ぐらいで全く悪そうにせず、
でも、私も映画始まってるのに
大声出すなんて他の人に悪いし、どうかと思うやん?
これは終わったら謝ってくるだろう、その時の出方次第だなと思ってたら
エンドロールが始まるとすぐに何も言わずに出てったんよ〜〜〜〜

信じられん〜

何度も映画に行ってるけど、こんな目に会ったのは初めて。
ほんまに腹立ったわ。
その上、その日はその後の映画も見ようとチケットを買ってたので
そのままの格好であと2時間おらなあかんという!
なんたる屈辱。
黒いセーター類でよかったけど。
ほんまに理不尽やわ。

だけど、映画にあったのはもっと理不尽な話で。
フセインの息子、ウダイはフセインも手に焼くぐらいの
わがままでどうしようもなく凶暴で女好きで誰の言う事も聞かない
コカイン好きの男やねん。
そのウダイに似てた人、ラティフはそんなやつの影武者にされんのよ。
これはそのラティフの自伝を元に描かれた映画やねん。
ウダイがどのくらいひどいかというと
父親の親友にちょっとムカツク事言われたぐらいで殺したり、
オリンピック選手の成績が悪いと拷問して殺したり、
車を町でころがしてる途中に中学生の女の子でかわいいのがいると
持って帰って犯して薬づけにして殺したり
友達の結婚式で花嫁を犯したり、
その上毎晩ディスコで乱痴気騒ぎで、
もちろん贅沢三昧で手がつけられへんの。

ディスコで流れてたのこれ↑なつい!

影武者にならされたラティフは家族を殺すと言われてるのでやめられないし
湾岸戦争のイラクの前線には代わりに行かされるし
面倒くさいことは全部やらされるし
見たくない嫌な場面はしょっちゅう見てしまうし
その非道な男にええように使われて
もう、爆発寸前なのね。
その気持ちに耐えきれなくなったラティフは。。。

この映画のすごいところは
ウダイとラティフを1人の役者がやってるの。
狂気の男と
いやいやさせられる常識の男とを。
最初はどっちかな?と思ってたけど途中からどちらの役なのか
迷いなくわかるようになってくる。
この人、ドミニク•クーパーを見るだけでも価値のある映画。

ぜひ、DVDになったら見てください。

でも、この人どうなったかと思うでしょう?
この映画の記者会見で 本人がデヴィ夫人と対談してます。
その模様は夫人のブログで〜

なんか、私も何も悪い事してないのにビールかけられるなんて、
理不尽な目にあったので、
ちょっと影武者のラティフの気持ちがわかった気がしたわ〜。ぷんぷん

2012/01/16

ブックカバー

ある女性のお客さんに、そのブックカバーいいですね。
って言ったらしい。
実は、覚えてないんだけど。
そういう、目につく素敵なものでいいと思ったら誉めちゃうから。
(もちろん、ブランド物なんかは誉めないよ

そしたら、昨日お客さんが同じのを東京に行った時に見つけたから
と、わざわざ持って来てくださって
プレゼントしてくださいました!
わーい。新緑のようなグリーンでうれしい。
ちょうど持って行ってた
北杜夫の「夜と霧の隅で」にかけてみる。
いいね!

さて、そのお客さんと話してたんだけど
その方は
小説も内田先生の本とかもどちらも読まれるタイプの本読みで、
言われるには
文庫本のカバーはよく売ってるけど
新書本のカバーってあんまりないよねって。
確かに。
私は何度か書いたけど新書があんまり好きではなくて、
でも、時々は何かを知りたい時に買うんだけど
新書って「これについて勉強したいんです」とか
「これについて悩んでます」とか
「こいういう自分になりたいんです」とか。
ちょっと恥ずかしい
煩悩だらけのタイトルが多いやん?
ブックカバーを普段もらわない私でも新書にはかけてもらう私。。。

新書って、同じサイズだし
読んでる人がガツガツしてなくて
もっと平常心なように見える新書ブックカバーが
もっとあってもいいのじゃなかしら?

よく知らないけど
文庫本よりも新書本の方が売れてるんじゃないの?今?
ま、
新書は今を知るための本だし、読み捨てるような内容が多いから
本屋のカバーをかけて終わったら
そのまま捨てちゃっていいってことなのかなあ?

源平について

うちんとこの知事の炎上マーケティングのおかげで
やっとビデオに録ってた大河ドラマ
平清盛を見ました。

まつけん、悪くないよ、まつけん

私は日本史を覚えてないのでw
例えばこのあたりは歌舞伎でよく出るんだけど
げんぺーについて
全く興味がないというか
忘れたというか。

なので、清盛には神戸の福原(今は、ソーブ街)に
遷都したとうい無謀な人としか認識はないのです。
だいたい、源氏に負けた人なので
どうしても悪く書かれがち。

源氏の敵方の突進かと水鳥の羽音を間違えて
撤退してしまった。。。。
とか、
平氏にあらずんば人にあらず!って言った
とか、
そういう書かれ方なので
未来の私たちから見たら
奢りたかぶったいやなおっさん!のイメージしかないやん。
。。。日本史ヲタクを除く

そういう、源平に疎い私ですが、
ちょと下心があってPHP新書の
「大いなる謎 平清盛」を購入したのです。
もしかして、大河ドラマが超もりあがったら、
この前の龍馬みたいに!
そういう清盛な企画展、ギャラリーで出来るんじゃないかと。
例えば私の思う清盛自画像とか、
その頃の福原京の想像図とか。なんて考えたのです。
しかし、この新書が死ぬほど面白くなく、
もったいないから最後まで読んだけど、
清盛についての愛情が全く湧かなくて
この企画に対する熱も冷めてしまったのですが。

でも、大河ドラマ、
今の所、結構おもしろいと思いますよ。
小雪の旦那か~、と思うとちょっと半減するけど。気持ちがw
マツケン、かなりいいね。

ただ、名古屋城のおもてなし武将隊
を真似て作られた
神戸の清盛隊、
これはいけてません。↓
http://kobe-de-kiyomori.jp/team/
この頃ってまだ、武士なのか、貴族なのか、中途半端だから
格好も全然洗練されてないから、真似ても。。。萌えないw
しかし、彼らをおもてなし武将隊のように盛り上がるように、
知事や市長の炎上マーケティングの更なる広がりに期待します。
「あんな薄汚い画面より、清盛隊のぱきっとした色の方が美しいわ!」みたいなw

このように、源平について全く興味がないと言ってきましたが
私の中で一つだけ忘れられない源平があります。

小学5.6年の頃、学校から
夏のキャンプにテントでの泊まりがけで行った事があります。
その時にクラスごとにキャンプファイヤーのもと、劇を披露したのですが
他のクラスがちゃらけた劇を見せる中、
我がクラスが行ったのは
平家物語や源平盛衰記の有名な場面
那須与一の扇の的の物語です。
なんで、こんな渋い物語を選んだのか、今となってはわかんないけど
兜や甲冑や船やそういう全てを
段ボールでみんなで作って、海の部分を
ゴミ袋の青いビニールを使って作り上げました。


この屋島の戦いで
扇の的を射るシーンの劇ねw
扇がばーん!と海に落ちて
敵ながらあっぱれ!!!みたいにお互い誉め合うやつ。

この場面には思い入れが深いので
大河ドラマにありますように。。。
うーん。でも、清盛とはあんまり関係ないから無理かな~

2012/01/14

草間彌生展へ

永遠の永遠の永遠
中之島の国際美術館で行われている草間彌生展へ行ってきました。
最初、そんなに興味がなかったんだけど、
お客さんが、オブジェの写真を撮れるよと写メを見せてくれたので
俄然行く気になって、友人と3人ででかけたのです。

流石、現代アートのスター☆、
平日の昼間だけど国際美術館と考えると
いつもよりも4倍増しぐらい。

入る前から水玉オブジェが迎えてくれて
草間気分になります。

大きなオブジェは表と入ってから美術展までと
地下二階の常設展前に置いてる
あのかぼちゃと
中のチューリップ。




こういう写真を撮りながら展覧会を見るのは
アイ ウエイ ウエイ 以来で楽しいものです。
(しかしこの草間彌生展は他は絵なので写真撮影はこの三点だけしか認められてません)


初期の彼女の作品の編み目のような
白とベージュの継続みたいな作品、
ああいうのが、結構好きなのですがそんなのは全くなく、
今回の展覧会で飾られてた絵は
ビビッドな100号ぐらいのカラフルなアクリルで描かれた100枚の連作

反対に黒いサインペンみたいなので描かれた100枚の100号ぐらいの絵の連作でした。

目がたくさんたくさん連続して継続して描かれたり
人の横顔、シダの葉や熱帯の葉もの、
脅迫されるように描き続けられたかであろう彼女の作品群。
見る者を圧倒するというよりも、吸い付けるような力は、確かにあります。
彼女が今、生きていて、その生い立ち等を知っていると
あの病気と関連づけて見てしまうのを止められないような気持ちになります。

彼女の有名な赤い水玉の作品、
あれを見ると彼女の内にあるどろどろした水玉を濾過してさらさらにして
今のええ感じにPOPにデザイン化されてる事、
あの後ろにはきっと大物ディレクターがいるんだろうと
思ってしまいます。
彼女が描き出すおどろおどろしい水玉とあの昇華されすぎたPOPな水玉が
どうもイコールで結べずに首をかしげてしまうのです。

あの、アバンギャルドな前衛の時代の芸術家でいた頃の彼女が
今、こうして世界的な地位をどうして得たのか?
その辺りの裏話を聞いてみたくなるのです。

音声ガイドでは途中途中に彼女の声が入っていて
インタビューは面白く聴きましたが、
彼女の自作の詩の朗読がどうもうまく頭に入って来ず、
彼女のキャラクターが大きさに文章が駆逐されるようでした。

そして
彼女が今、死に対して恐れを抱いている事を
インタビューで知って意外な気がしたのでした。

草間彌生展永遠の永遠の永遠
国立国際美術館 4/8まで


帰りに ロイヤルホテルの中にも作品が展示してあるので
それも見てきました。
ああいうオーセンティックな空間の中にあると異様でしたよ。
ビビッドすぎるw

カメラの入院

昨日、草間彌生展へ行って写真を撮ったので
その写真と共に日記を書こうとすると
あれ~?
写真に薄いボーダーがかけられたみたいになって
おかしいのです。
 ←わかる?グリーンの茎の部分を見てみて!













 ←これが、美術館に入る前。普通だよね









実は、撮ってる最中からそれに気付いていたのですが
その前日も普通に写真を撮ってるので
何か液晶モニターに油のようなものが載ってるのではないかと、
帰ってちゃんと拭いたらどうにかなるかと思ってたんだけど、
やっぱり、おかしい。
試し撮りしてもおかしい。

それで電話でサポセンに問い合わせしてみると
NIKONへ持って行ってくださいとのこと。

今日は事情があって朝の5時半からおきていたので
映画に行こうと思ってたのに、
それを諦めて梅田まで行ってきました。
実は、昨日も草間展の前に
液晶カバーが割れたのでそれを購入にNIKONに行ってたのですよ。
その、何時間か後にカメラが超おかしくなったのです。
とってもむかつく~w

さて、そうは言っても持って行ったら
このボタンを押したら、ほら、大丈夫!
みたいで恥ずかしくなる感じを予測していたのです。
そういうのって複雑な機械にはよくあるし。

だけど、
持って行ったら
映像素子(CCD)の接触不良で、ご入院~!
その上、レンズもニッコールなら調子を見てくれるので
重いけど、普段よく使ってるズームレンズを付けて行ったのですが
それがっ、じつはっ、痛んでる~~~~!

ずっと不良のまま使ってたみたい。

オートフォーカスがうまく働いてなくて
フォーカスされてなかったという。
どこかで落としたか当たったかショックでそうなったみたい!
超、びっくり。
自分のわかってなさに!

もう、すっごく恥ずかしい。

そして、その上、タイの工場がほら、洪水で動いてないでしょう?
それで部品の供給がうまくいかないらしく
(モーターを換えるため)1ヶ月ほどレンズが治るのにかかるんだって!
カメラは1週間ほどで帰ってくるみたいなんだけど。

あ~。
もしかして私の写真、レンズが治ったら
もっと上手くなったりするんかしら?
なんてね~

2012/01/06

最初の猿の惑星と宇宙人ポール

何作もあるのでややこしいんだけど、
チャールトン ヘストンの最初の猿の惑星を録画してたのを見ました。
テレビでやってたやつだしカットされてるし吹き替えだし
ちょっと不満も残るけど、大旨おもしろかったです。
こういう昔の名作って、家族が見てたのを小さな頃に隣で見てたのに
大人になってからみると全く新鮮に見れたりしますよね。
子供の頃に見た大人の映画のことって断片しか覚えてない。
印象に残ってたのは 人間狩りされる最初のとこと
チャールトンが女性博士のジーラに優しくされてるとこ。

でも、最後のオチの自由の女神、
一つだけあんなにじゃーん!と残ってるっていうのが
どうも嘘くさいよねw 絶対手が折れてるはずだよ!
今ならすごいCGを使ってぼろっぼろのNYを簡単に作っちゃうんだろうけどな〜

猿の惑星は人類の文明批判というか
妄信的なキリスト教批判というか
いろんな暗喩が込められてますよね。
猿政府は
信仰を猿社会を一見平和に暮らさせるためにうまく使っているんだよね。
そんな日常に現れたのが異端者、チャールトンの人間で
その異端者を徹底的に亡き者にしようとする政府側と
科学と考古学を信じる学者側の論争になります。
つまり、政府側はずっと猿類の歴史は綿々と続いており、
それは(猿類の)聖書に書かれてる通り、神が私たちを作ったのだと。
それに反して科学者側は猿の歴史の前に人の歴史があったのではないか?
それは発掘や猿による人の研究により明確なのではないか?
猿政府は本当の事を知っていて、
聖書や神話が覆されることで自分たちの体制が危うくなる事を防ごうと
してるってわけ。

この論争はどの世界でもよく起こることで、信仰の薄い私たち日本人はどうしても
そこんとこ、
いくら向こうは真剣にやってても不毛やわ!あほくさ〜、
と思ってしまうんだけど、
そう言いつつも信仰のない私らの救いのなさってどうなのよ、なんて思ったり。
でも、生まれながら何かを信じる心を持ってる人は
案外楽なんじゃないの〜?(軽口すぎる?ごめんよ!)なんて考えたり。
そういう風に信仰に対してゆるふわなのも、無神論者たちならではなのかしらん?

しか〜し、
この前見た、宇宙人ポール。
そこに、父子家庭で厳格なキリスト教原理主義で育てられた
ガチガチのクリスチャンの上品な女の人が出てくるの。
マジで、神が神に似せて私たちを作ったのだ!と、信じてる人。
その前にポールが出て来て
はーい!
なんて言うからその女の人は
「悪魔だ!!!でーもん〜〜〜〜!!!」
みたいになって、大パニック!
念仏じゃなくてお祈りを唱えだしたりしてね。
その人は片目が濁ったみたいな症状の目が不自由な人なんだけど
ポールはそれをETが花を蘇らしたみたいに治したりして
びっくりさすんよ。そしたらそれはそれで、
「奇跡が起こった!あなた神なの〜?」
みたいになって、ポールはめんどくさくなって
女の人の頭に手を置いて
万物の歴史を生命誕生の所から科学の真実を一瞬で脳みそへ
テレポートみたいに送ってしまうねん!
そしたら、そのガチガチの原理主義者の人が
一気に信仰を捨てるの!!!
それで今まで上品だったのが
すっごい下品なふぁっきん!みたいな言葉使いになって
超はじけた人間になるっていう
びっくりで
もう!いかした場面があって。
そういうの、ばからしいって思ってる人も結構むこうにもいるんだなあと。

いや、それ、アメリカでやってもええのん?
ああ見えて、結構、ティーパーティ的な保守的で厳格なクリスチャンが多いと
聞いてますけど!

うーん。
それをやれちゃうのもアメリカなのか。
異端者の私から見るとキリスト教はものすごく人類のARTに組み込まれて
メッセージを送られてくるので、
とても興味深く、知れば知るほど、ART楽しめるので
その上美しいし!
ほんと、不思議で魅力的だわ!
私がくどいほど、書いてる、わからない映画
ツリー オブ ライフ ですが
そのポールががーっっと女の人の頭に送ったやつと
キリスト教的価値観の融合を2時間半もかけて説明してる
映画だったんだと思う。なんか、そんな感じがしてきた。

宇宙人ポール を見た。

バーゲン ジプシーに疲れて〜
もう!!!気分転換に映画見るわ!とばかりに
カルト的人気の
宇宙人ポール を見てきました。神戸シネリーブル。



ロンドンからやって来た
2人のSFヲタク!
1人が売れないSF小説家でもう1人がその挿絵を描いてるイラストレーター。
アメリカコメディ映画によくある
超仲良しのダメダメ中年男2人組!!
2人の旅の目的は
アメリカのコミケに行く事と、エリア51を含むUFOが出るって
言われてる辺り、あるやん?あそこをキャンピングカーで巡る事!

宇宙人に会ったらどうする〜?がはははは!
って言ってたら
そこに現れちゃうんです
宇宙人ポールが!

昔みたいに公開まで宇宙人の姿は見せない、なんて方法とってません。
HPにも、どーん!
http://www.paulthemovie.jp/外部リンク

このポールが
人間世界に詳しい雑学王みたいなやつで
英語はぺらぺらぺらぺらしゃべるし
ブラックユーモア言ったり生意気だったりで
人間臭いやつなんだよね。
姿形以外は全然宇宙人らしくないというか。
下ネタもばりばり言うねん。意味わかってんの?w

そして、宇宙人映画ということで
ポールを宇宙へ帰すって話になるよね=。
そこは王道で。
しかーし、いろんなSF映画、ドラマのオマージュというかパロディというか
それが散りばめられているんです。
きっと、私が拾いきれてない所も多いはず。
私が見ただけでも
ET 未知との遭遇 メンインブラック Xファイル エイリアン なぜか、激突 などなどなど!
くすっとわらったり爆笑したり!
その匙加減もええ具合でにまにましちゃう。

去年見た、スピルバーグオマージュで作られた
SUPER8 よりも良くできていると思う。
というか、笑える。
SUPER8は酷評されてるみたいだけど、あの子供達がゾンビ映画を8mmで作る所は本当に素敵だったと思うよ! )

なので、SF映画好きの人はDVDになったら
見た方がいいと思います!


アメリカ版の予告編

バーゲン ジプシー

西宮のガーデンズで
夜の大捜査線を見てから
町はバーゲン!なので、何かいい物が欲しいと思ったのです。

考えたのは色目の明るいぴったりすぎないセーター。
一枚でも主役になれるようなのが欲しいなあと。

し、かし!
ガーデンズはあれほど店があるのに欲しい物が見当たらず、
やはりこの町にとっては新参者だからかなあと
三宮まで行く事に。
あそこなら、慣れ親しんだ店に買いたいものがあるはず!

でも〜〜〜
この冬、さがしてもさがしても
ポンチョ型のニットしかないんですわ。
いくら、あのスタイルが流行としても
あればっかりなんてひどすぎる!!!

結局何も買う事ができず、
化粧品のコフレだけ買って
いやになって
もう1本映画を見る事にしたんです〜

映画の話は次の日記に

2012/01/05

夜の大捜査線 みてきた

正月の三が日が終わって、朝から映画に行ってきました。




夜の大捜査線 1967年の名作です。

シドニー•ポワチエ演じる刑事が
公民権運動時代の南部のど田舎町で夜中に汽車を降り立つところから始まります。
彼は母親のいる実家へ帰る途中、
列車の乗り換えのために時間があって無人の駅舎で
本を読みながら待っていたのですが
ちょうどその頃、ど田舎の町ではめったにない殺人事件の遺体が発見されます。
ぽんこつ警官は犯人捜索中に駅舎のポワチエを見つけて
黒人というだけで、また財布に大金を持っていたという事だけで
警察署へ尋問もせずに連行します。
南部の人達のもう、何の遠慮もない黒人への、ど差別。
実は彼はフィラデルフィアの殺人課のベテラン刑事であるとわかっても
2時間ドラマでの内田康夫の浅見光彦みたいに
周りの警官がぺこぺこするでなく
ひどくののしって、全くその態度を改めないのです。

この映画が公開されたのが67年で
キング牧師が暗殺されたのが68年ということを考えると
さもありなん、というよりもむしろ、
よくぞ作れた映画だと言えるでしょう。
アカデミーが作品賞を与えたのはもちろん映画の出来のよさもあるけれど
こういう政治的時代的な背景も踏まえた物でしょう。

本題に戻ると
その後、ポワチエはフィラデルフィアの上司に
田舎でよくわからないだろうから殺人事件を手伝ってやれ、と言われます。
何度も拒否するも
手伝わざるをえなくなるポワチエ。
警察官たちも町の人も誰もが黒人のポワチエの捜査には非協力的で
彼にとっては屈辱的で命すら狙われます。
その上、監察を含め警察の捜査方法はなっておらず
一々すべてを教えなければならない歯痒さとそれを疎ましがられるポワチエ。
その中、太っちょ署長だけが少しづつ彼の人としての素晴らしさを理解し始め、
しかし、それすらも根底に差別があってのことで、
誰も彼の気持ちに沿う人はいないのです。
エリートである彼は、綿花農場で働いている黒人労働者の気持ちにもなれないしわかり合えない所も描かれています。

何があったのかわからないけど
母親の元へと行こうとした時に
たまたま起こって巻き込まれてしまったこの一連の事件。
彼が何度もやめたくなったり、傷ついたりした時にいつも
後ろに汽車の汽笛がなるのです。
あのまま、何もなく母親の元へと行けていたらと思わせる汽笛です。

事件は彼のおかげで解決し、
最後に太っちょ署長とは信頼を結ぶのですが
それも淡い感じ。男同士ってそんな物かもしれませんが。
ポワチエに寄り添ってみていた私にはこの数日の彼の仕事に意味があったのかとも考えてしまいました。

クインシージョンズの音楽のすばらしさ。
この頃のいい映画の映画音楽は終わってからも頭に残りますね。

レイチャールズの in the heat of night の流れるオープニングがいかしすぎ!



opening

それにしても、
シドニー•ポワチエの凛とした姿勢のよさ。
誰よりも美しく仕立てのいいスーツを着こなし
無駄な争いをしないように全てを口にする事を諦めつつも
今の地位を確立したのであろうと思わせる静かな態度。
確かに太っちょ署長を演じたロッド・スタイガーもいいけれど
この映画でも主演男優賞をロッド・スタイガーではなくポワチエに贈れば
アカデミー賞の主張はもっと明確に伝わったのではないかと思ったのでした。