2013/10/31

クロニクルを見たぜ!!

クロニクル!見たい見たいと思いながら忙しくて、映画好きの友人がやっぱり最近見た中ではクロニクルが面白かったっていうのでがっかりしていました。だって、神戸ではもう終わったんだもんなあ。2番館待ちか〜。と思って、宇田丸さんの映画批評を聞いて、ぼんやりとネットで検索してみたら、あああ!梅田でまだやってるうううう。という事で、久しぶりに梅田のtoho cinemasへ行ってきました♪



いやー。おもしろかったー!
ていうか、プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(何度書いても長い!)を見たときから、ライアン・ゴスリングの息子を演じてたデイン・デハーンに凄く引かれていたのです。彼の目、動き。繊細で壊れそうなガラス細工みたいなあの頃の少年を演じれるのは彼しかいないんじゃないかと思うぐらいのはまりっぷりでした。
今回のクロニクルでも、プレイス〜同様、スクールカーストの下にいる男の子を演じています。(フィルムグラフィー的にはクロニクルの方が先)デハーンの繊細さは今回も爆裂で抱きしめたくなるwww
父親からは殴られるし、母親は病気が重くて亡くなりそうだしその薬代を払うお金も父親が飲んでしまって使ってるしの、ひどい家庭の高校生の男の子がデハーン演じるアンドリューです。彼は学校ではしゃべる人がいないような淋しい子で、でも、いとこのちゃんとした男子、スティーブだけが気にかけてくれてます。アンドリューの趣味はビデオカメラを回す事。生活のすべてをカメラに納めようとしています。でも、youtubeとかにupしてるなんてことはないんだよね。彼はどこに発表するつもりだったのかな?
この映画はその彼が撮った素人のビデオカメラの映像を後で発見して繋げたんですよ〜という体で作られています。
そのアンドリューが父親に殴られた夜に、いつもならいかないパーティにマットに誘われてでかけてしまいます。もちろんカメラを持って。そこでもぼこぼこにされるアンドリュー。哀しくなって外でぼんやりしてると、マットと仲良しの学校の人気者、スティーブが近づいてきます。スティーブと一緒に凄い物を見つけたからカメラで撮ってくれと。3人がその凄いものに触ってしまう事で超能力を得てしまうんです。カメラの前で。
人間じゃない力を持った3人はさて、その超能力を使ってどうなっていくのか。。。

強大な力を持ってしまった人間の生き辛さとそのパワーを持った優越感の狭間で揺れる話ならば、この前のスーパーマンのマン・オブ・スティールにも共通するけどこのクロニクルとマンオブの一番大きな差は映画にかけられたお金、でしょう。多分10倍ぐらい違うんじゃないの?マンオブも見終わった直後はすげえ映像で良かったなあと思わされてたけど、後で色々考えるとたいした男ではないな、ていうか、付き合いたくないwwと思っちゃった。それに比べて、このクロニクルのティーンの弱さと甘酸っぱさと向こう見ずなところ。本当に切なくなる。ああ、この映画は良くできた青春映画だなあ。
全ての高校生が見ればよい。
と思ったのでした。

デイン・デハーンは、スパイダーマンの親友で敵の役、ハリー•オズボーンにも決まってるらしいし、ラドクリフ君との映画も決まってるとか。絶対スターになると思うな。

評価は、
 2番館でやってたら必ずみてください

  >すばらしい→映画館で見てください!
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね
  >普通→機会があったらみてください
  >それ以下→微妙~~~


アメリカ予告

クロニクルトレーラーのパロディがティーンによって色々作られててちょっと和んだw

ムード・インディゴ うたかたの日々を見た

確かに行きました
ムード・インディゴ うたかたの日々に。


これは、ボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』が原作の映画、なのですが、この日々の泡をもう何年も持て余しています。何度も読もうと思ってチャレンジしたんだけど、読めないの。そういう本ってあるでしょう?そんな本の中で一番読めなかったのは、山崎豊子の沈まぬ太陽でした。あれはリアル過ぎて文章がつまらないからだと分析してるんだけど、この日々の泡はその反対です。超非現実な世界を描いた本。極右と極左が読めないのかもねw

さて、映画ですが、始まるまで時間があったので、ワイン1/4ボトルを開けてブルータスのほめられる写真を読んでいたのです。いやあ、あれは面白い雑誌だなあ。ばっちり目もあいていただんだけど、映画が始まるとうつらうつら。

起きたらトトウがびっくりした顔、起きたらデュークエリントン、起きたら、?最強の二人の??、起きたら変なドアベルが虫みたいに動いたり、、起きたらダンスパーティ、起きたら雲の乗り物。。。。そして変な病気。

すみません。うたたねの日々でした。私には。
でも、あの映画って夢を見る様な映画だから別にわるくないやん。とか、思う。思っておくw

評価 
 だから、むむむ。評価できないw
   
  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 


フランス版予告

2013/10/27

地獄でなぜ悪いをみたよ

邦画は映画館で一年に3本も見ればよく見る方なのに、続けて3本も邦画をみました。
地獄でなぜ悪い
園子温監督作品です。



主役、誰なんですか??
ぐらいの色々入り乱れてのやくざと映画と組長とその娘と映画監督と巻き込まれた男とアクションスター?と刑務所からもうすぐ出てくる組長の姐さんとのジェットコースターな映画。

組長の娘をやるのが二階堂ふみなんですね。この子が小さい頃、子役でかわいく歯磨きのコマーシャルに出てたのに組の闘争でおかんが人を殺してしまってそのCMをおろされるの。

このCMの歌が結構しみつきます。頭に。
二階堂ふみで園子温て言うたら、ヒミズ
あの映画は、賛否両論だったみたいだけど、私は結構好きでした。そしてヒミズというと思い出すのはひどい父親と二階堂フミが演じていた茶沢さん。一生懸命で全力な彼女の演技とどっかにひっかかる印象的な彼女の声。
あの頃と比べると地獄の二階堂ふみは堂々としていて余裕があってこの滅茶苦茶な娘を楽しんで演じているように見えてかなり好感持てたなあ。だけど、ヒミズの時のように印象的な声だとは思わなかったのはなぜなんかしら?あの頃は張り裂けそうな気持ちでやってたのかもしれないな。

さて、今回の地獄で一番好きなキャラクターは監督を夢見る監督、平田を演じる長谷川博己ですね。私は普段テレビでドラマを見ないので、彼は初見だったのですが、気持ちをかなり持って行かれました。立て板に水のセリフ運び、いやらしいほど爽やかな笑顔、伸びやかな身体と踊っているかのような立ち居振る舞い。いいね。彼には青年活動家の役なんかもやってほしいな。あ、園子温であの頃の学生運動の映画のちょっとぐろくてギャグっぽいの、いいんじゃないかしらん。69みたいな!

なんて思ってたらこの前、週刊文春の阿川佐和子のインタビューに園子温が出ていて、映画をやめたいと思うようになったって言っててびっくりしたの。「映画の世界ってやっぱり伝統文化の世界で他の世界より遅いんだなとガッカリして。」と、地震と福島をすぐに撮って映画にした事を時期が早いと言われた事に対して思ったようなんですね。私もヒミズを見た時にはあの震災の部分はスルッと見る事ができなかったし、その後の希望の国も見ていないので彼を失望させた小さな一端に入ってるのかもしれない。映画って他の芸術と違って傍観者になれなくて、入り込むとどうしてもカメラの目と同化してしまうから自分の感性を逆撫でされるものを見せられるとどうしても拒絶してしまうんだよねえ。これが絵や写真ならスルーすれば良いんだけど映画はその前に居て見続けることを強制されるものだからなあ。

でも、やめるとか言いながらきっとキャリアをどんどんと延ばしてる彼は映画を撮り続けると思うけど。それがクリエイターだし、彼は作家性のある監督だから血反吐を吐きながらも撮り続けるでしょ。きっと。
私が唯一に近いぐらいに見続けている今生きてる日本の映画監督なので、応援しつつ楽しみに次を待ちたいと思います。

この映画がグロいとか言うやつは血が出る映画は見ない方がいいと思うw私はわはは笑って楽しく見ました。

ただ、私が世の中の映像の中で一番嫌いなゲロを吐くところがあったんだけど、あそこ、手ぬるいと思う。韓国映画だったらあんなさらっとしたゲロは吐かないでしょ。あそこ、直視できたもんなあ。

評価 
 グロを笑える人は映画館で!
   
  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 

2013/10/24

心地のよい場所

ふう。朝からまたミステイクがあって怒られた。私が悪いんだけどね。その後、twitterの友達に色々助けられて改善もできて、ようやく明かりがみえてきました。

なので、久しぶりにブログでも書こうかな

まだ何も書けていないのですが、先日、東京へ行って来ました。ブログで確認すると4年前に行ったきり。なので、とっても楽しみにしていたのです。後で詳しく書くつもりwなのですが、主な目的は有明で行われていたテニスのジャパンオープンを見るためでした。

その他に行ったところは新しくなった歌舞伎座と2つの美術館。ホテルは有明だったので、私も行って知ったのですが、あそこは埋め立て地で東京らしく人がうじゃうじゃしていません。有明のテニスの森は別世界だし。だから、今回は東京へ行って来た!っていう上がる気持ちが全くなかったのです。

なんでかなあとよく考えてみると、歌舞伎座も美術館も場所は変われども私が自分を心地よくさせるためによく行く、行き慣れた日常の場所なんですよね。他にも連れて行ってもらった立ち飲み、BAR、おいしいレストラン。どれも私の場所だ。

旅に出たら自分の殻を破れるような場所にも行かないとなあ。普通に観光地にも行った方がいいよねえ。
年をとると気持ちがよくて空気感に慣れた場所ばかりに行ってしまうもの。ていうよりも心地よい場所を知っているのが大人なのかもしれませんね。




2013/10/18

凶悪を見た。

見たのは10月の8日です。実家から母や叔父叔母たちが来ていて、最後、バスに乗るのを送る前の喫茶店でちらっと上映スケジュールをみたらあと10分後に上映というのを見て、親たちを見送らずにw映画にいってしまいました。

邦画です。凶悪


週刊新潮を店でとってるのでうっすらと覚えてる本当にあった事件の話。ある死刑囚から手紙が週刊誌の編集部に届きます。そこに書かれたのは、自分が死刑になった事件以外にも自分ともう1人、先生と呼ばれた男がかかわっている殺人事件がたくさんあり、それを告発したい。自分だけが牢屋に入れられて死刑を待ってるのは納得いかない。自分は先生にかつがれて犯罪に加担したのだと。そこから、死刑囚の記憶とジャーナリストの取材が絡み合って過去の事件をあぶりだしていきます。

このジャーナリスト役が山田孝之、死刑囚がピエール瀧、シャバにいる先生がリリー・フランキー。

リリー・フランキーがすっごい恐いとか言われているみたいだけど、私にはピエール瀧のすさまじさがこの映画の全てと言ってもいいぐらいに楽しめました。彼の捕まる前のひどいかわいがりやリンチを楽しんでいてなーんにも恐い物がなくてあほっぽい大人の部分、時折可愛げにしゅんとなるとこ、身内だけをすっごい大切にしてる人にありがちな感じ、刑務所の面会室での殊勝な振る舞い、途中から無垢になろうとするとこ、そして一転して裁判で見せる狡猾さ。いやいやほんと、すばらしいよ。その上、あのガタイ、あの顔の大きさ。

リリーさんは、飄々と演じてる風だけど、演技じゃなくてそのままって感じだったなあ。山田孝之はどこまでも暗い。事件に取り付かれたというよりも逃げている男。家もあんなだしorz

この映画、グロすぎる暴力表現だと言われているけど、私は韓国映画のグロいのをよく見るので、思ったより全然平気でした。ああいうのって耐性ができるのかしら?そして、尼崎のあの事件とか現実に起こっている事件の方が、この映画のモデルになった事件を凌駕しているので、凄惨さもあまり感じなかったのでした。これに関してはあまり耐性ができない方がいいよね。

普段、ポッドキャスト派の私は瀧さんのラジオでのどこまでも明るくて破天荒な振る舞いに慣れてるので、ほんと、瀧さんすげーな、としか言えなかったよ。(日本)アカデミー賞の主演男優賞あげちゃっていいんじゃないんかなあ。これで、もらったのが、リリーさんの助演男優賞だったら萎えるなあ

評価は、
 そこそこいい線行ってるので、グロ耐性を付けたい人は初級編として映画館でどぞ!

  >すばらしい→映画館で見てください!
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね
  >普通→機会があったらみてください
  >それ以下→微妙~~~