2017/04/27
ようできてる平家物語
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
平家物語ほど、ようできてる冒頭ってあるやろか。
調子に乗ってる時とか、乗ってる人を見た時とかに何度もつぶやいている
ルオーを二回。
この前、デ杯に東京に行った時にも汐留で見た「マティスとルオー展」。ルオーがとてもよすぎてもう一度、関西のハルカス美術館に来たのを見てきました。
ハルカスに行くのは実は初めて。オープンする前に天王寺から仰ぎ見たことはあるけど、複雑で洗練されたガラス張りのビル。でも、中に入るとミナミの匂いやね。ビルの中には旧阿倍野近鉄百貨店とハルカス美術館と展望台とオフィスビルとホテルマリオットが入ってる。内容に統一感ないけどインテリアは東京風に洗練されててすましてるって感じかな?そこがあんまり似合ってないような。
で、ルオー展。汐留で見た時はちょうどスコセッシの「沈黙」を見た後だったのでルオーの何度も描く「聖骸布」のキリストが「踏み絵」のように見えて心に迫ってきて圧倒されました。そう言えば、汐留ミュージアムも旧新橋駅の麓のパナソニックのすっごいガラス張りのすましたビルの中にあったなあ。
1回目見た時は、ルオーの真剣な真面目さが目にしみて、マティスの絵のペラペラ加減が見飽きてるのもあってつまんなかったんだけど、2回見たら、マティスの引き算に目が惹きつけられました。特に晩年のロザリオ礼拝堂の壁画のスライドショー。あんなに簡素にキリストの一生を描けるって。それも番号をつけてる!(参照 これぞ傑作!アンリ・マティスのロザリオ礼拝堂は3つの色と光が織り成す美しき場所 | キナリノ)
展示に添えてあった、二人の書簡をもう一度読んで、二人の描くキリストを見ると描き方やテクニックは全く別でも聖なるものに対する深い想いは通じ合ってたんだなあと思ったのでした。
その後はマリオットのBARで箕面ビールのヴァイツェンをゆっくりいただきました。
ハルカス美術館は意欲があるように感じられるので、関西の森美術館みたいになったらいいのになと思います。
2017/04/20
やせたいし諸々改善したい
今日、一昨年のお気にりだったワンピースを着てみたけど、なんだか全然似合わなかった。それは一昨年よりも3キロも増えたからだけど。わかってるけどどうしてやせないんだろう。
代謝の問題なのはわかるけど、一昨年は今よりもパクパク食べてたしFBの去年の私とかと比べても今と同じぐらい飲んでるし。
ここのところ、自分の体調を改善するべく、ダイエット本、リンパの本、腸の本、デトックスの本、野菜を食べるといいという本などをKindleの読み放題で読み漁り、気持ちから変えていこうとしてそれが反作用して、白ご飯を食べてると悪だと感じたりビールが糖質の塊だと思って美味しく飲めなくなったりと全く良いところがない。
あの、嫌いだった野菜を食べると体が浄化されていくというところまで気持ちは盛り上がっているし、内臓の内側が油でギトギトなのをベジフルを食べるところで清浄になっていく様を想像したりもできるようになったのに、その気持ちが結果に結びつかなくてイライラする。
夜遅くまで仕事した後に、ラーメン寄ってしまうし。はぁ。これが一番の原因やなあ。11時頃に外で麺類でない食べれる店を探すか、それとも、家で食べるようにするか。
ほんまは食べないでいることが一番なんやろうけど。。。
はあ。このチラシの裏感。半端ない!
今日も家事をちゃんと丁寧にするっていう本を買ってしまった。
でも、途中で読んで嫌になっちゃった。ほんま、家事にむいてない。ていうか何にもむいてない。
ほんまに「やせたいし、諸々改善したい!」!!
10年ぐらい前のやせてた写真を貼ってみた。(別にスタイルが良いわけではない
戻りたいし、やせたいし、諸々改善したい!
2017/04/14
3〜5 番歌 あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む 柿本人麻呂・ 田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ 山部赤人・おく山に紅葉ふみわけなく鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき 猿丸大夫
3 番歌
| あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む あしひきのやまとりのをのしたりをの なかなかしよをひとりかもねむ | 柿本人麻呂 |
山鳥のあのたれさがった尾のように長い夜を、私は一人で寂しく眠るのであろうか。
【あしびきの】 山に関係した言葉にかかる枕詞で、ここでは「山鳥」にかかっています。
【ひとりかも寝む】 「(逢いたい人にも逢えないで)ひとり(寂しく)寝ることでだろうかなあ」という意味。「ひとり」は名詞ではなく、「ひとりで」という意味の副詞です。「か」は疑問の係助詞、「も」は強意の係助詞、「む」は推量の助動詞です。
***想い人には会われへん秋の長夜。ロマンチックでメソメソした男の歌。多分想い人は他にも彼氏がいそうな気がする4番歌 田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ 山部赤人
田子の浦の海辺に出て見渡してみると、富士の高嶺には真っ白な雪が降り積もっている。
【田子(たご)の浦に】 田子の浦は、駿河国(現在の静岡県)の海岸です
白妙は前にも勉強した白いものへの枕詞 (過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山)
【白妙(しろたへ)の】 「白妙」はコウゾ類の木の皮の繊維で織った純白の布のことです。 富士に掛かる枕詞になっています。*白妙が白い布の意であることから、白いものにかかる。
「万葉集」では 「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」***
風景写真のような句だなあ(陳腐な感想だ
5番歌 おく山に紅葉ふみわけなく鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき 猿丸大夫
おく山に紅葉ふみわけなく鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき 猿丸大夫奥山で散り敷いた紅葉を踏み分けて鳴く鹿の声を聞くとき、とりわけ秋が悲しく感じられる。【鳴く鹿の】 秋には、雄の鹿が雌を求めて鳴くとされており、そこに遠く離れた妻や恋人を恋い慕う感情を重ねています。作者 猿丸太夫(さるまるだゆう。生没年不詳)伝説の歌人で、三十六歌仙の一人。元明天皇の頃の人など諸説ありますが実際には不明です。この歌も、古今集では「詠み人知らず」として紹介されています。鴨長明の歌論書「無名抄」には「田上(たなかみ)の下に曽束(そつか・現在の滋賀県大津市)といふ所あり。そこに猿丸太夫が墓あり」と記されています。***この句の声に出した時の気持ち良さ。これは何なんだろう。しみじみと秋に声に出してみたい。そして、猿丸大夫って名前も昔から気になってたけど伝説の歌人とは!でも上手い!流石三十六歌仙!
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