2017/05/16

久しぶりな田舎もんの話


私は日本海の舞鶴で育ったので、今ではそこよりも神戸の方が長く生活してるけど、自分のことを「こうべっこ」と思ったことは全くなく、例えば、ライブなんかに行った時にステージ上のスターが「Thank You 神戸〜〜!」とか言っても「神戸人ではないけど、神戸に住んではいるので受け入れる!ことにする!」と一呼吸置いて変換してからの〜〜〜「イエ〜〜〜イ」だったりするのだけど、いつの間にか自分を田舎もんとは思ってなかったようでした。

先日、立ち飲み屋台の串カツ屋へお客さんと行った時に、そこにいたおばはんとしか言えないおばはんとおっさんと隣になったんで会話してしまったのです。そのおっさんとおばはんはもう、下品の極みと言うか、昔のストリップはこうやったとか、ロマンポルノを語るとように文化的にあかん話をするのではなく、、、、もうきっついエロ話やゲスい事を大声で話してたんです。
おじ「んで、最初やったんはいつやってん?
おば「私?私か?私は19や!
おじ「19?でももっと前からGはやってたやろ!
おば「がはは
おじ「やっとったはずやGはやっとったやっとった!(Gは好きな漢字にしてくれ
みたいなんを、駅前の野外の屋台で言う2人で、私もココは屋台でも上品な店やからやめれ的なことは言ったんやけど全然聞かへんという。。。

で、そういうゲス2人とうちのお客さんと隣なんで、話が混ざった時に、地元の人が多い店なんで、中学どこ?とことか高校どこ?とかの話になって、こういう時、地元じゃない人は何も悪くないのに、自分はこの辺りと違うんです申し訳ないけど、っていう気持ちになるのはなぜでしょうね。私だけ?なんやろか。そういう時、私は、日本海なんですよ。岸壁の母の、って言う事にしてるんやけど。ここで注意する事は絶対京都とは言ってはいけないって事。京都って京都市だけやし。京都って言ってから舞鶴ですよをやった時に京都の人がいたら、どんな冷たい目で見られるかw(まるで井上章一さんの「京都ぎらい」みたいな話やけど、洛外生まれの井上さんも私が京都です〜舞鶴の〜って言ったら、はあ?って言うと思うはず。。。)
話それたけど、で、その岸壁の母の!って言ったらだいたいわはは!となってその場は和むんやけど、その時は、笑った後に、なんで神戸おるんって話になって、大学でこっちに来たからって話をすると、そのおばはんは「そうやねんな。そういう田舎の人はみんな神戸に憧れてこっちに来るねんなあ!」と自慢げに何度も何度も言う。何度も何度も!
久しぶりにその屋台のお父さんに会いに来たのにゆっくり話もできずに、その神戸で生まれた事だけが自慢のおばはんに久しぶりに田舎もんって言われて、ほんまにイライラしたのでした。

でも、この前のブログにも書いたけど、大江千里の歌った阪神間が好きやったのは事実で、ああいうカルチャーに憧れてやってきたのは本当の話で、そういう事忘れたらあかんと心に刻んだのは、次の日に阪急百貨店の大江千里のフリーライブに行ったからやねん。ほんまに、あのおばはんが言った通り、神戸に憧れて田舎から出てきた田舎もんは私です。

ようつべは、大江千里の「プールサイド」。本当は「六甲ガール」、とか、「塩屋」とかほんまに神戸を歌った曲を貼りたかったけどなかった。この曲はキャンパスライフを歌っていて、そういうのにも憧れていた。おばはんが言うように確かに田舎にはキャンパスはなかったわ。

2017/05/15

やっぱり大江千里みてきた。。。

阪急百貨店のニューヨークフェアの「大江千里関西凱旋ジャズライブ」。
やっぱり行ってきました。行ってしまいました。


土曜日のせんちゃんの1回目のステージは午後1時からだったんだけど、11時半ぐらいには行ってたので、アンティークジュエリーをみたりしてゆっくり過ごそうと思ってたのに、どうも気がそぞろ。12時過ぎにはライブ会場の円形劇場風な祝祭広場の硬い椅子(階段?)に座って本を読んだりバカな写真をあげたりして待ってました。私は中央の塊の一番前の段で一番左から2人目。左横はもっさりした荷物の多いおばさん。右横は私ぐらいかな?のぽっちゃり目の女子友達2人で右の人はずっとマスクをしている感じ。

だんだんと1時に近づいてきて、会場の熱気は少しづつ上がってきます。それと同じ波動で人がどんどんと祝祭広場に集まってくるのです。でも、12時半ぐらいにはもう席がなくて扇型の階段の左右に立ち見客が並び出しました。最初は1列だったのが、内側に2列3列となってきて、私の左横のおばちゃんの機嫌はどんどん悪くなって、「もうっ、見えんやんか」と声を出すんだけど、その声量が私にははっきり聞こえるけどその1メートルほど先に立っていて壁となっている人には届かない絶妙さ。だから、私には隣のおばはんの不機嫌さが突き刺さるだけで、何の解決にもならずに不快指数だけが上がっていくといういやなムードになっていきます。右隣の女友達2人は「最近暇やからこればっかりやねん」とツムツム系の同じスマフォのゲームをやりながらぼそぼそ話をしています。私は、大江千里のあの頃感を思い出そうとKindleで高校当時読んでいた村上龍の「すべての男は消耗品である」を読んでいました。読んでたとこはちょうど中田が自分探しの旅に出るあたりのエッセイ。(あの頃の龍は日本ダメの急先鋒やったけど今は保守的になったよなあ)

そうしてると1時前となり、もう、せんちゃんが出てきた〜〜〜〜!どよめく祝祭広場!司会のお姉さんが声を張り上げて「おおえせんりさんで〜〜〜〜す」とプロフィールを紹介。ちゃらちゃらと電子ピアノを弾くせんちゃん。リハーサルは1分ほどで終わり、「まだ1時になってませんがもうよろしいでしょうか?」と急かすお姉さん。「いいですよ〜。ただいま〜〜大阪〜〜〜〜!」みたいに軽いノリですぐに始めるせんちゃん!いいぞ!おっさんになったけど、このちょっとハスキーでゆるい関西弁。確かに私の青春の大江千里が目の前でおっさんになって丸メガネではないけど四角いメガネをかけて阪急百貨店の祝祭広場のフリーライブにいました!フリーってwww!

みんな大興奮!「懐かしいな〜。昔、関西学院に通ってる時によくこの阪急百貨店の前を通ってたんだよね〜」的な関西あるあるトーク。でも、私は聞き逃さなかったのです。せんちゃんは、関西学院を「カンガク」とも言わず、「カンセイ」学院とも言わず、「カンサイ」学院と言ったことを!この関西人かどうかがよくわかる関学の正式名称を忘れるとは。。。せんちゃんもNYに行ってあの、日本一忙しい大学生って言われてたあの頃が遠くになったんやなあって、、、少し寂しい気分、、、

でも、気を取り直して、オンガクに耳を傾けます。ジャズピアニストになってからのせんちゃんのオンガクは初期を何枚か持ってるし、最初の頃のどうしてNYでジャズを学ぶことになったのか、についてのエッセイも読んでるし、友人のトランペッターの広瀬未来くんたちと一緒にNYでJPOPのジャズオーケストラを作ってたのも知ってます。

でも、生で聞いたのは初めて。

あー。フリーライブ、つまり!ただやのに、グチ言うのはどうかと思うけど、それはわかってるんやけど、やっぱり電子ピアノだと、祝祭広場のざわざわの中だとどうも音にパンチがないんよね。その前にこのフェアで聞いたのは、電子ピアノの弾き語りで歌付きだったのと、ソロのサックスの演奏だったので、どっちも聞きやすかったんだけど、電子ピアノだけだと(今はせんちゃんはもう歌わないから)、聴き取りにくいんだよね。あれがグランドピアノだったらもっと違ったと思うんやけど。私の後ろは小さい子供連れの母親で、その子が大きい声でずっと泣いていて、でもお母さんもせんちゃんのファンだったんだから聞きたかったんだと思うけど、子供は出て行きたそうで。なかなか音楽に集中できない。途中の長いMCも場内がわんわん共鳴するからわかりにくいし。あー。だけど、フリーだしな。そんなこと思ってたら悪いなあと気持ちを打ち消したりしてるからまた集中できないという。。。

でも、そんな風に思いながらも、感動してる私がいたんです。30年ぶりぐらいに目の前でせんちゃんを見れて感じて、聴いてた頃を思い出してJAZZを聴くと言うよりも、やっぱりせんちゃんを見に来たんやなあって思ったのでした。

せんちゃんのファンは多分JAZZを聴いてる人が少ないと思うので、JAZZを聴くためにどのようにしたらいいのかちょっと戸惑ってるような人が多いような気がしました。当時の大江千里の音楽とJAZZはやっぱり似て非なる物だと思うので、そのミスマッチが少し悲しかったです。反対に広瀬未来くんのJAZZオーケストラのゲストとかで聴いてみたいわ。途中のラテンの曲が良かったので(メキシコの友達が多いとも言ってた)広瀬くんのラテンのジャズでせんちゃんのピアノを聴きたいわああ。なんで、神戸港150周年でやらんかったんやろ!この企画。私が今、神戸で住んでるのって、だいたいせんちゃんが神戸を歌ってたからやねんでw!

そして、そのステージの最後に僕からのギフトです。って言って弾き出したのが

あの頃の大江千里のメドレー!!!
私の見たステージでは歌はなかったけど、そのメロディが聞こえてきた時に、自然と涙が流れていました。そしてサビの連打、連打連打。
会場の一体感。右隣のお姉さんも泣いてました。みんな、忘れていた青春を思い出してその甘酸っぱさに泣いたんだと思います。

本当にせんちゃん、ありがとう。行って良かったよう!また、どこかでちゃんとしたライブハウスで見れる機会があると思うので、その時はまた泣かして欲しいと思います。
ほんまありがとう。大好きやわ!

2017/05/12

ニューヨークニューヨーク



久しぶりに百貨店の催事に行ってきました。梅田阪急のニューヨークフェア2017
デパートの催事場と言っても、阪急百貨店の祝祭広場は吹き抜けで素敵でゴージャス!
そこにニューヨークからの?美味しい食べ物やスイーツ、お酒、お洋服やアクセサリーや。
働いてる人もアメリカンな方が多くて、ブルックリンスタイル?ぽい赤レンガの壁紙。流れるジャズ(放送で)

ここはニューヨークや!とは思えへんけど、やっぱり催事のお洒落度は他の百貨店と比べると群を抜いている。

そして階段のある円形の劇場では、本場(?)からのジャズメンが来ていてライブもタダでやってる。

私が食べたんは、チーズバーガーとソフトシェルクラブの揚げたやつと小さい蒸留所のウイスキーとかIPAのビールとか。あ、カヌレも食べたよ。
チーズバーガー1200円もした!


アンティークアクセサリーとかも見たかったけど、時間がなかった。残念や。

デパートにはいろんな人がいるんで、「意識が高くない」イベントはほんま楽ですね。ジャズのイベントですって言ってもやってる曲は エリーマイラブとかエスペラードとかスティングの曲とか、どジャズが全くないという!ゆるい選曲。

そして、デパートに一定数いる変な人はあれは何なんやろう。おじさんとかの目つきが怖い人とかじいさんがゆるゆる歩いてたり寝てたり執拗に質問したり文句言ったり。ああいう風にならないようにせねば。行くとこないような人にならないようにせねば。と思う。ニューヨークフェア。

そんな文句を言いながらもライブの2ステージ見て色々飲んで食べて大満足。明日の大江千里に行きたいどうしようかと悩む私。。。


そして、こんなに堪能させてくれるなら、これからもフランスフェアとかイタリアフェアとか色々行ってみよと思う私なのでした。