2009/11/30

サブカル体質


この前、
東京へ行ったときに、
大阪市内出身の友人が

このブログの中の人(京都の北のほう出身)もうちのだんな(茨城県の田舎らしい)も
田舎でそんな風に
よく、文化系に育ったと思う。

と 言ってくれたのですが、

そのご主人は某、出版社の新書担当のエライ人
という
文化系エリート
なので
私とは比べ物にはならないんだけど


確かに、
周りにそういう人がいたわけでもないのに
どうして、
私は
宝島 読んだり 
YOU みたり
坂本龍一がすきだったり
JAZZ聴いてたり
近代文学を読み漁ったり
オリーブ少女だったりしたのか、不思議。
(オリーブは若干名いたけど)

全く、それぞれが
何きっかけだったのかが
思い出せないのが悔しいのと

宝島をあんなに楽しく読んでたのに、
覚えているのは
中島らもの
カネテツのテッチャンの漫画のみ、
という
情けなさ。
今のサブカル界を形作った人たちの
大部分がここ出身だというのに。

文学のほうはおいてるけど
雑誌のバックナンバーを置いているわけでなく
ここが真正サブカル人と
かすったサブカル人との
差なんだと思ったりする。

あの頃は、ネットがなかったので
一つの情報を大切に
何度も何度も反芻していたよね。

また、
田舎だと
本物を全く知らないで、
雑誌などからの情報だけを後生大事に
大事に大事にしていたので
純度の高いサブカルチャラー

育ったのかもしれない。

最近は、私の頃と比べると
意欲さえあれば田舎でも
いろんな情報をネットのおかげで手に入れやすくなってるので
文化的なものへの屈折した憧れ
が薄まってるのかもしれないけど、

ただ、ファインアートは都会でないと
見れないものが大部分なので
田舎との溝は深いと思います。

私も、
教科書以外でファインアート(美術館とか歌舞伎とかいろいろ・・・)を
実際、見出したのは
大学入ってからなのです。
はあ
田舎ってやっぱり教養面で劣るなあ。

それから考えると、
山田五郎とか
みうらじゅんとかは
その子供時代からの思い出を全部残しておけたというのが
今の彼らの位置を強固にしていると思うのだ。
一途に好きなことを続けていることもすごいけど。
そういう意味ではサブカル界のイチローと言ってもいいかもしれない。

わたしなんか、
オリーブのスクラップブック2冊
ぐらいしか、ないもんな~

なので、
サブカルエリートに育てたいママンは
今ある膨大なおもちゃや絵本や雑誌を大きくなるまで
置いておいてください。

他に、
映画の半券とか
入場券とか
箸袋とか

2009/11/20

母なる証明

ポン・ジュノ監督 の快作、
主演:キム・ヘジャ、ウォンビン

母なる証明
を見に行って来ました



ウォンビンが兵役からの復帰第一作目というのと
私が行ったのは、れでぃす デイということで
映画館は シネリーブルとは思えないほど、のオバたちの熱気にあふれていました。

少し、知能の低い息子(24歳ぐらい?)を
溺愛する母親。
母は漢方薬屋をしながら、闇で針を打つ。

そんな、
侘しい平凡な村での二人だけの暮らしは
女子高生の殺人事件によって、
引き裂かれていく。

殺人犯の容疑者として警察へ連れて行かれる息子、
息子の無実を信じ、自ら事件の真相を解き明かそうと
無茶をする母。

真実は???

というストーリーなのですが

最初のシーンで
ススキの野原で この 母が無表情で、
時々思い出したかのように笑いながら、
風に身を任せて踊っているのだけれど、
そのシーンを見ただけで、
普通じゃない、
この人、そして、この映画。

心にずきずきせまってきて
中盤から、
心が痛く痛くて、
テレビならば、チャンネル変えるだろうと
思いながら、見てました

あぁ私は母にはなれない。

最後まで見終わると
映画に打ち負かされて、
エンドロールを虚ろに見つめる私、そして、オバたち。

オバたちが集団でいると
映画が終わったら
わ~~と大声で明るくしゃべったりするはずが、
きっと、子供を持ってるだろうから、
私よりも身に迫っていたのか、
とても静かなエンドロールでした。

すごく、力のある監督だと思います。(グエルム見てないけど)
母役のキム・ヘジャの
すさまじい演技が忘れられない。
韓国映画の深さに感服。

見終わった後のショックが
2日たつと、
どっしりと重厚な映画を見た感動に
熟成される
そんな、映画、だったのでした。

2009/11/19

智積院と京都国立博物館

母が、京都ホテルに泊まっているというので
久しぶりに
遊びに行って来ました

友達が
智積院 の 田渕俊夫さんの 襖絵がものすごいと
twitterで教えてくれたので

東山の七条あたり、をぶら~り。

智積院は、ちょうど、国立博物館の奥あたりにある
静かで、見ごたえあるお寺でした。


ここには、
長谷川等伯の
国宝の襖絵
があるのですよ。
これは、防火設備のしっかりした宝物館のような部屋に
ぐるりと壁を襖絵で囲むような形で
びっくりするくらいじっくり、
ゆっくりと見ることができます

この襖絵は 庭園を眺めることのできる大書院にあったのですが
今、そこには、その複製の等伯の襖絵がかかっています。
その色の鮮やかなこと。

出来上がった頃には、このように
鮮やかで明るい絵をこの庭とともに眺めていたのかと思うと
驚かされます。

もちろん、谷崎の陰翳礼讃でも言われているように、
(電気もない)暗い中で怪しくきらめく金銀そして極彩色であったことを
考えて見なければならいのですが
明るい日の光の中で鮮やかな襖絵を見るのも
豪華な気持ちになっていいものでした。
そうそう、ここは、お坊さんたちも美しい色の袈裟を着ていたんですよ。
紅葉ととても、調和していて素敵でした。


さて、
その お目当ての 田渕俊夫さんの絵は
スマートでスタイリッシュでかっこいい墨絵。
今様の電気の元で見るのに、ぴったりの! 素敵な襖絵でした。
これは、日曜美術館でも紹介されたらしいのですが(見逃した)
去年、智積院に納められ、巡回展で日本中を巡っていたのが
やっと、帰ってきた!作品です~。
詳しくは日曜美術館のページ

すてきでしたよ。
機会のある方はおすすめしたいです。

隣の国立博物館では
日蓮と法華の名宝-華ひらく京都町衆文化-をやっておりました。

やっぱり、近くまで来たので、行ってしまいましたwww

今、平常展示館が建て替え工事中なのです。
どんな風になるのか、そっちのほうがものすごく、気になります。

お茶は新しくできたカフェで。
すてき~とおもったら
からふね屋 やんかwww
おじおばの、カレーとかオムライスとか食べてるにおひがすごいww
残念~

京都は、行こうとおもったら
ほんまは近いのに、
どうも、遠いと思ってるのを改めなければと
京都へ行くたびに思います。

平日が休みになったので、
京都にもっと気軽に行ってみようと
誓ってみたのでした

2009/11/18

森フォト

近頃はやりの森ガール。

(詳しくは 「ブームではなくカルチャー」大人気“森ガール”の起源は90年代?
 


これは、元オリーブ少女がやってるとの説がありますが
私は
違うと言いたい。

あの頃のオリーブ少女は
リセエンヌにあこがれてたんですよ。
みんな、
エッフェル塔のバッチとかつけてたんだから!
あぁいう、もっちゃり型とは違うんです(キリっ



今の、森ガールは
同じマガジンハウス系のリラックスとかあちら方面の女子ではなくて?

ただ、
森ガールの趣味はカメラとか言われてるらしいので、
あんまりはやると
街中で
カメラを出すのがちょっと、恥かしいなあ。

おかげで?
コンデジなんかデジイチなんか、
わけがわからん
カメラばっかり開発される始末!

カメラ買うのはしばらく、お預けだなぁと
思う、元オリーブ少女なのでした


写真は東京へ行ったとき 皇居外苑で


*****

なので
森ガールが撮りそうな写真をとりつつ
サンポー

みんな私のこと
森がーるっていうけれどぉ

ほんと、雑貨屋さんめぐりをしてるのが
すきなんです。
もこもこしたミトンを探してるの。

北欧のクリスマス
見てみたいな

おうちカフェもいいけれど
時には
大好きなカフェでコーヒーブレイクもいいかもぉ



2009/11/05

アイ・ウェイウェイ展



ものすごく勉強したこともないのに、
こんなことを言うのは間違いかもしれないけれど

現代美術って 
まず、自然に見て、単純に驚けばいいのではないかと思っています。

私の少ない 現代美術体験でそれを感じたのは
NYのMOMAだったんだけども、
大きいとか、すごいとか、ええ??の連続の後に
会場を出てから、
作品へ思いがフィードバックしてくる感じ、それを心と頭で感じるのでいいと思うのです。



さて、
東京六本木ヒルズの 森美術館は
現代アートの美術館として、おもしろい企画を続けていることは
日曜美術館などで見ながらうらやましく思っていたのですが
やっと、行けました。

その
アイ・ウェイウェイ展。
彼が 北京オリンピックの鳥の巣の人ぐらいの薄い認識で
行ったのですが

驚きの連続でした。

ただ、MOMAなんかで見た
きらびやかなポップアートではなく

アジアの血を感じ禅に通じるような
静寂なモノトーンの驚き。

繰り返し出てくる 1001と言う数字は
1000が中国1が個人をあらわすということで
有名な詩人であった両親が文革で追放されたり、
そのため、青春を中国を出て暮らさなければならなかったりしたからこそ、
重く感じる数。複雑な祖国への思い。

鳥の巣の設計に携わりながらも、
政治的プロパガンダに過ぎないと
オリンピックの関連行事から手を引いたというのも
彼らしいと思わせる、静かな国への思い、1001。



大きくて美しい作品が並ぶ中でひときわ目立っていたのが
悪趣味に色を塗られた
雑器のような壷や水差したち。

しかし、よく見てみると
この器たちは新石器時代の器にアクリル絵の具で品悪く彩色されたものであり、

古くて、大層で、上等そうなものをありがたがる自分の認識の浅はかさを
打ちのめされてしまったのでした。
有名な写真で
『漢時代の壷を落とす』
という アイ・ウェイウェイ本人が何食わぬ顔で
古い壷を落としている連続写真があるけれど
その前にその器たちが置かれていたのでした
http://twitpic.com/i9khp ←すごい、twitpicでその場の写真がUPされてた


そうそう、
展覧会は写真が自由に撮れて
音声ガイドもブルームバーグによって 無料で。
1001人の中国の子供達をドイツの童話の里へと送るプロジェクトの
ドキュメンタリー映画を大画面でやってたり、
そのスクリーンの前におかれているのが
漢時代の椅子でそれに座って見れたりと

刺激と
驚きと
やられた

まんまと 驚かされた

小気味いい展覧会です

11月8日までやってるので
見てない人で見れる環境にある人には
ぜひ、オススめしたいのです。
びっくりします。


アイ・ウェイウェイ展HP



この蛇のようなオブジェは
1001個のバックパックで 四川大地震で多くの児童・学生が校舎の下敷きになり死亡したことに対する鎮魂と抗議を示していて涙が出た

電車にて


いつも、本を読んだり、
カメラ持ったり、
ポッドキャスト聞いたりして
町を歩いたり電車に乗ったりしている
私なのですが

東京と言う街は、
私を そこまで自由にさせてくれなかったぜ

日本語が通じるのに、
どこか、緊張している私がいたりして・・・

さて、東京に来るのはいつぶりだろう?
思い出そうとしたけれど、
面倒くさいからやめてしまったのさ。

初日に、新幹線に乗るまでのこと、
アマから大阪までが人身事故で何度も停滞。
予約をしてる新幹線をどういう風にすればいいのっ??
そこが一番ドキマギした。
間に合ったからよかったけど。

そして 東京に着いて、やれやれ、都営地下鉄に乗ろうとしたときに・・・
がしゃーんと閉まる自動改札。
『ICOCA、使えますか?』私
『ICOCAは使えません(キリッ』駅員。

あぁ
ここは、東京砂漠、
久しぶりに買った切符を握り締めて、私の
東京旅行は始まったのでした

写真は改築中の東京駅

美術館たち


げーじつの秋ですよね。
と、いうわけでもないのですが、
東京では美術館三昧してきました。


最近新しくなった 根津美術館。
ずっと行ってみたかった 六本木ヒルズの 森美術館。
泊めていただいたところのご主人が
外から見た感じの建物の具合がものすごくかっこいいよと薦められたれた
国立新美術館。
あと、三菱一号館という、三菱発祥の地の復元された建物も見に行ったし。

その上、この前の日記に書いた ペーターズギャラリーへも行ったでしょ?

いやはや、
本当にアート三昧。

あと、歌舞伎座のさよなら公演へも行きたかったんだけど
ちょうど、行ったあたりが月末で
歌舞伎をやってなかったのよね。
あの、雰囲気をもう一度体感したかったのに、それだけは残念でした。

なりゆきサーカス第1回展覧会オープニングパーティーに行く