2015/04/24

バードマン、好きすぎて2回みた。2回目はセッションと二本立てで

バードマン、2回見てしまいました。どちらもシネリーブル神戸で。


 1回目、うちのワインバーの新店長と一緒に。次の「映画館で映画館をでできるだけ見ようと思っている人達の会@ミモレット」の課題映画なので誘って見てきました。

いやー。何からから話したらいいんですかね。好きすぎて 話しづらいわ。。。アメコミヒーローをちゃんとした俳優として演じて大スターになった男、リーガンがいます。その彼がその後、凋落して再度「真面目で地味で文芸な」ブロードウェイ演劇を主役、脚本、演出して 復活しようとするという話。って粗筋を知らない人に説明すると、本当につまんなさそうなんよね。

でも、この映画は生身の俳優のリーガンの現実の生活と、その妄想、、ブロードウェイの街、劇場、経済的にも芸術的にも芝居を作ること 、劇中劇、親子のしがらみ、4人の役者のそれぞれの葛藤、そして、リーガンが演じていたヒーローの「バードマン」これらが絶え間なく長い長い1本の絵巻物のように続いていくんです。カメラワークもすごいけど脚本もすごいよなあ。それから、音楽! アントニオ・サンチェズっていうジャズドラマーが作曲したらしいんだけど、本人も2回ほど街中や劇場に現れてドラムを叩いてますが、ほんまこれぞJAZZ!っていう躍動感。効果的に本当にオンガクが使われています。すてきだー。焦った時も、興奮した時も、ドラムのソロが延々続くんだけど、その時々にメリハリの効いたドラムロールなんだよなあ。NYのJAZZライブハウス行きたくなるわ。。。って、演劇の話やのに変ですよね??でも、それぐらい私にはJAZZ心を揺さぶられる映画だったんです。

若手女優くくりでは、この前にジュピターを見たときには、全くミラ・クニスに魅力を感じなかったんだけど、バードマンのリーガンの娘役のエマ・ストーンはすっごいよかった。ちょっと手に負えない感じとか、若いセクシーさとかあぶなっかしいとことか。あのでっかい目で見透かすようにじっと見られたら変な気持ちになっちゃうだろうなあとか。あの目の大きさはまだ感想を書いてない「BIG EYES」を思い出すぐらいにすごかった。特に最後の父を思う表情がよすぎて切なくなっちゃう。

あー。それからリーガンのライバルでもあって、殴りあうぐらいの良き仲間でブロードェイの人気俳優役のエドワード・ノートンのちょっとうらぶれた男前もいいし、リーガンの彼女でもある女優のアンドレア・ライズブロー、彼女は毎回違う顔を見せてくれるから好き。シャドーダンサーの女スパイ、オブリビオンのアンドロイド?そして、今回のリーガンの子供を妊娠したかもしれない色っぽい女優役!もっとスターになってほしいです。ナオミ・ワッツも茶目っ気もあっていい感じでした。後、リーガンの友人でありプロデューサーのあの人もよかったわ。ほんとに、この映画、キャスティングがいいよねえ。
ただし、元嫁をのぞく。あの人のパートだけは蛇足だった。と思うけど。

で、あんまりいいから今日、「セッション」と二本立てで2回目「バードマン」を見てきました。

なぜなら、バードマンのJAZZドラムがすごくよすぎたので、スポ根JAZZドラム映画の「セッション」との相性がいいかなと思ったからなんです。でもねえ。色々と菊地成孔さんとか、町山さんとかの論争もありますが、、、。私は町山さんすごい好きなんだけど、今回菊地成孔氏の方の意見に近いかな。白人が教授とかは、どうでもよくて、音楽として聞いたときにセッションのはちょっと面白くないというか。真面目というか。ああ、やっぱり学校だからなんかもしれないけど、バードマンのJAZZの方がぐっとくるんだよねえ。今回、先に、なるちゃんが「(ジャズメンにセッションを見ろというか見てくれ。そしてそれから)大いなる救済を用意しているからです。「バードマン」という映画のチケットを同封します。「二本も映画みさせやがって。めんどくせえ」という後悔は絶対に与えません。 」と、言ってるのを私はいみじくもやってきたんですが、ほんと、この順番がよかった。バードマンを後に見ると、セッションの主役のにーちゃんのドラムのダメさがわかるんですよね。。。先生にバードマンを見せたいわ!!!

いや、ほんと、バードマン好きだよ。早くみんなで語りたいなあ。

ということで、評価は
 バードマン 映画館で何度もみてくれよ!
 セッション DVDでもいいのでは??? 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 

2015/04/09

その後の仁義なき戦い(旧作課題映画)を見ました

第2回の「映画感で映画をできるだけ見ようと思っている人達の会」の旧作課題映画をiTunesで借りて見ました。MacBookAirで。小さい画面で映画を見るのが嫌だったんだけどだんだん慣れてきました。

仁義と言えば文太だけど、文太は出てません。あの頃のメンバーの文太以外はだいたい出てるけど、脇をしっかり固める方で主役は若いチンピラ。それを根津甚八を主役にして宇崎竜童と松崎しげるの若い頃が演じています。

で、 チャララーン!チャララーン!ていうあの仁義のテーマソングは全く使われません。その代わりオンガクを柳ジョージとレイニーウッドの和製ロック?がやってるのよね。途中、あ、そりゃ!みたいなかけ声が入るやつ。私、宇崎竜童はまだわかるんだけど、柳ジョージが世代じゃないからよくわからないの。でも、ツイストぐらいまでは和ロック? みたいな、和太鼓のでっかいの持ってるグループと一緒にライブもする、みたいなバンドがいっぱいいてそれが和ロックって感じがするんだけどこの感覚、間違ってます??間違ってたらすみません。でも、レイニーウッドっていいバンド名だなって思います。

映画から話がそれましたが、そういう和ロックをバンドが演奏してるディスコ(多分)に入って女の子をひっかけたり、喧嘩したりと若いチンピラたちは 青春しています。で、おっさんのやくざ達は相変わらず親分の家のいかめしい長い部屋で幹部がずららーっと集まって亡くなった若頭の跡目の相談というか、親分からの言い渡し。これをお前や!って決めずにしばらくは2組の親分を中心にやっていくなんて言うもんだから、結局?もちろん?抗争になって行くんよね。それに巻き込まれるのが若いチンピラ達で。組が違っても仲良しだったのに、その友情を逆手にとっての代理戦争みたいになっていくという哀しいお話。

根津甚八のかっこいい頃のちょっとニヒルなとこ。宇崎竜童のそのままつっぱしっていけそうなところと、松崎しげるの3枚目で憎めない感じと、この3人の配役はうまいな、と思います。

宇崎竜童の妹が原田美枝子でちょっとすれた娘みたいでかわいいのよね。で、根津甚八と原田美枝子は一目惚れでできちゃうんだよなあ。「私もギラギラした想い出ば欲しいと!」みたいな青春!あーでも、かっこつけても男って女に頼ってしまうんだよね。んで、そういう男ばっかりと付き合ってしまう女もいるんやなあ。
そうそう、舞台は広島でなくて九州になってますよ。やっぱり仁義はあの広島弁を聞くのが気持ちよいんだけどな。

ギラギラとか原田美枝子は言ってるけど、最初の頃の戦後のカオスの原爆からの闇市の仁義とは全く時代も変わって抗争はしてても、呑気な感じですね。ほんもんのギラギラは仁義の1本目とかにあるんでしょう。
監督も深作ではなくなって、でも、『仁義なき戦い』ブランドをつけた方が売れるもんねっていう東映の気持ちが透けて見えます。
見終わったら『仁義なき戦い』の事を全く考えないでみた方がもっと面白かったかもと思ってしまいました。

途中、根津が俺、甲子園出たかったんだよね、っていうと、ほんとに白いやくざなスーツで甲子園?に立つ映像が流れたり、やくざをあきらめてからの松崎しげるが歌がうまいことでどんどんスターになってしまうところとかの演出のあれ?あれ?って感じも面白いですね。あと、終盤の根津甚八のデニーロアプローチ的な薬中演技もいいよね。

手放しでさいこー!って映画じゃないけど、見終わった後何かが残る良い青春映画で風俗映画だと思いますよ!

そして、やっぱり成田三樹夫はかっこいいです〜〜〜

2015/04/08

ジュピター見たお

4月1日、OSシネマズミントの2Dでジュピター見てきました。お客はまあまあ入ってました。


ウォシャウスキー姉弟と言えば、最近だと あの、こけたwと噂のクラウドアトラスは割と好きだったのでちょっと楽しみにしてたんだけど、今回のはなあ〜〜〜。
宇宙を支配する金持ち王族の兄弟がいて、人間を 狩っては自分らの栄養と美容のために使ってるんだけど、その金持ち兄弟の母親のDNAを持ってて、そのお陰で王族の後継者になれる娘が地球にいるんよね。(確かそんな感じだったとおも)それがミラ・クニスなんだけど、なんで後継者なんか納得いかんというか。理屈は通らなくても、それ相応の証!みたいな物が全くピンとこないの。象徴的に出て来る望遠鏡もよく使われてないし。

でも、一番あかんとこは、「人間狩り」って何なん?どういうことすんの?というのを全く見せてくれないとこじゃない?がらーんとした星で、新聞紙が舞う表現 ってあんまりにも陳腐だわ。そういう、ダークなとこ見せてくれて(観客を楽しませてくれて)こそ、あの兄弟達を憎めるんじゃないの?

そして、何故か最近私が映画を見るとよく出て来るチャニング・テイタムが姫を守る狼と人間のハーフで現れます。それがまた、微妙なかっこ悪さ。アルビノてことになってるけど白さも中途半端だし。その上、スニーカーで空を飛ぶんだけどそれもまたかっこよくないんだよね。。。あれだったら、バックツーザフューチャーの未来のスニーカーとスケボーの方がかっこいいよね。。。


と、文句を言いましたが、ビジュアルはすっごい素敵でしたですよ
んで、見終わって内容あんまり覚えてない。。。3Dで見たら映像を楽しめたのかな?

 みたいな!

ということで評価は 
 機会があったら見てください!

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 

せっかく、アカデミー男優賞とったのに、エディ・メッドレイン。本人はこっちの話全くしてないやんwww