2011/05/04

現代アートのことを少し.

先ほど書いた日記で原発事故そのものを私がおもしろがってるように
読めてしまった人がいたらごめんなさい。
全くそのつもりはなくて、ARTとしてとらえたらと考えたつもりです。

現代アートと言えば
この前ちょっといい話がありました。

先日、うちの母が神戸に急に来て
うちの新しい方の店、2FのBARを見てみたいというので
連れて行ったときの事。

うちの2Fの店長は、素直ないい子なんだけど
全然ARTとかに特別興味を持ってる子でもなく
うちの母も、私と会った時にやることがなければ美術館へ連れて行くぐらいしか
美術と打ち解けてない人なのですが、

昨年、母は直島の 地中美術館に
BARの店長は自分の故郷でもある金沢の21世紀術館へ行ったときの話を
お互いがお互いの話しに呼応するように生き生きと話してくれたのです。
この二つの美術館はどちらも現代アートに特化した美術館で
現代アートに興味のある人なら誰でも行ってみたい場所。
そして、私はあこがれつつ、まだ行った事がないのです。
2人は、
真っ暗な中を入って行ったらしばらくしたらうっすらと何かが見えた!とか
大きな何かがある!
とか
プールの中に入ると!
とか
目を輝かせて私にどんなにびっくりして面白かったかを聞かせてくれました。

私みたいに
何にもわかってないのに、わかったふりというか
変にちょっと知ってるというか
そういうちょっと斜め目線のうがったいやらしい見方でなく、
素直にファーストインパクトを受けて
おもしろがる事、これが現代アートの正しい目線だなあと思ったのでした。
なんだか微笑ましい!
とても気持ちよいお酒を飲む事ができました。

今回の美術手帖の特集が
「現代アートの巨匠」で
この雑誌は2千円とちと高いので平常心ではびびって買えないのですが、
この前、少し酔って本屋へ行ったのでいい気分で買ってきました。

「将来、誰もが15分間は有名になれる」
ウォーホールの有名な言葉が掲げられたこの表紙。
先駆者達の作品だけでなく言葉もたくさん採集されていて
本当に興味深いです。
うーん、でも、このweb時代には15分は長過ぎるかもしれないね
今だと3分ぐらいかな?

これを読んでると作品だけでなく
現代アートをやる人たちは
何を作ったかの他に
どうやって生きたかもアートとして差し出さねばならないと
思えてきます。

あの今、中国で逮捕された アィ•ウェイウェイ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110407/chn11040720230002-n1.htm
も、
当人は不本意だとは思うけれど、
それ自体もポリティカルなアートであるとすら思えてくるのです。

美術手帖 美術手帖編集部
http://book.bijutsu.co.jp/books/2011/04/20115.html


写真はアィ•ウェイウェイ展での作品。
アブソリュートウオッカなんてどこにでもある瓶に
宋時代か何かの古い仏像を入れるという作品

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