2011/01/20

私の可愛い人ーシェリ を見てきた


今日は知り合いの写真展を見に新開地のアートビレッジセンターまで
行ったので、それならばとその中にあるミニシアターで
私の可愛い人ーシェリ


を見てきました。
このミニシアターは初めてです。
床はベニア板で階段状になっており、その上に
ちょっとましなパイプ椅子に少しふかふかした座布団という
町の集会所を改装したようなイメージ。
そこで見たのが
ベルエポックのパリ、1906年。引退したココット(高級娼婦)達の
優雅で美しい世界というまるで正反対の映画で入り込めるかと思ったけれど、
ここに出てくる美しすぎる美青年の姿をお屋敷の薔薇の咲き乱れる
温室のテラスで目にしたとき、
すんなりとこの世界に入っていけたのでした。

ミシェル•ハイファーはココット(高級娼婦)を少し引退しかかった
その世界では絶世の美女と言われる女性で
その彼女がこれまた友人のココット仲間の息子の美青年と
恋に落ちて享楽的に一緒に暮らし始める。
だけど、彼はこれまた別のココット仲間の娘と結婚する事となり
別れる2人、そして。。。

というお話。
この前のエレジーの反対で
彼がかなり年下の美青年、
彼女が金も名誉も美貌も兼ね備えてるけどかなり年上の女性、という設定。
その当時のココットは
文化的にもかなり上位にいてこちらが客を選ぶ
そう、花魁もそうだったと言われてるけど
スターというかセレブというか
みんなが一目置く女性だったらしいのです。
洋の東西を問わず、このように高級娼婦がもてはやされたのは
どういうことなのかしら?
この前も神戸でやってた浮世絵展でも花魁の浮世絵がそりゃーたくさん
描かれていたけれど、それをグループで見てる人たちがみな
普通の奥さんで、世が世ならこれって彼女達の敵じゃないのかしら?
今日もココットの話を普通の奥さん達がグループで見に来てましたw
普通の奥さん達はその辺りどうおもっているのかしらん?
昔の日本では家庭と恋は別の物、
奥さんには貞淑に家庭を守らせて
恋愛は花街でしていたと真しやかに語られてるけど
それが本当なら昔の女性はどちらかしか与えられず悲しいものだなあと思います。

話がそれてしまいましたが、
このココットの息子で美青年のシェリ。
彼がまるでラファエロが描く青年の天使みたいに美しくて
見てるだけで照れるぐらいの美貌の持ち主!
陶器のような肌とブルーアイズと逞しいからだと
美しいクラッシックなファッションと
2人でいる時の生成りのパジャマとシルクのガウンと。
彼は母親の友達と恋に落ちているので6歳の頃から彼女を知っていて
その時の呼び名で彼女を呼ぶの。
ヌヌン(鼻にかかった感じで!
天使のような美青年に「ぬぬーん」とか呼ばれたら、みんなどうする??
姿は天使だけど中身はほんまにわがままで享楽的でどうしようもない美青年なんよ!そんな曲者が現れたら、誰でもどうにかなるんじゃないかしら?

この映画はミニシアター系なので
映画館で見るのはちょっと難しいかもしれません。
なので、女子はビデオになったらぜひ、見て欲しいわ。
脇役もキャシーベイツがほんま、いやーな感じのおばちゃん味だしてていいんだなあ!

見終わって公民館な映画館を見て我に帰ったのがちょっぴり残念。
夢見るままで帰りたかったけど、
出てからもそこは場末の新開地なんだなw

最後に気になった人は映画の特別動画を

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