2011/01/20

近代日本絵画 2

昨日の日記の続き。

月曜に大丸ミュージアムの近代日本絵画のあゆみで
予習をした私は火曜日に伊丹まででかけました。

伊丹市立美術館の
「日本近代洋画への道」を見るためです。

その前にこの美術館は
山は富士 酒は白雪 の小西酒造の隣だと確認していた私。
かなり昔に白雪の地ビールを造っているブリュワリーレストランへ行ったことを
思い出し、ランチにまずそこへ行ってみました。

ベルギービールのような白ビールをいただきました。
とってもおいしい。
だけど、お食事がファミレス級でちょっと残念。

さて、
気を取り直して
「日本近代洋画への道 〜山岡コレクションを中心に」

鮭です。
あの日本洋画の父、高橋由一の「鮭図」です。
後でmさんから聞いた所によると
この鮭は板に直接描かれたもので、
その頃はキャンバスを手に入れる事が大変だったかららしいのですが、
その効果がものすごくリアリティのある作品になってました。

他の作品も
日本人の描いた洋画の黎明期の物が多く展示されていて、
また、その当時、洋画を教えていた外国人の先生、
その作品もたくさん飾られていました。
しかし、どの作品も拙い物が多く、先生の作品でさえ、
今でしたらまさか先生にはなれますまいという物だったのですが、
初めて、油絵を見た日本の絵師たちが
その色の厚みと全く別の表現方法の絵画を目にした時に
驚きと尊敬をもって対峙したことは間違いなく、
その様子が拙いけれども真面目な絵を通して伝わってくるような気がしました。

その鮭の高橋由一の作品は群を抜いてすばらしく、
また、だんだんと勉強して日本人画家達が上達して行く様が
作品を通して感じる事ができたのでした。

しかし、その先日、大丸のウッドワン美術館の作品群の
主題をしっかり捉えた絵画をみてしまっていたので
どうしてもこちらの展示がぼけて見えてしまったのは
しょうがないのかもしれません。

けれどもこの2つの展覧会を通して
近代日本絵画の、いえ、その頃の日本人達の
新しい事を学ぼうとする真摯で真面目で実直な仕事ぶりを
感じる事ができたのでした。

伊丹市立美術館
日本近代洋画への道は
2/27まで

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