2012/04/06

ヘルプ をみてきたよ

シネリーブル神戸で 
今回のアカデミー助演女優賞をとった 
ヘルプ~心がつなぐストーリー を見てきました。 
レディスデイというのもあったんだけど、 
おばさん率がたかく70%ぐらいの入り!大人気です。



ヘルプとは黒人のメイドさんのこと。 
60年代の南部、ミシシッピーでのお話です。 
キング牧師が暗殺されたのが1968年なので 
それよりも前の設定になってるはずです。 

南部のええとこの子で東部の大学を卒業した女の子、作家志望のスキーターが 
地方新聞での就職口を得て故郷の友達のところに帰ってきます。 
(と、言ってもバイトみたいなもので、担当はおばあさんの知恵袋みたいな 
家庭の主婦の家事のQ&Aを答えるコーナー) 
地元の友達はみんなええとこの子と結婚して子供を作って 
黒人のメイドを使って「平和」に何の疑いもなく暮らしています。 
スキータは外の景色を見て来たおかげで「この生活はおかしい」と思い始めます。 
そんな中、友達のリーダー、JCの若妻版みたいなので会長をしてる女子が 
黒人と白人のトイレを家の中でも 
衛生上の理由で別にする法案を作るように運動を起こそうと言い始めます。 
その考えに怒りを覚えたスキータは 
メイドの実態を暴き、世間に訴えかける本を出版しようと思い立つのですが、、、、 

このお話は全くのフィクションだそうで 
メイドさん達のために行動を起こす若い白人女子の考え方も 
なんだか甘くて、結局は自分の作家としての名を挙げる事も加味されてるし、 
メイドさんの過酷な現実といってもそんなに深刻すぎず描かれているところなど 
物足りないなあと感じる所も多かったです。 

でも、その軽さがあったからこそ、 
アメリカで口コミで広がって大ヒットとなったのだろうし 
他の国の人でも深い知識がなくとも感動して見れるとも言えるでしょう。 

南部でメイドと言ったらやはり 
風と共に去りぬ、ですよね。 
あの傲慢で美しいスカーレットに 
甲斐甲斐しく世話するメイドのマミーを思い出さずにいられません。 
彼女は黒人で初めてオスカーを射止めた人だったそうですが 
今回も家人のトイレを使ったという理由でクビにされるメイドを演じた 
オクタヴィア・スペンサーが同じ助演女優賞でオスカーを獲得しました。 

映画としては飽きさせない展開で最後まで興味を持って見れます。 
実は私も何度も泣きました。 
ライトだけど、見終わったらメイドたちの事や 
人間の傲慢さについて考えてしまう良い映画だと思います。 

ただ、もっと深刻に南部の事について考えたいなら 
同じ時代のミシシッピーについて描かれた 
夜の大捜査戦を見る事もお勧めします。 


評価 
 DVD化されたら、ぜひ見てください!   

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~  



アメリカ版予告 

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