単館系でやってるのでは余り評判になっていないけど
とても気になっていた映画
孤島の王を見てきました。
ノルウェーの映画です。
アルカトラズみたいに孤島にある
少年刑務所の話です。
時代は100年ぐらい前で実話を元にした映画になっています。
その監獄島には
規律の厳しい少年刑務所があり、
そこには船でしか行く事ができません。
院長先生といくつかにわかれた寮には寮長がいて
堅牢な塀に囲まれているのではなく、
過酷な自然に囲まれているので海までは無理すると行く事ができますが
泳いで渡るような距離ではありません。
そしてノルウエーです。
ほとんどが極寒の厳しい環境です。
少年達は島の森での整備などの労働をくたくたになるまでやって
貧しい食事とキリスト教教育、それで真人間にしようという施設です。
そこに2人の新入りが入ってきます。
1人は、見た目が日本で言うヤンキー風のメンチ切った感じのいかつい男子、
もう1人は、すこし中世的な男の子です。
ヤンキーの子は暴力的ですぐにその世界を支配しようとしますが
そこには模範的で体力も充分な優等生がいます。
優等生はもうすぐこの島を出る事が決まっており、
寮のリーダーをやっていて、ヤンキーとぶつかりながらも寮生活ができるように
導いて行きます。
ヤンキーは途中、島を脱走しますが、結局見つけられて戻って来て、
厳しい罰を受け、少しあきらめて
だんだん優等生とヤンキー、もう1人ジャイアンみたいな男の子(この子はヤンキーが来るまでは番長的存在だった)と3人は友情を深めて行きます。
そんなある日、入所のとき、ヤンキーと一緒に入って来た中世的な男の子が自殺します。
これは、寮長に性的虐待をされていたことを悩んでの自殺でした。
この事件を院長らは隠蔽します。その事で
ヤンキー、優等生、ジャイアンは団結し、怒りをぶつけ、
そして。。。。。
などとかくと凄惨な場面や暴力描写が満載の
いわゆる、日本にあるヤンキー映画みたいなのかと思うでしょうが、
あんなのとは全然違います。
殴りあいぐらいの場面はありますが、汚かったり痛過ぎる描写は全くありません。
どんなに薄汚れたところも雪が降ると一面、清潔な銀世界になってしまいますが
そんな感じ。
あの北欧独特の鈍い灰色の世界に美しく沈んでいるのです。
北欧映画と言えば、真剣に見出したのは私にとっては
ドラゴンタトゥーの女、ですが、
それ以来、北欧の映画やドラマをちょくちょく見るようになりました。
明るくあっけらかああああんとしたハリウッド映画も好きなのですが、
こういう、純文学みたいなねっとり暗い感じの映像世界もかなり好きです。
この映画も最後まではらはら見れて、とても私好みの映画でした。
最近テレビで見た北欧系の中では
フィンランド映画のヤコブへの手紙、がよかったです。
こちらは孤島の王の反対で
片田舎に刑務所から出所した女の人が
後見人になってくれた盲目の牧師、ヤコブの元で生き直して行く話で、
とても感動的でした。
この女の人の仕事は盲目のヤコブへ届いた相談の手紙を読んで
ヤコブから返事を書く事なのです。
あんまり中身を言うと興味をそがれるので言いませんが
これはもうDVDになっていると思うのでぜひ、
興味のある方はみてみてください!!
評価
私はかなり好きです。
映画館で見れる人はあの銀色の世界の中の少年達をスクリーンでみてください
>すばらしい→映画館で見てください!
>普通よりもいい→DVD化されたらみてね
>普通→機会があったらみてください
>それ以下→微妙~~~
ノルウェー版、予告
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