2011/12/07

山猫 みてきたよ~~~~

行ってきました。
西宮ガーデンズのtohoシネマ。
客の入りは40%ぐらい?
特に大きい方のスクリーンでやってくれたので迫力ありました!



(このイタリア版の予告編なんか変やわ~w)

山猫は今回みた長映画のハリウッドものとちがって
イタリアのヴィスコンティ監督の美しく長い映画です。
イタリアが今までの封建的な社会から共和国へと変わって行く様を
シチリアの名門貴族の一族を通して描きます。
イタリアの内戦や
親族の甥と新興金持ちの娘との結婚によって
時代の主役の交替をセンスよく語っています。
若き日の美しいアランドロンと
クラウディア・カルディナーレのThe 小悪魔!を見る事ができます。
貴族がすぐそこに来ている新しい時代に没落していくであろう事が
わかっていながら見るからこその
朽ちて行く美しさが大スクリーンいっぱいに広がって行きます。

私はこの映画をビデオに録画したものを
途切れ途切れにしか見た事がなくて、
だって、イタリア映画独特のゆったりした時間回しが
どうも家で見ると集中できないというか、
それは私の勉強不足かもしれないけど
こういう、リアリティを求めた映画は見る物の忍耐力も試されると
思うのです。

山猫はどうだろう、あの時代、1963年、
普通の男の人もこの映画を熱狂的に見たのかなあ。
サリナ公爵のバート・ランカスターの視点に立てる人だけが
男の人ではこの映画の面白さを感じる事ができたのではないかしら。

それにしてもサリナ公爵は先見の目を持った人ですね。
自分の立場を考えれば避けたい
共和制への国民投票にYESを入れ、
息子が何人もいるのに
親族で一番出世するであろう甥のアランドロン演じるタンクレディに
一番目をかけ、その嫁に自分の娘でなく
時代と寝て大きくなってきた新興成金の娘を選ぶ。
新しく作られる議会の上院議員に推挙されるのに
それを断り、甥がなるようにやんわりと仕向けるのだ。

こういう大きく広い目を持った人がリーダーであった時代の
シチリアは貧しくとも幸せだったんだろうと思わせる。

それにしても、クラウディア・カルディナーレ演じるアンジェリカが
初めて公爵家族たちと公爵家で夕食を囲むシーン。
どんどん下品になっていくアンジェリカは何回見てもハラハラする。
けど、はちきれんばかりの魅力が彼女には満ち満ちている!
あんな子が自分の彼の前に来たら
ほんと、The END だわ~~



なんとなく美しいのではっておく

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