2012/01/06

最初の猿の惑星と宇宙人ポール

何作もあるのでややこしいんだけど、
チャールトン ヘストンの最初の猿の惑星を録画してたのを見ました。
テレビでやってたやつだしカットされてるし吹き替えだし
ちょっと不満も残るけど、大旨おもしろかったです。
こういう昔の名作って、家族が見てたのを小さな頃に隣で見てたのに
大人になってからみると全く新鮮に見れたりしますよね。
子供の頃に見た大人の映画のことって断片しか覚えてない。
印象に残ってたのは 人間狩りされる最初のとこと
チャールトンが女性博士のジーラに優しくされてるとこ。

でも、最後のオチの自由の女神、
一つだけあんなにじゃーん!と残ってるっていうのが
どうも嘘くさいよねw 絶対手が折れてるはずだよ!
今ならすごいCGを使ってぼろっぼろのNYを簡単に作っちゃうんだろうけどな〜

猿の惑星は人類の文明批判というか
妄信的なキリスト教批判というか
いろんな暗喩が込められてますよね。
猿政府は
信仰を猿社会を一見平和に暮らさせるためにうまく使っているんだよね。
そんな日常に現れたのが異端者、チャールトンの人間で
その異端者を徹底的に亡き者にしようとする政府側と
科学と考古学を信じる学者側の論争になります。
つまり、政府側はずっと猿類の歴史は綿々と続いており、
それは(猿類の)聖書に書かれてる通り、神が私たちを作ったのだと。
それに反して科学者側は猿の歴史の前に人の歴史があったのではないか?
それは発掘や猿による人の研究により明確なのではないか?
猿政府は本当の事を知っていて、
聖書や神話が覆されることで自分たちの体制が危うくなる事を防ごうと
してるってわけ。

この論争はどの世界でもよく起こることで、信仰の薄い私たち日本人はどうしても
そこんとこ、
いくら向こうは真剣にやってても不毛やわ!あほくさ〜、
と思ってしまうんだけど、
そう言いつつも信仰のない私らの救いのなさってどうなのよ、なんて思ったり。
でも、生まれながら何かを信じる心を持ってる人は
案外楽なんじゃないの〜?(軽口すぎる?ごめんよ!)なんて考えたり。
そういう風に信仰に対してゆるふわなのも、無神論者たちならではなのかしらん?

しか〜し、
この前見た、宇宙人ポール。
そこに、父子家庭で厳格なキリスト教原理主義で育てられた
ガチガチのクリスチャンの上品な女の人が出てくるの。
マジで、神が神に似せて私たちを作ったのだ!と、信じてる人。
その前にポールが出て来て
はーい!
なんて言うからその女の人は
「悪魔だ!!!でーもん〜〜〜〜!!!」
みたいになって、大パニック!
念仏じゃなくてお祈りを唱えだしたりしてね。
その人は片目が濁ったみたいな症状の目が不自由な人なんだけど
ポールはそれをETが花を蘇らしたみたいに治したりして
びっくりさすんよ。そしたらそれはそれで、
「奇跡が起こった!あなた神なの〜?」
みたいになって、ポールはめんどくさくなって
女の人の頭に手を置いて
万物の歴史を生命誕生の所から科学の真実を一瞬で脳みそへ
テレポートみたいに送ってしまうねん!
そしたら、そのガチガチの原理主義者の人が
一気に信仰を捨てるの!!!
それで今まで上品だったのが
すっごい下品なふぁっきん!みたいな言葉使いになって
超はじけた人間になるっていう
びっくりで
もう!いかした場面があって。
そういうの、ばからしいって思ってる人も結構むこうにもいるんだなあと。

いや、それ、アメリカでやってもええのん?
ああ見えて、結構、ティーパーティ的な保守的で厳格なクリスチャンが多いと
聞いてますけど!

うーん。
それをやれちゃうのもアメリカなのか。
異端者の私から見るとキリスト教はものすごく人類のARTに組み込まれて
メッセージを送られてくるので、
とても興味深く、知れば知るほど、ART楽しめるので
その上美しいし!
ほんと、不思議で魅力的だわ!
私がくどいほど、書いてる、わからない映画
ツリー オブ ライフ ですが
そのポールががーっっと女の人の頭に送ったやつと
キリスト教的価値観の融合を2時間半もかけて説明してる
映画だったんだと思う。なんか、そんな感じがしてきた。

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