2011/02/15

久しぶりに歌舞伎に行ってきた。

2〜3年振りに歌舞伎に行ってきました。
多分、海老蔵が前に足を怪我して
油地獄が代役になったのを見て以来だと思う。

今回のは少し変わり種で
1月のある日に産經新聞を店で見てたら
文化部主催で
まず産經新聞の関西本社で歌舞伎担当の文化部の方のレクチャーを受けて
それから歌舞伎を見るというものに応募したの。
んで、チケット代も2千500円ほど安い。
席は一等ね。

なので今年は歌舞伎を久しぶりに楽しもうと年始に決意したし、
そして当たったので行ってきました。
なんと朝早く9時30分ごろになんばにある産經新聞へw
文化部の女性の記者による演目のレクチャーと
取材をしたときの仁左衛門 の素敵さを語ってくれました。
例えばこの前に私が見た油地獄も海老蔵の代役をしたし
今回のあの事件の時も海老蔵の代役をしたことについて。
これは、普通、代役はその人よりも位が低い役者がするものだけど
仁左衛門 は進んでそれを受けた。
なぜなら やっても後悔するし、やらなくても後悔する。
それならやって後悔した方がいいと言われたそう。
やってする後悔は体力的な事、
やらない後悔はお客様に対して楽しかったと感じて帰ってもらえない後悔。

そんな素敵な仁左衛門 が座長な2月松竹座へ行ってきました。
 御存知の方も多いと思うけど
歌舞伎は普通長いお話の一部、ええとこや伏線などだけをよくやるものなのです。
例えば桃太郎の歌舞伎があったとしましょう。
だけど舞台にかかるのは
犬を家来にすることだけ。
どんぶらこと桃が流れてくる所も
鬼が島に鬼退治に行く所もない。
なぜなら犬がきびだんごを貰う場面がおもしろいから。
他のあらすじはみんな、知ってるでしょう?
っていうスタンスなのです。

私も歌舞伎をみだした頃、忠臣蔵とかいてあるのにどうして討ち入りがないのか?
いつも内蔵助が一力茶屋で遊んでる所ばっかり??
とおもってたんだけど、松の廊下も、その後、討ち入りするのはみんな知ってるんだからおもしろい所だけやればええやん☆
ってことなの。
私も結構歌舞伎は見たけど、討ち入りなんて見た事ないもんな。
でも、それが歌舞伎をわかりづらくさせていると
仁左衛門は思っているらしいのです。

それで今月は
昼も夜もどちらも通し狂言(物語の最初から最後までするやつ)で
どっちも仇討ち。
仁左衛門ば昼は仇討ちする方で夜はされる方
昼がええもんで夜が悪の華。
夜の方が南北だしおもしろそうだけどこのチケットは昼の部なのでした。
彦山権現誓助劔(毛谷村の段が有名なやつ)

通しなので物語のあらすじがよくわかります。
久しぶりにどっぷり歌舞伎の世界に浸かって気持ちよかったな〜〜〜。

ただ、花のある役者が仁左衛門以外は愛之助ぐらいで地味なのがまあ、残念か。
仁左衛門はふけても尚、男振りがすばらしく気力充分な様に見えました。
息子の孝太郎もとてもよかった。
しばらく見ないうちに上手くなったなって思った。
顔は。。。だけど!
その分、愛之助のワル役が小粒すぎたな。
仁左衛門の向こうを張るにはまだ人が足りんね。

夜の部は仁左衛門が
生首を抱いて走ったりするという倒錯ワル物らしいので
そっちも見たいなあ。
だけど、やっぱり昼夜どっちも見るには歌舞伎は高価すぎるんよね。

今日、私は1人でいっていたので
新聞社から松竹座まで
お上品なおばさまと一緒にむかったのです。
私たちがみた昼の部は4時前に終わるのですが、
京都から来られたというそのおばさま、
昼の部が終わる少し前に松竹座を出るというのです。
なぜならご主人が5時までに帰ってくるなら行ってもいいと言ったとか!
せっかくの通し狂言なのに仇討ちの場面を見ずに帰らないといけないなんて!
見た事もない、そのおばさまのご主人とやらを激しく憎んだ瞬間でした。
世の中にはそんな理不尽なおっさんもおるんですね。
あーやだやだ。
奥さんが昼間に少しぐらい芝居を見に行ったぐらいでそんなん言うのって
本当に厭な昔の日本の父親の典型やわ〜w

私なんか帰りになんばパークスの開高健展も見てきたもんね〜☆

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