ジュディ・デンチ演じるお母さんは50年間隠していた過去をもっています。50年前に、若さ故の衝動で身ごもってしまった子供を出産するために修道院に預けられて、その後その子は勝手にどこかに養子として奪われてしまった事を。ずっと隠していた秘密を娘に打ち明けた事が始まりで事態は動き始めます。娘はあるジャーナリストに相談してこの事を記事にしてもらうことに。そして、ジャーナリストとお母さんの息子を捜す旅が始まります。。。。
その後にお母さんが知る真実はとても辛いものばかりなんだけど、このジュディ・デンチの普通のおばさんぶりがとても良いです。ハレークイーンロマンスみたいなああいう優しい小説を読んでて、信心深くて、市井の人に優しい、だけど言うべき事は言う謙虚なおばさんです。このジャーナリストは、エリートだった自分が仕事に失敗して今は無職になってるので一発当ててやろうっていう気持ちが少しぎらぎらしています。でも、本当はロシア史の本を書きたいと思っている、こういうちょっと下世話な話は無理矢理やってる感じが少し痛々しいです。
この物語のキーは、カソリックと女の純潔です。このお母さんは修道院で奴隷のように4年も働かされてその上大切な子供まで奪われているのに、神を信じています。ジャーナリストの彼は以前、カソリックだったというぐらいに信心がなくて、今の時代の正義を信じる人です。一方カソリックの修道院のシスター達の頑さ。あれは、自分が純潔を守ってしまった事へのいらだちとコンプレックスがないまぜになった物でしょう。古い慣習から抜けられないのです。
最後のお母さんの裁きがお見事です。
お母さんのシスターとは全く違う、世間を知ってる感じもとてもいいです。そして、息子がとても良い暮らしをしてると知った時に何度も、
「私のところにいたらこんな暮らしは出来なかった」
と言うところがとても切なくなります。
これは実話だそうです
て、ことで、評価はDVD化されたら見てみてください
>すばらしい→映画館で見てください!
>普通よりもいい→DVD化されたらみてね
>普通→機会があったらみてください
>それ以下→微妙~~~
Philomena - Official Trailer
日本と同じなのね
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