2012/03/08

ものすごくうるさくて ありえないほど近い、を読んだ

この前見た映画 ものすごくうるさくて ありえないほど近い 
の、原作の日本語版を今、読み終えました。 

この映画は今年見た12本の中では今の所1位の映画で 
そして原作本もとても評価されている方が多い本です






この写真の手にタイポグラフィーが描かれてる赤い本です。 

この本は 
主人公のオスカーの行動を描いているところ、 
オスカーの祖父の書いた息子への手紙 
オスカーの祖母が書いた手紙 
写真、で校正されています。 

これはビジュアルブックと呼ばれているとても実験的な本で 
ただ文章が印刷されているのではなく、 
フォント自体もゴシックや明朝体や太字や新聞みたいな文字など 
そのパートによっても変わるし 
文字の大きさも 
普通に書かれているかと思えば 
1ページに1行とか 
詩のように散文的にかかれてあったりとか 
その状況によっていろんな風に目に訴えかけてきます。 

オスカーのおじいさんは話す事ができなくなっているので 
手帖に字を書いて人とコミュニケートするんだけど 
途中手帖にたくさんの話を書き記さなければならなくなると 
改行も無く文字も小さくなりどんどん字が本のページを浸食するかのように 
文字で真っ黒になっていったりするのです。 

私の読書体験の中ではかなり希有な体験でした。 
途中、ものすごく眠たくなる所もあるんです。 
オスカーは父を亡くしてptsdになってるので、 
少年の内へ潜りこんだ世界を文字として読み進める場面は 
骨の折れる本読みでした。 
最近、私は本を読むと眠くなってしまう症状が出るので 
特に私だけに出る症状なのかもしれないけど。 

ただ、9.11や第2次世界大戦のドレスデンの爆撃や 
不意の事故で大切な人を無くしてしまった人達の物語が 
紡がれていて、そんな中で明日も生きて行こうと思わせてくれる本であるので 
今の日本でも共感することが出来る人達が 
大人子供関わらずいるのではないかと思いました。 
中学生ぐらいなら読めるんじゃないかな。 

とてもいい本で、 
一度さらっと読んだのを、少し時間をおいてからもう一度 
じっくり読みたくなるだろうと思わせます。 

ものすごくうるさくて、 
ありえないほど近い 
ジョナサン•サフラン•フォア 
NHK出版 
http://www.nhk-book.co.jp/recommend/elic/?area=flash外部リンク 

映画はそろそろ終わるかなあ? 
いい映画なので見れる方はぜひ 

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