2012/03/15

ドクトル•ジバゴを見て来たよ



アラビアのロレンスのデヴィッド・リーン監督が 
ロレンスとだいたい同じスタッフで 
風と共に去りぬ、のような映画が作りたいという思いで作ったと 
どこかで読んだことがある 
大作、ドクトル•ジバゴ(1965)を 
午前十時の映画祭で梅田で見てきました。 
おじさん、おばさんが多いですが、先週の「風と共に去りぬ」よりは観客は少なめです。 


ロシア革命の中 
時代に翻弄される医師のユーリ•ジバゴに 
オマー•シャリフ。 
アラビアのロレンス(1962)でベドウィン族長のアリを演じていた彼が 
ロシア人医師。 
これはやっぱり皆が言うように、 
顔が濃過ぎる!!! 
もうちょっとロシアっぽい王子様みたいな人はいなかったんだろうか? 
ま、それはおいといて。。。 

ロシア革命から第一次世界大戦の時代の大河ドラマというか 
メロドラマなんだけど、 
ロシア文学を敬遠していたお陰で 
ボルシェビキって何だったっけ? 
バラライカってあの三角のギターみたいなやつか! 
とか、一々ひっかかってしまって自分の無知さを思い知らされる200分となりました。 

真面目で優しい奥さん(チャップリンの娘)と 
恋人ラーラ(ジュリー・クリスティ)との間で揺れるジバゴ。 
その場、その場で医師というおかげでかり出されてしまうジバゴ。 
戦争、革命、内戦。 
その時代の組織の従軍医師として 
医師としての誠実さと我が身の保身のために流されていく。 

自分を頼って守る妻を愛すると同時に 
不思議な魅力のラーラを忘れられないジバゴ。 
ラーラってちょっと暗い雰囲気を持った芯の強い、 
そして男の人の押しに弱い不憫な感じの女の人なのね。 
こういうのきっと世の男性は弱いんだろうなあ。 

映画好きの友達からは、 
あんまりよくないという評を何件か聞いていたからかもしれないけど 
却ってそう悪くないというか 
特に前半、特権階級のジバゴファミリーが革命によって 
自由の名の下に何もかも奪われて、 
田舎へと逃げて行く所などはとてもハラハラ見ました。 

ロレンスの砂漠の美しさにはかなわないけど 
ジバゴの延々と続く雪の景色もとても心を奪われます。 
ただ、見てると寒いw夏に見るとええかも! 

そして、午前十時の映画祭を見るまで私が全然気に掛けてなかった名俳優の 
ロッド・スタイガーがまた出ていて 
いやな成金のおっさん役でいい味だしてます。 

一度も見てない人にはオススメしたいし 
ロシア文学の好きな人にもオススメしたい。 
もちろん、ロレンスを見てない人は 
それを見てからがオススメです 。 

ラーラのテーマは名曲だなあ。 

2002年にキーラ•ナイトレイがラーラでリメイクしてるみたいだから、 
それも見てみたいわ

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