2011/09/27

大道の反対側

森山大道の展覧会のあった国際美術館は
大阪の中之島にある。
中之島は神戸に住んでる私から見ても
大阪で住むのならここだなあと思わせる緑が多くて
川の流れが美しく環境もよい所だ。

そこに
ロイヤルホテルがある。
老舗でまだ今みたいに外資系のホテルがない頃は
関西を代表する関西の社長さんが愛するホテルだった。
昔はショッピングアーケードには
海外の一流ブランドが並んでいて
たくさんの一流のレストランがあった。
今は、アーケードにはその面影ぐらいしか目にする事ができないけど
レストラン達は健在。
特にフレンチのシャンボールは格式があって
野暮ったい豪華さの中にピアノとフルートを弾くお姉さんがいて
男の人はジャケットを着用でないといけないレストランだった。

大道へ行く前日にロイヤルホテルのHPを眺めていると
カジュアルランチというのがあって、
今やシャンボールでも4千円ぐらいでコースができるとのこと。
その日、一緒に行っていた友達と私は
お嬢さん学校といわれた頃のあの女子大を卒業した
バブルのはしくれ?
そういう、豪華な遊びも楽しんでいたのでちょっと懐かしくなって
行ってみる事に!
し•か•し!
祝日だったからか予約でいっぱいで入る事はできなかったのでした。
残念。
次に国際美術館へ行くときは予約してから行くぞ。
などと、言いつつ
やっぱりホテルなので鉄板焼でしょうと
これまたカジュアルランチの
ステーキコースとハンバーグコースをシェアすることにしたのです。
ロイヤルホテルの鉄板焼のなにわは
昔よく親達と行ったのですが
その頃は、夕食ともなると
バブリーで声が大きくてちょっと品のないおっさんが
どっから見ても同伴とわかる若くてキレイな女の子を連れて来てたものです。

しかし、私たちのL字型の鉄板の個室には私たちだけしかおらず
ちょっと寂し感じつつも
ぱくぱくおいしくハンバーグとステーキを食べ、
ビールを飲み、
もちろん、ガーリックライスにしてもらい
いつものようにぺらぺらしゃべりながら料理も終盤にさしせまったところ、

あの頃のおっさんが入ってきました。
あんまり若くない水っぽいおばさんを連れて。
だけど!
おっさん達が頼んだのは私たちよりもちょっとだけ高そうなコースで
グラスワインとグラスシャンパンを飲んだんだな~。
ちょっと、ショックやわ~。
あの頃のおっさんはこういうときはコースを頼まずに
開口一番、
とりあえず、鮑、やいてくれるか~?
それから
この子には車海老焼いてやって!
と、コースじゃなくて一品料理を頼んだものなんだよ!
もちろん、シャンパンはボトルで。
ワインもリストから選んでさ~。
焼いてくれるボーイさんと軽口を叩きながら!
やっぱり、あの頃のおっさーんはもう大阪にはいないんかな~
あの頃のおっさんは今、何をやってるんだろうと思うとちょっと寂しくなったのでした。

大道みたいに
新宿のゴールデン街をコートの襟を立ててさまようおっさんの生き様の写真を~
とか、さっきまでARTな気分で言ってた私たちなのに
返す刀で贅沢なホテルランチにも親しめる私たち☆
いや、私たちは
大道みたいな世界も、
その反対の
贅沢なホテルライフも
どっちも愛せる元バブル世代なのでした~~★

0 件のコメント:

コメントを投稿