2009/11/20

母なる証明

ポン・ジュノ監督 の快作、
主演:キム・ヘジャ、ウォンビン

母なる証明
を見に行って来ました



ウォンビンが兵役からの復帰第一作目というのと
私が行ったのは、れでぃす デイということで
映画館は シネリーブルとは思えないほど、のオバたちの熱気にあふれていました。

少し、知能の低い息子(24歳ぐらい?)を
溺愛する母親。
母は漢方薬屋をしながら、闇で針を打つ。

そんな、
侘しい平凡な村での二人だけの暮らしは
女子高生の殺人事件によって、
引き裂かれていく。

殺人犯の容疑者として警察へ連れて行かれる息子、
息子の無実を信じ、自ら事件の真相を解き明かそうと
無茶をする母。

真実は???

というストーリーなのですが

最初のシーンで
ススキの野原で この 母が無表情で、
時々思い出したかのように笑いながら、
風に身を任せて踊っているのだけれど、
そのシーンを見ただけで、
普通じゃない、
この人、そして、この映画。

心にずきずきせまってきて
中盤から、
心が痛く痛くて、
テレビならば、チャンネル変えるだろうと
思いながら、見てました

あぁ私は母にはなれない。

最後まで見終わると
映画に打ち負かされて、
エンドロールを虚ろに見つめる私、そして、オバたち。

オバたちが集団でいると
映画が終わったら
わ~~と大声で明るくしゃべったりするはずが、
きっと、子供を持ってるだろうから、
私よりも身に迫っていたのか、
とても静かなエンドロールでした。

すごく、力のある監督だと思います。(グエルム見てないけど)
母役のキム・ヘジャの
すさまじい演技が忘れられない。
韓国映画の深さに感服。

見終わった後のショックが
2日たつと、
どっしりと重厚な映画を見た感動に
熟成される
そんな、映画、だったのでした。

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