2013/12/31

宝塚映画祭で姿三四郎を見ました。

宝塚映画祭2本目。
続けて加山雄三の「姿三四郎」を見ました。同じく11/13日です。


加山雄三と言えば若大将ですけど、あの若大将の映画って今見るとすごいですよね。ゆーぞーの全能感。大学生でスポーツ万能で勉強もできてそしてモテモテ。スポーツも勉強も全くしなくても出来ちゃうんだもん!そして話にオチがあるわけでもなく、急に歌いだすし。。。あれって関西人にはわからん世界だよねえ。

さて、この姿三四郎は黒沢プロダクションによる黒沢映画「姿三四郎』のリメイクです。
もちろん、姿三四郎は加山雄三です!!

て前に、姿三四郎は超強い若き柔道家の話です。三船敏郎が先生の矢野正五郎を演じています。この矢野正五郎先生はつまり、、、、講道館の嘉納治五郎先生のことで、姿三四郎も実際にとても若くて強い柔道家がモデルだったそうです。
時事的に今の講道館や柔道界で起こっているあれやこれやも色々と思い出してしまいました。それから、嘉納治五郎先生は灘五郷の嘉納家の方なので、そういうバックボーンなども考えてしまいました。それぐらいあれやこれや考えられる程長い映画です。3時間ぐらいあったと思うw

さて、この映画でも加山雄三の全能感がすごかったです。そんなに練習してなくてもいつも強いし、オチのないところとか、(もっさりしている)女の人にモテるとことか。それから彼特有の性質だと思うんだけど、苦労人とは全く映らないところ。例えば、違う門下から矢野先生のところの道場に移っても人間関係には悩まないし先輩との軋轢もなくてあっという間に一番手に上り詰めちゃうのね。彼の辞書にルサンチマンて言葉はないと思う。それから、無から何かを悟るとことかもあったけど嘘っぽいのよね。そういう熟考して何かを考え出すような人には全く見えないのが若大将にぴったりな所なんだろうなあと思って見たのでした。
だから、この前に見た「野良猫」よりも「姿三四郎」のセットへの関心したりリアルさに感動したりはなかったですね。雄三がいるからどうも嘘っぽい、、、

色んな敵が現れるんだけど、最後に檜垣兄弟と決戦するところは、まだ敵が出てくるんか!、もう終われよと思ったんだけど始まると結構面白かったです。

見終わって感じたのは、姿三四郎よりも嘉納治五郎先生の人生の方が興味があるなあってこと。今、彼の伝記的な映画を作ったら面白いんじゃないかな。今の柔道への問題もあぶりだす感じで。誰か作ってれたらいいのになあ

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