2010/11/10

ミレニアム2 3 見てきた

前に日記にも書いたスウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの小説、ミレニアムの映画2と3を2週に渡ってみてきました。

この世界で大ベストセラーになった小説は
スウェーデンの「ミレニアム」という硬派な雑誌社の敏腕記者、ミカエルと
彼を助けたり助けられたりする
天才ハッカー、リスベットを中心にした話



この小説の面白さは
いろんな書評で書かれてるのでそちらに任せるとして
この映画で感心する所を書きたいと思います。

どんな映画でも先に本を読んでしまうと
自分の脳内で再生された映像と比べてしまうので
どうしても失望させられる物だけど
この映画は珍しく読んだ後に見たのに
張りつめた気持ちで見る事ができたのです。

長編のドラマでもない限り、
作品のすべてを映像化することはできないので
映画は何を削るのか?
が、脚本の腕のみせどころ。
その点、このミレニアムは本を読んでて
そこは書き込み過ぎとかめんどくさいとか、枝葉であるという所ばかりを
ばっさばっさと削っていて
本を読んでいる私も納得したり
読むのがしんどい箇所だったなあと後から考えると頃が全く描かれていないのです。

例えば小説では「ミレニアム」の編集長は女性で主人公の記者と恋人で
だけど、その関係は不倫で編集長の旦那も認めている、
なんて説明するとめんどくさい所なんか映画ではばっさり、
編集長は1人ぐらしで記者とは理解のあるオトナの恋人同士と描かれているだけ。

また、そこは見所だろうと思う所は
痛さ、えげつなさを含めてしっかり描いています。
例えばレイプシーンや
斧を使っての暴力シーン。
映画館だけど声を出してしまうほどショッキング。

他にもそんな箇所がいっぱいあって、
北欧映画なので地味だけど、
エンターテーメントとしていい物をみたと思わせるすばらしい映画に仕上がってます。

読んでから見るか?
見てから読むか?
どっちにしても映画は神戸では今週で終わりなのでDVDになるけど
どっちからでもオススメですよと珍しく言えるそんな映画です。

作家のラーソンは第5部までの構想があったらしいのですが、第1部の発売も、シリーズの成功も見ることなく、2004年に心筋梗塞で急死してしまったのです。
なので、この3部でシリーズは終わり。
小説では続きを感じさせる作りになってましたが
映画ではその点は描いてませんでした。

実は、隠れた原稿が現れる事や
例えばPCに入っている原案などを誰かが小説化してくれる事を願っているのです

ミレニアム ウィキペディア 

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