2010/02/04

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女  映画

少し前の日記で書いた世界中でめっちゃくちゃ売れてる
スウェーデン作家の書いた本、
その日記  )
ミレニアムの第一部、
ドラゴン・タトゥーの女
は 只今、映画もミニシアター系の映画館でやっております。



角川の有名なコピーで
読んでから見るか
見てから読むか
というのがあるけれど、

だいたい、読んでから見ると、
自分の想像以上の映像にはめぐり合えないので、
落胆することが多いよね。

わかってても
気に入った小説が映画化されると結局、行ってしまうんだけど!

なので、今回もミレニアム、
行ってきました。
そしたら、なんと!
この映画、原作を読んでいる私も
すごく、納得して楽しめる映画でした。


この原作、世界中が絶賛というわりには、私、最初のあたりで停滞してたんです。
主役のジャーナリスト(♂)が
スウェーデン経済の黒幕的な人物の悪事を暴くつもりがまんまと反対に騙されてしまう・・・
ということが初めに書かれてるんだけど、
その部分が結構長くて説明的で何度も止まってしまってたのよね。
それが、途中で、この話のキーパーソンである
ドラゴン・タトゥーの女が現れると加速度的に面白くなっていくの。

それで、映画を見てみると、私が停滞していた部分を
ばっさり切って、さっと説明するだけじゃないの!
脚本家と監督 えらい!!
よくわかってるやん。
だから、ものすごく、ぐいっと引き込まれる!

この話、流石スウェーデン?というだけあって
性に対しても奔放で危険な箇所もかなりあるんだけど、
そこはぶれずに過度の演出もなく描かれていて
その点も、オトナとして納得いく展開。

ハリウッド映画には全くない
北欧的鈍くて、
白とグレーの間の光の印象。

キーパーソンの美人ではないけど
風変わりな天才ハッカー、 ドラゴン・タトゥーの女
だけが、私の思ってたよりも
もっと、とんがってて魅力的だったけど、
知ってる俳優も美男美女も若いだけの役者も全く出てこず、
着ている洋服たちも長く着込んだ印象。
どんな財閥の家であっても華美ではなく実直なインテリア。

主役でさえ、私が想像していたのよりも冴えない男。

そして2時間越え!

だけど、
その、真面目さが気持ちよい。
ちゃーんと読み込める人たちにオススメしたい。

見てから読んでも
読んでから見ても
どっちでもいいよ。

この原作は
4部まで書かれる予定だったのが
3部を書いたところで作家が死亡してしまったため、
全世界のファンが悲しみにくれています。

3部だけでもものすごく、おもしろいし
遺稿が残されてるとの話もあって
その行方もファンとしては気になるところ。

映画も
2作目・3作目と作られているようで
そちらも楽しみ。

ぜひ、
大人のサスペンスを楽しみたいと思う人は
見たり、読んだりしてみてください。


ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
映画 
 

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