2010/06/15

尼崎の運河に工場の写真を撮りに行く

先日、友人に誘われて
尼崎の工場地帯の運河のクルージングをしながら
今、流行の工場萌えの写真を撮る会に行ってきました。

夕方6時始まりで、もう、このごろは日が長いので
怪しく光る宇宙ステーションみたいな工場は撮れなかったけど
夕日の中での工場たちを撮影することができま
した。

さきほど、
写真を撮る会と言ったけど、よく考えたら
写真の会ではなくて、運河を愛する会だったような気がする・・・・
だけど、
その日最後の船は20人の定員の人たち全てがこだわりのカメラを持った人たちばかりで
自ずと撮影会のようになったのです。

船は中之島クルーズなんかに使われる
海面と乗ってる船の座席がものすごく近いペタンとしたタイプのものでした。
それに乗り込んで左右に分かれてみんながみんな水面に向かって
ひたすらシャッターを切り続けます。

その日、私は5人の友人といっしょだったのですが
そのクルーズの50分ほどの間、まったくと言っていいほど、会話はありませんでした。

構図とか、そういうのを考えている暇はありません。
だって、船はどんどん動いていくし
全体的に不安定な姿勢だもん。
今を逃さないようにとばかり、パシャパシャ撮影しました。


そんな中、
その水面から近い船の長所をいかして?
ボラが船の中へ飛び込んできたのです。
ちょうど、私の反対サイドの座席でした。

ボラ、
私はもっと小さいものだと思ってたけど、船にやってきたボラは
丸々して
えっと、黒い鯉と大うなぎを足して2で割ったようなやつでした。
まるまる太っていてびちびち跳ねまくります。
ガイドをしていた男の人がタオルと共にやってきて
ばたばたしているボラを抑え込んで力づくで運河へ投げ込みました。
かなり長い間だったような気がしますがそんなに時間がかかってないのかもしれない。
はぁはぁとみんなが恐れおののいています。
そしてその後のボラの残り香がものすごく
生臭い・・・・
ちょうど、ボラが飛び込んできたサイドにいた女の人がそこに落ちていた
タオルを拾って、自分のズボンを拭いていたら、
係りの人が大声で
『あああ、それっ、それで拭くともっと臭くなります』
女の人はタオルを投げ捨ててうんざりしていました。
かなりかわいそうです。

その後も、水面を魚が跳ねるたびに
ぼ ぼらや!
かなりびびります。
かばんの中にiPadを入れていた私は
万が一、かばんの中にボラが入って、boraPadにならないように
しっかりと抱きかかえたのでした。


船は運河を出て、パナマ運河みたいに、海面を調節してから外海へ出ます。
きもちいいい。

夕日が美しく輝きだして工場との対比が
写真熱を更に熱くさせます。

そうして、また運河へと戻ってきました。








そろそろ終わりというときに
なんと、また
ボラが船へ飛び込んできたのです!!!
それも、また、同じ人たちのところ、つまり私の反対サイドの人たちへ!

ぎゃーー。

みんな、その後の臭さを覚えているので
1回目以上にびびってしまいます。
また、係りのお兄さんがどうにか運河へ投げ捨てたのですが
工場よりもボラの思い出のほうが心に残るクルージングとなったのでした。

家で撮った写真を見返していると一人の写真家の方を思い出しました。
実は、かなり前、2005年の9月、
店でギャラリーを始めてしばらくたった頃に
白黒写真で工場ばかりを撮る方に
展示をしてもらったことがあるのです。
安田良紀さんという写真家さんでした。
その方はもちろん、フィルムで自宅で現像もされる方で
その近未来みたいな写真にかなり引き込まれました。
その後、その方とは音信不通になったのでネットで探しても
活動はされてないようで、
どこかでまた出会いたいと思っています。
また、あの写真をみてみたいなぁと思っているのです。

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