2010/04/19

くらっしっく


今、読んでいる本で
クラッシックを
ヨーロッパのいたるところのホールやオペラハウスで
聴く場面が出てくるんだけど、
クラッシックというといつも思い出すことがある。

小学生の頃、ピアノを習っていたのもあって
クラッシックのレコードを集めていたことがあった。
もちろん、名盤ではなく
よくあるヨーロッパの
どこかの庭園の写真がジャケットになっていて
曲名が英語で書かれてるようなアルバム。

その頃クラスに
同じピアノの教室に行っている女の子がいて
どういうわけか、
持っているLPの曲名と作曲家のリストを
各々作って見せ合おうということになったのだ。
それを持ち合って、一緒に遊ぼうと、
自慢ごっこみたいな遊びをしようということだったのだと思う。

その、リストを持ってくる日、
彼女が持ってきたのは途中から、お母さんが書いたリスト。

そのお母さんも一緒にやってきて、
『この子は、ピアノの練習もしなければいけないし、
 こんな大変なことをさせられて、かわいそうなので私が書いたんです』
みたいな風に怒られてしまって、すごい、いやな気持ちになったのを覚えている。

その女の子の家に遊びに行ったこともあって、
きれいなお母さんだけど、ちょっと、きつそうな人だなと思っていたけど、
そのとおりで怖かった。

今から思うと、
子供のそこに何も生産性のない
そのリストをどうするのかも決まっていない
ちょっとした他愛のない思いつきだったのに、
すごく、大変なことを要求した人みたいに糾弾されて
びっくりして、恥かしくなって、
それ以来、あんまり強いてクラッシックを聴かなくなったのではないかと思うぐらい
小さなトラウマになったエピソード。
いつまでも繰り返し思い出してしまういやな気持ちは
そろそろ忘れたいな。


0 件のコメント:

コメントを投稿