2011/06/11

カンディンスキーを見に行ってたんだよ。

6月入ってすぐに友達と
兵庫県立美術館でやってるカンディンスキーを見に行ってたのに
日記に書くのを忘れてました~w

カンディンスキーと青騎士展

見たままのリアルな絵ではなく
思ったように絵を描こうという
1900年頃、第一次世界大戦前の当時の主流派のアカデミックな絵画学会に
反抗して作られたカンディンスキーを中心としたグループ、青騎士を巡る展覧会。

ネットの反応を見てたら小作ばかりでちょっとね~的な感想が多かったのも
頷けちゃう作品の少なさ。
あと1部屋展示スペースがあってもよかったと思う。
この青騎士にはクレーも参加してたんだけど
その出典されていた作品が他を引き立てるためかイマイチな作品だったよw

だけど私は最近何度も書いてるpostcrossingでロシアからの絵はがきで
カンディンスキーをもらうことが多く(彼はミュンヘンやパリで暮らしていたロシア人)てなんだか最近親近感を持ってたんだよ。
そして、ある日、ドイツの女性からミュンターの描いたカンディンスキーの絵がポスクロで送られてきたの。
それがこれで、 
とってもステキでミュンターの絵を見てみたいって思ったんだよ。

ミュンターはカンディンスキーが教えていた美術学校の生徒で
それからよくある芸術家同士の恋愛関係になった。
でも彼には奥さんがいて、でも2人の生活は続いて
2人で旅に出て絵を描いたり
なぜかカンディンスキーが欲しがった家を彼女が買ってあげてそこで暮らしたりと、ロマンティックな画家を支えながら彼女も素敵な作品をたくさん描いた。
戦争が2人を引き裂いて、彼女は彼を待っていたけれど
あっさりカンディンスキーは若い女と結婚してしまう。
その後、彼と会う事がなかった(接触を断たれた)彼女は
それでも彼の作品を大量に保管し、
ナチスからも隠して庇護して
そして80歳の誕生日に膨大なそのコレクションを
ミュンヘン市に寄贈した。

なんかその生涯を考えるととても切なくなる。
天才的で夢見がちなアーティストに振り回されるだけ振り回されて、
きっと心もお金もたくさん貢いで
そしてなぜかわからないうちに破局を迎えさせられて
???のままに彼の結婚を知るなんて。
彼女は後にすてきな芸術史学者であり哲学者であるご主人と終生睦まじく暮らしたと帰ってからウィキペディアで知って、
とっても安心した。

芸術家と一緒になるのは私には無理だなあ。
昔は芸術家なメンズもいいなと思ったこともあるけど
そんなタイプの人は友達でいるのが一番だと思う。

ミュンターはカンディンスキーを男としてはきっと憎んでたろうと思うけど
彼の芸術は憎めなかったんだろう。
彼女はアカデミックで大層な絵しか芸術と認めないというナチスの狂気からたくさんの芸術を守った。
おかげで私たちは今もあのカンディンスキーを始め、青騎士のメンバーの作品を見る事が出来る。
今回来ている作品もそんなミュンターあっての展覧会なのだ。

兵庫県立美術館
カンディンスキーと青騎士展
6月26日まで



追伸
この美術館は企画展の料金だけでは
常設展を見る事ができない。
500円払わないと行けない。
だけど、ものすごいボリュームで見応えがありすぎる!
企画展をちょっと忘れてしまうぐらいに。
なので余分に500円はらってくださいよ~

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