2017/02/21

2 番歌 春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山 持統天皇

2 番歌 

春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山
はるすきてなつきにけらししろたへの ころもほすてふあまのかくやま
持統天皇 

春が過ぎ、夏が来たらしい。夏になると白い衣を干すという天の香具山に真っ白な衣が干されている

「白妙(しろたえ)」とは、コウゾなどの木の皮の繊維で織った真っ白な布のこと。「衣」にかかる枕詞。
 *しろたへの (白妙の) 
①衣、袖、紐(ひも)、袂(たもと) ①白妙(しろたえ)が白い布の意であることから、衣服に関する語にかかる。
②雪、雲、波、富士、羽 ②白妙が白い布の意であることから、白いものにかかる。

枕詞(まくらことば)

枕詞それ自体は直接の意味を持たず、ある特定の言葉を修飾し、短歌の調子を整える。

古くは実質的な意味を持っていたと考えられるが、時代が過ぎるにつれて形式化した。数は約1200語あり、音数は五音が普通だが、三音や四音、六音などのものも少数ある。

『衣ほすてふ】
 「衣を干すという」との意味で、「てふ」は「といふ」がつづまった形。

持統天皇(じとうてんのう。645~702年) 天智天皇の第2皇女

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持統天皇が女性の天皇なので、洗濯物から季節を感じちゃうっていうのが女らしくていいね


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