1 番歌
| 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ あきのたのかりほのいほのとまをあらみ わかころもてはつゆにぬれつつ | 天智天皇 |
秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が
粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。
仮庵(かりほ)の庵(いお) 稲刈りの時に仮に作った小屋
苫(とま)はスゲやカヤで編んだ菰(こも=むしろ)
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天皇が下々の民を思って作った勤労の歌。でも本当は詠み人知らず。
天智天皇はええ天皇として尊敬されてたので、適任者として、のちに作者とされた模様
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