2017/02/21

1 番歌 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ 天智天皇


1 番歌 

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ
あきのたのかりほのいほのとまをあらみ わかころもてはつゆにぬれつつ
天智天皇 
秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が
 粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。

仮庵(かりほ)の庵(いお)  稲刈りの時に仮に作った小屋
苫(とま)はスゲやカヤで編んだ菰(こも=むしろ)


***
天皇が下々の民を思って作った勤労の歌。でも本当は詠み人知らず。
天智天皇はええ天皇として尊敬されてたので、適任者として、のちに作者とされた模様

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