2013/10/18

凶悪を見た。

見たのは10月の8日です。実家から母や叔父叔母たちが来ていて、最後、バスに乗るのを送る前の喫茶店でちらっと上映スケジュールをみたらあと10分後に上映というのを見て、親たちを見送らずにw映画にいってしまいました。

邦画です。凶悪


週刊新潮を店でとってるのでうっすらと覚えてる本当にあった事件の話。ある死刑囚から手紙が週刊誌の編集部に届きます。そこに書かれたのは、自分が死刑になった事件以外にも自分ともう1人、先生と呼ばれた男がかかわっている殺人事件がたくさんあり、それを告発したい。自分だけが牢屋に入れられて死刑を待ってるのは納得いかない。自分は先生にかつがれて犯罪に加担したのだと。そこから、死刑囚の記憶とジャーナリストの取材が絡み合って過去の事件をあぶりだしていきます。

このジャーナリスト役が山田孝之、死刑囚がピエール瀧、シャバにいる先生がリリー・フランキー。

リリー・フランキーがすっごい恐いとか言われているみたいだけど、私にはピエール瀧のすさまじさがこの映画の全てと言ってもいいぐらいに楽しめました。彼の捕まる前のひどいかわいがりやリンチを楽しんでいてなーんにも恐い物がなくてあほっぽい大人の部分、時折可愛げにしゅんとなるとこ、身内だけをすっごい大切にしてる人にありがちな感じ、刑務所の面会室での殊勝な振る舞い、途中から無垢になろうとするとこ、そして一転して裁判で見せる狡猾さ。いやいやほんと、すばらしいよ。その上、あのガタイ、あの顔の大きさ。

リリーさんは、飄々と演じてる風だけど、演技じゃなくてそのままって感じだったなあ。山田孝之はどこまでも暗い。事件に取り付かれたというよりも逃げている男。家もあんなだしorz

この映画、グロすぎる暴力表現だと言われているけど、私は韓国映画のグロいのをよく見るので、思ったより全然平気でした。ああいうのって耐性ができるのかしら?そして、尼崎のあの事件とか現実に起こっている事件の方が、この映画のモデルになった事件を凌駕しているので、凄惨さもあまり感じなかったのでした。これに関してはあまり耐性ができない方がいいよね。

普段、ポッドキャスト派の私は瀧さんのラジオでのどこまでも明るくて破天荒な振る舞いに慣れてるので、ほんと、瀧さんすげーな、としか言えなかったよ。(日本)アカデミー賞の主演男優賞あげちゃっていいんじゃないんかなあ。これで、もらったのが、リリーさんの助演男優賞だったら萎えるなあ

評価は、
 そこそこいい線行ってるので、グロ耐性を付けたい人は初級編として映画館でどぞ!

  >すばらしい→映画館で見てください!
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね
  >普通→機会があったらみてください
  >それ以下→微妙~~~



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