2010/09/10

東京島

また、ある日、ネットの海をさまよっていた私は
ある記事にたどり着いたのでした。

三毛別羆事件

これは北海道で起こった
日本史上最大のヒグマの熊害事件。
今、その記事はどこへ行ったのか探れないないんだけど、
確か、「ウィキペディアで小説よりもすごくよく書かれている記事ベスト10」みたいなのがあって、 そこに書いてあったんです。
私は小説家の吉村昭ファンで
彼がこの事件を小説化した 「熊嵐」 をよんでいてよくわかっていたので
冬眠に失敗した空腹のヒグマが数度にわたり民家を襲い、当時の開拓民7名が死亡、3名の重傷者を出すという被害があったこの記事をむさぼるように読んだのでした。

確かによくできてます↑
この事件の怖いところは一度人間の若い女の味を知った熊は
その味を覚え、何度も女性を襲うという執着心!
本もおもしろいのでぜひ、興味がもったら新潮文庫の
吉村昭の熊嵐を読んでみてください。

それでラスプーチンの時みたいに羆事件をネットの海で追っていたら
なぜか
アナタハンの女王事件にたどり着いたのでした。

これは太平洋の孤島に太平洋戦争のまっただ中に漂流してたどり着いたのが
1人の女性と32人の男達。
その独りの女性を巡って
大量の殺人事件までも起こってしまったという事件。

今、映画化されてて
谷崎潤一郎賞も取った
桐野夏生の 東京島 のモデルになった話。
先日、文庫本を買って結構おもしろく読み終えたんだけど、
でも、その話よりもこのサイトの方が断然おもしろい。

ぜひ、読んでみて!
当時の写真もたくさん掲載されていてびっくりする!

その独りの女性が助けられて日本に帰った後、
この事件が「アナタハンの女王事件」としてが映画化されて本人が主役として出演、
その上大人気になって
彼女のブロマイドが売れに売れたんだって!
また、本人が芝居の主役として舞台に立って全国を興行して回ったという、
この一連の後日談に一番驚いた。
女ってすごいなとうならされるよね。

それから比べると東京島は今が舞台で
この事件を知った後に読むとインパクトに欠けるんだな。
やっぱり戦争という極限状態があったことがかなりドラマチックにさせている。

あんまり書くとサイトを読む楽しみがなくなるから
やめておこう。
東京島の映画はテレビになったらみるかな?



漂流物でもやっぱり吉村昭の漂流(新潮文庫)がかなり好き。
こっちも映画化されてるらしいのでこれはいつか見てみたい。

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