2017/05/15

やっぱり大江千里みてきた。。。

阪急百貨店のニューヨークフェアの「大江千里関西凱旋ジャズライブ」。
やっぱり行ってきました。行ってしまいました。


土曜日のせんちゃんの1回目のステージは午後1時からだったんだけど、11時半ぐらいには行ってたので、アンティークジュエリーをみたりしてゆっくり過ごそうと思ってたのに、どうも気がそぞろ。12時過ぎにはライブ会場の円形劇場風な祝祭広場の硬い椅子(階段?)に座って本を読んだりバカな写真をあげたりして待ってました。私は中央の塊の一番前の段で一番左から2人目。左横はもっさりした荷物の多いおばさん。右横は私ぐらいかな?のぽっちゃり目の女子友達2人で右の人はずっとマスクをしている感じ。

だんだんと1時に近づいてきて、会場の熱気は少しづつ上がってきます。それと同じ波動で人がどんどんと祝祭広場に集まってくるのです。でも、12時半ぐらいにはもう席がなくて扇型の階段の左右に立ち見客が並び出しました。最初は1列だったのが、内側に2列3列となってきて、私の左横のおばちゃんの機嫌はどんどん悪くなって、「もうっ、見えんやんか」と声を出すんだけど、その声量が私にははっきり聞こえるけどその1メートルほど先に立っていて壁となっている人には届かない絶妙さ。だから、私には隣のおばはんの不機嫌さが突き刺さるだけで、何の解決にもならずに不快指数だけが上がっていくといういやなムードになっていきます。右隣の女友達2人は「最近暇やからこればっかりやねん」とツムツム系の同じスマフォのゲームをやりながらぼそぼそ話をしています。私は、大江千里のあの頃感を思い出そうとKindleで高校当時読んでいた村上龍の「すべての男は消耗品である」を読んでいました。読んでたとこはちょうど中田が自分探しの旅に出るあたりのエッセイ。(あの頃の龍は日本ダメの急先鋒やったけど今は保守的になったよなあ)

そうしてると1時前となり、もう、せんちゃんが出てきた〜〜〜〜!どよめく祝祭広場!司会のお姉さんが声を張り上げて「おおえせんりさんで〜〜〜〜す」とプロフィールを紹介。ちゃらちゃらと電子ピアノを弾くせんちゃん。リハーサルは1分ほどで終わり、「まだ1時になってませんがもうよろしいでしょうか?」と急かすお姉さん。「いいですよ〜。ただいま〜〜大阪〜〜〜〜!」みたいに軽いノリですぐに始めるせんちゃん!いいぞ!おっさんになったけど、このちょっとハスキーでゆるい関西弁。確かに私の青春の大江千里が目の前でおっさんになって丸メガネではないけど四角いメガネをかけて阪急百貨店の祝祭広場のフリーライブにいました!フリーってwww!

みんな大興奮!「懐かしいな〜。昔、関西学院に通ってる時によくこの阪急百貨店の前を通ってたんだよね〜」的な関西あるあるトーク。でも、私は聞き逃さなかったのです。せんちゃんは、関西学院を「カンガク」とも言わず、「カンセイ」学院とも言わず、「カンサイ」学院と言ったことを!この関西人かどうかがよくわかる関学の正式名称を忘れるとは。。。せんちゃんもNYに行ってあの、日本一忙しい大学生って言われてたあの頃が遠くになったんやなあって、、、少し寂しい気分、、、

でも、気を取り直して、オンガクに耳を傾けます。ジャズピアニストになってからのせんちゃんのオンガクは初期を何枚か持ってるし、最初の頃のどうしてNYでジャズを学ぶことになったのか、についてのエッセイも読んでるし、友人のトランペッターの広瀬未来くんたちと一緒にNYでJPOPのジャズオーケストラを作ってたのも知ってます。

でも、生で聞いたのは初めて。

あー。フリーライブ、つまり!ただやのに、グチ言うのはどうかと思うけど、それはわかってるんやけど、やっぱり電子ピアノだと、祝祭広場のざわざわの中だとどうも音にパンチがないんよね。その前にこのフェアで聞いたのは、電子ピアノの弾き語りで歌付きだったのと、ソロのサックスの演奏だったので、どっちも聞きやすかったんだけど、電子ピアノだけだと(今はせんちゃんはもう歌わないから)、聴き取りにくいんだよね。あれがグランドピアノだったらもっと違ったと思うんやけど。私の後ろは小さい子供連れの母親で、その子が大きい声でずっと泣いていて、でもお母さんもせんちゃんのファンだったんだから聞きたかったんだと思うけど、子供は出て行きたそうで。なかなか音楽に集中できない。途中の長いMCも場内がわんわん共鳴するからわかりにくいし。あー。だけど、フリーだしな。そんなこと思ってたら悪いなあと気持ちを打ち消したりしてるからまた集中できないという。。。

でも、そんな風に思いながらも、感動してる私がいたんです。30年ぶりぐらいに目の前でせんちゃんを見れて感じて、聴いてた頃を思い出してJAZZを聴くと言うよりも、やっぱりせんちゃんを見に来たんやなあって思ったのでした。

せんちゃんのファンは多分JAZZを聴いてる人が少ないと思うので、JAZZを聴くためにどのようにしたらいいのかちょっと戸惑ってるような人が多いような気がしました。当時の大江千里の音楽とJAZZはやっぱり似て非なる物だと思うので、そのミスマッチが少し悲しかったです。反対に広瀬未来くんのJAZZオーケストラのゲストとかで聴いてみたいわ。途中のラテンの曲が良かったので(メキシコの友達が多いとも言ってた)広瀬くんのラテンのジャズでせんちゃんのピアノを聴きたいわああ。なんで、神戸港150周年でやらんかったんやろ!この企画。私が今、神戸で住んでるのって、だいたいせんちゃんが神戸を歌ってたからやねんでw!

そして、そのステージの最後に僕からのギフトです。って言って弾き出したのが

あの頃の大江千里のメドレー!!!
私の見たステージでは歌はなかったけど、そのメロディが聞こえてきた時に、自然と涙が流れていました。そしてサビの連打、連打連打。
会場の一体感。右隣のお姉さんも泣いてました。みんな、忘れていた青春を思い出してその甘酸っぱさに泣いたんだと思います。

本当にせんちゃん、ありがとう。行って良かったよう!また、どこかでちゃんとしたライブハウスで見れる機会があると思うので、その時はまた泣かして欲しいと思います。
ほんまありがとう。大好きやわ!

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