2015/04/09

その後の仁義なき戦い(旧作課題映画)を見ました

第2回の「映画感で映画をできるだけ見ようと思っている人達の会」の旧作課題映画をiTunesで借りて見ました。MacBookAirで。小さい画面で映画を見るのが嫌だったんだけどだんだん慣れてきました。

仁義と言えば文太だけど、文太は出てません。あの頃のメンバーの文太以外はだいたい出てるけど、脇をしっかり固める方で主役は若いチンピラ。それを根津甚八を主役にして宇崎竜童と松崎しげるの若い頃が演じています。

で、 チャララーン!チャララーン!ていうあの仁義のテーマソングは全く使われません。その代わりオンガクを柳ジョージとレイニーウッドの和製ロック?がやってるのよね。途中、あ、そりゃ!みたいなかけ声が入るやつ。私、宇崎竜童はまだわかるんだけど、柳ジョージが世代じゃないからよくわからないの。でも、ツイストぐらいまでは和ロック? みたいな、和太鼓のでっかいの持ってるグループと一緒にライブもする、みたいなバンドがいっぱいいてそれが和ロックって感じがするんだけどこの感覚、間違ってます??間違ってたらすみません。でも、レイニーウッドっていいバンド名だなって思います。

映画から話がそれましたが、そういう和ロックをバンドが演奏してるディスコ(多分)に入って女の子をひっかけたり、喧嘩したりと若いチンピラたちは 青春しています。で、おっさんのやくざ達は相変わらず親分の家のいかめしい長い部屋で幹部がずららーっと集まって亡くなった若頭の跡目の相談というか、親分からの言い渡し。これをお前や!って決めずにしばらくは2組の親分を中心にやっていくなんて言うもんだから、結局?もちろん?抗争になって行くんよね。それに巻き込まれるのが若いチンピラ達で。組が違っても仲良しだったのに、その友情を逆手にとっての代理戦争みたいになっていくという哀しいお話。

根津甚八のかっこいい頃のちょっとニヒルなとこ。宇崎竜童のそのままつっぱしっていけそうなところと、松崎しげるの3枚目で憎めない感じと、この3人の配役はうまいな、と思います。

宇崎竜童の妹が原田美枝子でちょっとすれた娘みたいでかわいいのよね。で、根津甚八と原田美枝子は一目惚れでできちゃうんだよなあ。「私もギラギラした想い出ば欲しいと!」みたいな青春!あーでも、かっこつけても男って女に頼ってしまうんだよね。んで、そういう男ばっかりと付き合ってしまう女もいるんやなあ。
そうそう、舞台は広島でなくて九州になってますよ。やっぱり仁義はあの広島弁を聞くのが気持ちよいんだけどな。

ギラギラとか原田美枝子は言ってるけど、最初の頃の戦後のカオスの原爆からの闇市の仁義とは全く時代も変わって抗争はしてても、呑気な感じですね。ほんもんのギラギラは仁義の1本目とかにあるんでしょう。
監督も深作ではなくなって、でも、『仁義なき戦い』ブランドをつけた方が売れるもんねっていう東映の気持ちが透けて見えます。
見終わったら『仁義なき戦い』の事を全く考えないでみた方がもっと面白かったかもと思ってしまいました。

途中、根津が俺、甲子園出たかったんだよね、っていうと、ほんとに白いやくざなスーツで甲子園?に立つ映像が流れたり、やくざをあきらめてからの松崎しげるが歌がうまいことでどんどんスターになってしまうところとかの演出のあれ?あれ?って感じも面白いですね。あと、終盤の根津甚八のデニーロアプローチ的な薬中演技もいいよね。

手放しでさいこー!って映画じゃないけど、見終わった後何かが残る良い青春映画で風俗映画だと思いますよ!

そして、やっぱり成田三樹夫はかっこいいです〜〜〜

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